転職|カウンターオファー(退職の引き止め、慰留)を受けたらどうするか

転職活動も終盤に差し掛かり、応募先からも内定をもらい、いざ現職での退職交渉。そんな時に思わぬ引き留め(慰留)にあって切り出されるカウンターオファー。内容が魅力的であればあるほど、「さて、受けるべきなのかどうなのか…」と一度は転職を決意して、内定を得るまで進んだにもかかわらず、本当に転職するのか?それともカウンターファーを受けて留まるのか(内定辞退か)?と悩んでしまうのでは無いでしょうか。ここではそんなカウンターファーについて述べていきたいと思います。

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カウンターオファーってなに?

 タイトルにも書いてある通り、カウンターオファーとは会社に退職を申し出たときに、「昇進させるから思い留まってくれないか」「別のポジションを用意するから留まってくれないか」と、会社から退職の引き止め、慰留にあうことです。

あなた
今月末を持って退職したいです。実はかねてから転職活動をしており、既に他社からも内定をもらっています。
上司
いやいや、今うちの会社も大変なのはわかっているだろう?君に辞められるととても困るんだ。何故転職したいんだ?上に掛け合って会社内でやりたい仕事をアサイン出来るようにするから留まってくれないか。

少々雑なやり取り例ですが、これがカウンターオファーですね。
カウンターオファーの内容自体は様々です。

カウンターオファーを受けたときに考えたいこと。

 転職活動をするにあたり、色々悩み、自分が転職したい!と思える行先から内定を得られたからこそ、退職の意思を伝えている方がほとんどかと思います。(もし今、退職してから転職活動をしようと思って読んでいる方がいましたら、可能なかぎり退職するのは内定をもらってからにしましょう。)

 そのため、カウンターオファーを受ける、という選択肢はないのでは!?と思ったりもしますが、人それぞれなので、悩む方もいらっしゃると思います。考えて頂きたいのは、提示された条件で転職したいと思った原因を解決できるのか?です。

・給与が問題に対して、「給与アップ」
・やりたいことに携われないという不満に対して、「部署異動」
・東京や大阪に出て働きたいという思いに対して、「転勤」
・責任ある役割につきたいという思いに対して、「PJリーダーのアサイン」「昇進(役職名の付与等)」
・忙しすぎるという問題にたいして「人員の補充」

 など、自身がなんとかしたい!と感じて転職をしたいと思った部分に対するカウンターオファーであれば一考の余地はあるかもしれません…が、それ以外であれば、再考の余地はないのではないでしょうか。

カウンターオファーを受け会社に留まると決めた時に気を付けたいこと。

ひとつは、「一度辞めようとした、けど、条件を提示され留まった。あいつはいずれ辞めるだろう。」という目で見られる可能性です。その可能性をしっかりと受け止めきれるでしょうか?今後、その会社でキャリアを積んでいく上で、場合によってはその評判はずっとついて周ります。○○さんは一度辞めようとしたが留まった、ということは高確率で上司が変わる時など、上司間で引き継がれるでしょう。そして、“辞めるリスク”のある人として見られ続けます。

もうひとつは、「そもそもカウンターオファーが実現しない可能性」です。上司がその場では、「異動を実現する」、「昇進をさせる」、といくら言葉で言っても、それが実現しない可能性も十分にあるのです。「後任も探さないといけないし、引き継ぎもしないといけないので少し時間をくれ」、「今は空いているポジションがない」等。延ばし延ばしにされる可能性もゼロではありません。確たるものにするには文書等で求めるということになりますが、そこまでするか、というところは非常に悩みどころです。

何故会社はカウンターオファーをするのか。

大きく分けて以下3点です。

・人員が減ることで、一時的にでもその分周りの人に作業負荷がかかり大変になるorその業務自体がストップする。
・空いたポジションへの新しい人の採用・育成コストがかかる。
・会社から高く評価されていて、手放したくない人材であると認識されている。

自分がどれに該当して引き止めにあっているのか、それはわかりませんが(わかる人もいるかもしれませんが)、一つ目・二つ目のような観点でだとわかった日には、おいそれと甘い言葉(カウンターオファー)にのるのも釈然としませんね。三つ目であれば、会社を去るのも心苦しくもなりますが…ここは改めて、何故転職をしたいのかに立ち戻り、再度自問自答し、答えを出すしかありません。

カウンターオファーの実例

私自身が遭遇したカウンターオファー(それを持って内定を出した後に辞退となった実例)をご紹介いたします。

その①

候補者
管理職へ登用してもらえることになりました。自分自身のキャリアを考えた際に、現職で引き続き仕事を続けることが自分にとって大切と考えましたので、恐れ入りますが辞退とさせてください。

その②

候補者
東京での勤務を叶えるためも転職の理由として一部あったのですが、退職を申し出たところ、東京への異動を叶えてもらえることになりました。そのため無礼は承知ですが、内定を辞退させてもらいたいと考えております。

その③

候補者
企画職への異動となり、営業職へ戻りたいことが転職活動の理由の一つでしたが、退職を申し出たところ、営業職場へ戻してもらえることになりました。そして、その営業職も希望していた法人営業となりました。せっかくご評価いただいたにも関わらず大変申し訳ないのですが、内定を辞退させていただきたいと思います。

私個人が思うのは、退職を申し出てそれに対してカウンターオファーを行うのは、キレイごとかもしれませんが会社として不誠実だなと考えます。”退職”という会社にとって一番困る対応を従業員がしてきたが故に、それに対して、引き留めを行なってくるのはそれまで真剣に”あなた”のことを考えてきていたわけではなく、”退職”に対して慌てて”引き止める”ために餌で釣っているだけと考えます。そのような会社であると捉えると、現職に残るという選択肢はないと考えます。もしくは、ドライにその会社に居続けることに利があるうちはいて、いずれ再度転職を考えるということが良いのかと考えます。

さいごに

 私もいち人事担当者としてこのカウンターオファーで内定者に辞退をされたケースも多々あります。

・次のタイミングで異動を約束してもらい、やりたいことが今の会社で出来るようになるので。
・上位のポジションを提示してもらい、今の会社にとどまることに決めました。 等々

 無くはない話です、むしろ良くある話です。カウンターオファーを受ける、それもやむを得ないと思います。逆に私もカウンターオファーをする立場でもあったりするわけなので。ただ、皆さんには是非今一度、何故転職したいと思ったのかを思い出して頂き、今の会社で今後もキャリアを中長期的に続けていくのかを考えて頂きたいと思います。

迷っている方は是非、以下の書籍を読んでみてください。少しでも参考になれば幸いです。

 

補足

カウンターオファーが提示されたとき、正直困ったり悩んだりするケースがあるかもしれません。そんな転職活動におけるフェーズフェーズで頼りになるのは転職エージェントです。正に転職活動がこれからの方は使って頂いて損はありません。以下に、実際に人事の私自身も中途での採用活動を行う際に活用している主な転職エージェントを紹介いたします。是非、ご活用下さい。

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