就活|面接で「何故、同業他社ではなく当社なのですか?」と聞かれたら…答え方は?

「何故、同業他社ではなく当社なのですか?」これはなかなか難易度の高い質問のひとつと考えます。

そんなものはありません、というのが本音のところかとは思いますが、同業を受ける中で場合によっては、その同一業界の企業の2つ3つから同じ質問をされることがあってもおかしくありません。

何故、この質問がなされ、どの様に答えるのが良いのか、についていち人事としてご紹介したいと思います。参考になれば幸いです。

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「何故、同業他社ではなく当社なのですか?」の質問の意図

業界・企業研究をしっかりとしているかどうか

ポイントは選考を受けているその企業だけについてではなく、その企業が属する”業界”また”他社”にまでその研究をある程度行っているかどうかということです。

就職活動として、応募先企業の研究をすることはある程度当然ですが、企業側としてはそれだけでは不十分と考えています。

なぜなら、その企業内の人たちは、市場に常に目を向けていて、同業他社の動きにも注意を向けています。そして、”業界”におけるシェア拡大や、シェアNo1をめざして日々邁進しているわけです。

その自社の仲間に受け入れる人材に対しても、多少は同じ様なことを求めています。自社を志望してくれるなら、当然業界についても多少は学んでいるんだよね?”あなた”なりの考えは何かあるんだよね?”あなた”なりに他社との比較についても意見をもっているんだよね?ということを期待しているわけです。

これが不十分だと、自社への志望動機も、就職活動のためだけに考えた付け焼き刃の言葉にしか聞こえなくなってしまいます。

自社への志望度を確かめるため

自社が事業活動をしているその業界そして、自社との競合他社についてもある程度学ぶ姿勢があるかどうか(学んできたかどうか)を通して、自社への志望度を確かめるためです。

志望度が高ければ当然その周辺知識についてもそれなりに研究してくるだろうということです。

当然、業界においてそれなりの位置にいる企業であれば、同業他社との比較して、何故、自社を志望するのかというのは気になる点でもあります。

学生は皆ある程度「第一志望です!」と述べるわけですが、企業側としてそれを全て100%信じて受け入れるわけにも行きません。

第一志望であれば第一志望なりの自社への熱意・研究が伴ってこそ本当に第一志望なのだろうと考えるからです。

「何故、同業他社ではなく当社なのですか?」を回答する観点

これに回答するためには、同業他社のことを知る必要はあるのですが、どのような観点で会社同士を比較したら良いのかは主に以下の項目と考えます。

これらの項目を自分の志望企業とその企業の同業他社とを比べて比較し、違いを見出して、自分なりの”その会社”でなければならない理由を明確化していくということをやって頂く必要があります。

回答の観点

・企業理念、文化
・経営者の魅力
・事業内容(ポートフォリオ)・規模
・国内、海外事業比率
・水平分業、垂直統合等のビジネスモデル
・今後の事業の方向性
・製品・商品・技術力
・社風・人
・業界におけるシェア率
等々

です。企業理念、経営者を持って他社との違い、応募先企業への志望理由を述べるのは中々ハードルが高い気がしますので、ここでのおすすめは、事業の方向性や、技術力、社風・人というところかと考えます。

「なぜ、同業他社ではなく当社なのですか?」へのNG/避けたほうが良い回答例

上記にいくつか回答の観点を記載しましたが、それに沿ってさえいれば良いわけではないということも頭に入れておいていただけたらと思います。

給与や福利厚生等の条件面で比較した回答

この、「なぜ、同業他社ではなく当社なのですか?」への回答に対して、お察しの通り、条件面で比較した回答は避けたほうが良い回答のひとつです。就活は婚活(恋愛)と似ているとは言い得て妙ですね。

・御社の給与が良いからです!(あなたの年収が高いからです!)
・御社の福利厚生が良いからです!(あなたは持ち家で車も持っているからです!)
・御社が業界No1だからです!(あなたが一番学校で優秀だからです!) etc.

なんて、言葉を言われても会社側として響く要素は全くなく、むしろ辟易してしまいますね。

条件も大事ではありますが、相手(この場合は企業ですが、面接官(人)でもあります)に振り返ってもらうためには、その人の心に響く言葉を紡ぐ必要があります。

(しかし、恋愛に例えると企業側も面倒な相手方ですね、なんで私が良いのすか?私が納得できる様に話してください、なんて…。)

安直な特定の従業員(”人”)を理由とした回答

決して悪いわけではありませんが…実は相手方、面接官、みんながみんなに響いているわけではありません。という回答のひとつになります。特に特定の人にフォーカスされている場合であれば尚更です。

あなた

以前、○○部のAさんにOB訪問でお会いさせて頂きました。Aさんの現在の携わっている業務や今後のめざしている姿などを聞かせて頂き、非常にパッションがあり、私もAさんのような人と是非一緒に働きたいと思い、御社を志望しています。

どうでしょうか?もし”あなた”が企業側の面接官だったらどう感じそうですか?決して悪い気はしませんし、むしろうれしくは思います。が、”Aさん”という要素に偏りすぎているために不安を感じます。

企業
・(Aさんがやめたらどうするの?)
・(そもそもAさんと一緒に働けるわけではないよね?)
・(別に他社にもAさんみたいに尊敬できる人はきっといるよね?)
・(そんな、”Aさん”個人をもってして当社が良いと言われても…。)
・(Aさんって誰…?)

