HR|企業の公表されている平均残業時間は嘘!?ホント?

びっくりしました。なんと、わが社の平均残業時間は10、20時間程度と新卒採用向けのパンフレットに書いているではありませんか!?目を疑いました。

過去散々自分も周りも残業していたにもかかわらず…こんなにまで急激に働き方改革が進んだのか…と、いや…もちろん働き方改革の寄与も多少はあるかもしれませんが、やっぱり、“平均”って極めてあやふやな言葉なのだなと理解しました。

他の大手企業の公式に公表されている平均残業を調べると、そんなに極端に多いところはやはり見つけられず…。何故こんなにも低く数値がでてしまっているのか?一体では何を参考にしたらいいのか?いち人事的として考えます。

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まずはそもそも残業とは…?

残業、残業と口にしますが、1日8時間・週40時間を超える労働についてが、残業、正確には時間外労働と呼ばれ残業代、つまり、割増賃金を払わないといけないとなっております。

会社によって就業時間は定められており、所定の就業時間が8時間の会社もあれば、7時間45分だったり、7時間30分だったりする会社もあり、更に、会社によって計算方法は異なってくることもありますが、基本的にはこの就業時間を超えて働いている部分を残業と呼び、その平均を計算しているのが平均残業時間と呼ばれているものとなります。

話はそれますが、所定就業時間が8時間と7時間30分の企業ではそれだけですでに、月(20日)当たり10時間程、労働時間に差が出ていることになります。つまり、就業時間8時間の企業における残業時間「20」と就業時間7時間30分の企業における残業時間「30時間」はトータルの労働時間は一緒という理解になりえます。

細かいお話をすると、残業は法定内残業と法定外残業(時間外労働)に分けられ、企業が一体どの様な形で外部PRで数値を算出している方は定かではありません。

平均残業ってどのように算出されているのか…?これが問題。

色々調べてみますと、

平均残業時間=該当期間中の合計残業時間÷その期間÷合計労働者数

が一般的な平均残業時間と呼ばれているものの算出方法の様です。
この時点でとたんに怪しさが出てきたなと感じます。

“期間”って一体いつからいつまでの?
“合計労働者数”って誰が含まれているの?

という2点です。

“期間”

これが閑散期・繁忙期含めての1年間であればまだフェアですが、閑散期の期間で集計されていたりすると、やはり平均って低く当然出ますよね?一体いつの期間の平均残業時間を出しているのでしょうね。残念ながら、わかりませんね。

いち人事担当の個人的な感覚としては、”年度”を期間として算出しているところが多いのではないかと考えます。

“合計労働者数”

期間も曲者ですが、合計労働者数。益々こちらも曲者ですね。一体誰を含んで割り算しているのでしょうね。これが、所謂、総合職且つフルタイム勤務の就業者(裁量労働適用者、管理職除く)の平均ならまだ良いですが…。

・管理職の人:時間外労働という考え方がない
・裁量労働を適用している人:法定休日以外の日は時間管理をしない(法定休日の労働以外はどんなに働いても”残業”にならない)
・一般職の人:総合職に比べて残業が少ない(ハズ)

これらの人が合計労働者数の母数に入っているとすると、平均残業時間を減らす要因になります。

“平均残業時間”は嘘なのか?

そうですね…恐らく嘘ではないのです。ただ、皆さんが知りたいと思っているリアルな数字ではないことはわかってきました。

一人で月60時間の残業をしている人がいる一方で、どこかの一人は月0時間の残業ということもあるわけです。

そうなると、単純に二人でひと月の平均残業時間は30時間となるわけですね…。

もし、更にもう一人、月0時間の残業の人がいたら、3人でひと月の平均時間は20時間となりますね…あら、不思議です。

会社全体で考えれば、あまり忙しくない部署、常に忙しい部署、忙しい人、忙しくない人、様々なわけです。

それを十把一絡げにし、平均を出してしまうから、平均残業時間10時間!20時間!という数字が出てくる。

そして、それを対外的に謳うため、実際に入ってみたら、忙しい部署に配属された人からすると、平均残業時間って嘘じゃないの!?ということが起りうるわけです。

“平均残業時間”はどう読んだらいいのか…

残念ながら、平均残業時間が10、20時間と謳っている私の会社ですら、まだ忙しい人は忙しいです。月に50時間、60時間残業している人なんてざらにいます。

となると…参考になるのは、Openwork(旧Vokers)等のサイトなどの投稿の方がまだ参考にはなるかもしれません。

大きな企業であればあるほど投稿数も多くなります。あくまで個々人の一例でしかありませんが、投稿数が多くなれば感覚として傾向がつかめてくるかと思います。

ただ、それだけを持って残業が多い少ないを決めるのも正しいとは考えません。

・求人票の公表値
・転職サイト等の投稿されている値
・内定後にストレートに聞いてみてその回答、
・知り合いが勤めていれば中の人に聞いてみるのもいいかもしれません。知り合いの伝手をたどるのも良いかもしれません。

これらをもってして自分なりに読み解くしかありません。

残業時間を確かめるためにはどうしたら良いか…

残業時間を確かめるために、

・夜に電話をしてみる
・会社に行って電気がついているか確かめてみる etc.

なんて話も聞いたりしますがこれらはナンセンスと考えます。

たかだか一度や二度そんなことをしただけで、残業時間がわかるなら苦労しませんよね。非常に多くのサイトで、夜にオフィスに行ってみることが推奨されていることが不可解でなりません。

就職先の残業時間の実態を確認するためには、内定を受諾する前に、転職であれば入社したら同じ職場になる近しい年代の人と話したい等の要望あげて、採用選考とは関わらない人にストレートに残業時間を聞くのが一案と考えます。

新卒であれば、同じように若手の社員と話す機会を設定してもらい、その人に聞くのが良いと考えます。可能な限り、入社後の自分の立場と近しい人に聞くのが良いです。

自分が営業職であれば当然、営業職はマストとして、何か業界や製品で担当が分かれているのであれば、より具体的に○○の営業をしている若手の先輩社員と指定をすること。

また、出来れば同じ大学出身の先輩社員を希望しましょう。そうすることで、ただの内定者ー若手社員の関係性ではなく、同じ大学出身の先輩・後輩の関係性を持って会話をすることが出来るため、よりリアルな情報を引き出しやすくなると考えます。

さいごに

別に会社は嘘をついている訳ではなかったんですね…。ごまかされている感はありますが…。“社員”の平均残業時間ということで間違ったことは言っていないわけです。

わざわざ会社として総合職・営業職・○○部の1年の平均残業時時間/月、なんて細分化したデータを開示しなければならない理由もないんですよね。残念ながら企業の残業時間は自分なりに情報を集め判断するしかないということになります。

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