と感じるのもいち人事としては本音のところです。

つまり、特定の限られた人が良いからというのはこちらとして腹落ちしづらいと考えます。ただ、もし、これが、後述する「おっ」と思わせるレベルだと話は違います。

安易なコーポレートステートメントへの共感

面接で特によく聞くのは、安易な企業のコーポレートステートメントへ言及した理由です。

志望理由にその企業のコーポレートステートメントを入れるとなんか格好良くまとめられた気がする、そんな方がもしいれば注意してください。コーポレートステートメントへの共感ほど表面的に聞こえるものはありません。

コーポレートステートメント例

日立製作所:inspire the next
三菱電機:Changes for the better
ニトリ:「お、ねだん以上。」ニトリ
ソニー:It’s a SONY
ロッテ:お口の恋人
キヤノン:make it possible with canon

さて、もちろん、コーポレートステートメントはその企業の理念や姿勢を伝えるためのフレーズで活用したくなる気持ちはわかります。

もう一歩踏み込んで「企業理念」など詳細な内容まで読みこんで”共感”を出していけると良いと考えます。

「なぜ、同業他社ではなく当社なのですか?」への模範回答例

確かに業界内における企業同士を比較する際にはさまざまな観点があります。

その観点をあなたなりに分析して、自分がその会社いいのは、他の同業他社と比べて個々が違うからです!という言い方が出来れば良いのです。そして、実は”物は言い様”とも言います。それを自分なりの言葉に置き換えて述べれば良いのです。

企業
他にも当社と同じ様な事業をおこなっている会社はいくつかありますが、例えば…○社さんや、△社さんなどがそうですね。なぜ、同業他社ではなく当社なのですか?

 

具体例① これからの成長・取り組みを理由に

あなた
私はグローバルに活躍したいという思いがあります。業界についても調べさせて頂くなかで、海外売り上げ比率は○社さんが最も高く、大変失礼ですが、御社が一番低い状態でした。

しかし、一方で御社はこれから海外事業へますます力を入れていこうとしていることもIRなどを拝見する中で知ることが出来ました。

既にグローバル展開が進んでいる他社にいくよりも、これから立ち上げていく過渡期にある御社だからこそ携われるグローバルな業務が今後たくさんあると考えており、是非、海外事業を通して御社に貢献したいと思ったためです。

グローバルな事業に携わりたい=海外売り上げ比率が高い会社に行く、というロジックでなくとも良いということで、正にものは言い様だなと考えます。

具体例② 事業範囲の違いを理由に

あなた
はい。御社の他に同じ業界では、A社さんなども選考を受けさせていただいております。

しかし、御社を第一に志望する理由は事業の多様性です。A社さんなどは業界でのシェアが高いためか、そこに注力しているが故に事業範囲が限られています。

御社は業界内でのシェアを高める取り組みだけでなく、強みを活かした異分野への進出へも力を入れておりそこに非常に魅力を感じております。

具体例③ 社員の人柄を理由に

あなた
これまで就業型のインターンシップやOB訪問等を通して多くの社員の方々とお話をさせて頂く機会を頂戴しました。

御社にも大学3年生の夏季に3週間ほどお世話になりました。これまでのインターンの中で最も成長できたと感じたのが御社のインターンシップでした。

受け入れていただいた○○部署の皆さんは非常に業務に熱意を持って取り組んでおり、惜しみなく学生の私に指導もしてくださいました。

是非、御社の一員となって将来は、お世話していただいた部署の皆さんとも肩を並べいつかは業務を出来たらと思っています。

前述の、特定個人の○○さんに惹かれたからですとは、全然説得力が違うと感じますがいかがでしょうか。つまり、比較対象となるものをもっている、そしてサンプルが一定数ある、自身のと面接官にも本気度が伝わると考えます。

ポイント

・他社との比較(違い)のみを話すのではなく、自分の志望動機と繋げる。自分のやりたいこと自分の興味があることがその会社であれば携われるということを伝える。

・より企業間の違いを見極めるために”今”だけを見るのではなく、IR等でめざしている方向性の比較をする。

「何故、同業他社ではなく当社なのですか?」どうしても答えられない場合

「どんなに頑張っても答えられません。思い浮かびません。考えつきません。」という場合あるかと思います。

そんな時は…就職活動の手法を変えてみるのも一つの手です。「何故、同業他社ではなく当社なのですか?」という質問は企業側からの大分上からの質問の一つとも思います。

つまり…企業からの逆スカウトを活用した就職活動をすれば、この質問を受ける確率はぐっと減ります。何故なら、企業から”あなた”に選考に受けにきてほしいというアプローチがかかるためです。そのスカウトを経由して応募してきた人に対して、「何故、同業他社ではなく当社なのですか?」なんて質問は面接官も恥ずかしくて出来ません。

と、いうことで一つはスカウト型の就活を試みてみましょうです。

そして、もう一つは就活のプロに相談するということで新卒の就活エージェントの活用です。蛇の道は蛇ということで、エージェントはこの手の対応にも沢山のノウハウを持っています。

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「何故、同業他社ではなく当社なのですか?」は、その回答が非常に悩ましい質問のひとつと考えます。正直、そんなものはありません!内定をもらえたらその企業に行きます!なんて思っている人も多いのではないかと思います。私もそんなひとりでもありました。企業はたくさんあるし、良い会社もたくさんある、言うなれば、むしろ逆に、「何故、私が御社でないといけないと思っているとお考えですか?」「何故、同業他社と比べて御社を選ぶ必要がありますか?」と聞きたいくらいな気すらします。いずれ、企業側と候補者側のパワーバランスがもっと均衡になってくるかもしれませんが…。

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