就活・転職|面接官の感じが悪い!辞退した方が良い?辞退理由になる?

面接では本当に色々なタイプの面接官に遭遇することになると考えます。非常に頭の回転が速く鋭い質問ばかりしてくる面接官。

兎に角、志望動機にこだわってそのポイントを沢山聞いてくる面接官。他にも、今回のテーマである、”感じの悪い”面接官にも沢山遭遇するでしょう。

そんな”感じの悪い”面接官にも種類があります。こちらでは、そんな”感じの悪い”面接官について、またそれを理由に辞退をすることの是非についていち人事として見解をご紹介します。

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目次

面接官の感じが悪い!そもそもの面接官の役割とは

面接官の役割は大きく二つです、「面接を通しての候補者の評価」と「面接を通しての候補者の惹きつけ」です。

面接官の役割① 面接を通しての候補者の評価

誰もが一番認識している面接官の役割がこちらです。面接官は予め設定された時間内に、適切な質問を行い、その候補者が自社にマッチするかどうか、優秀かどうか、といった観点で候補者を評価する役割があります。

人となり・能力・スキル等の人物評価だけではなく、履歴書・職務経歴書だけではわからないその他の様々な候補者に関する情報収集も役割として含みます。

面接官の役割② 面接を通しての候補者の惹きつけ

実はこれは企業としては非常に大きい役割です。面接を通して、適切な情報提供、適切なコミュニケーション等を通して候補者の自社への志望度合いを高める、という大きな役割も担っています。

面接官が積極的に会社について開示してくれるや、面接官が候補者に対して面接の中で候補者(”あなた”)の発言にフィードバックをくれるであったり、面接官が質疑応答の時間を設けて候補者(”あなた”)の不安や疑問に対して真摯に回答をしてくれることもこの役割をしっかりと担うためのものとなります。

感じの悪い面接官は、この役割を果たせていないということになります。

面接官の感じが悪い!感じの悪い面接官は沢山

とにかく、感じが悪い面接官は世の中に沢山存在しています。以下の様な面接官に遭遇してしまった際にはその企業への志望度が下がることも止むを得ないと考えます。

面接官同士でコソコソ会話する面接官

非常に気分が悪いですね。よくあるケースは、面接官が2名ないし3名以上の場合に面接官同士がコソコソと会話する様に見受けられる瞬間です。

一体何を話しているのかはわからないものの、候補者である自分の目の前で面接官同士でコソコソ会話されるのは非常に不安ですし、人によっては不快にも感じるでしょう。

上から目線な面接官

完全に面接官の立場を勘違いしてしまっているのか、元々職場でもその様に振る舞っているのか…わかりませんが、非常に物言いが上から目線な面接官も存在します。

候補者の履歴書やエントリーシートなどを見て、「大したことやってきていないね」的な雰囲気を言葉の節々に出す様な面接官もいます。「年齢の割に経験が薄いね」なんて失礼なものいいをする面接官もいるかもしれません。

候補者が過去取り組んだ何らかのエピソードに対して、偉そうに講釈を垂れる面接官もいるでしょう。

否定的な面接官

何かと候補者の発言に対して否定的に返してくる面接官もいるでしょう。コミュニケーションの基礎的な”傾聴”が出来ない面接官とも言えます。

この様な場合、候補者としてはとても不愉快に感じる瞬間もあるでしょう。圧迫面接という言葉もありますが、もはやその様なスタイルをとる企業も少なくなってきています。

候補者がとった過去の行動に対して、否定をする様な言動を述べたり、候補者の発言に反論をして否定をする、そんな面接官もいます。

無愛想な面接官

これは…一定止むを得ないケースもありますが、面接官が無愛想である、という場合もあります。この様な場合も、”感じが悪い”と受け取られてしまうかもしれません。

しかし、ココはフォローしておくと、面接官も全員が全員誰しもが友好的で口がうまいわけではありません。面接の位置付けにもよりますが、例えば設計開発職の面接等であればもしかしたら、候補者の前にいる無愛想な面接官の一人は、コミュニケーションは得意でない技術的なスペシャリストの現場の人かもしれないということです。

候補者に興味がなさそうな面接官

質問が単発単発で、全く深掘りの質問がない場合、候補者(”あなた”)として自分に興味を全くもってくれていないんじゃないか、感じ悪いな…と感じさせる面接官も存在します。

面接官としての熟練度が低いのか、それとも本当に候補者(”あなた”)に興味がないのか…正直なところはわかりません。

しかし、事務的に、「弊社への志望動機は?」「強みはなんですか?」「転勤はできますか?」と全ての質問を”確認”の様にひとつひとつこなしていくタイプの面接官、決して感じは良くないですね。

全く履歴書・ES・職務経歴書に目を通していない面接官

”興味がなさそう”でないどころか、興味が本当にないのではないか?と感じさせるレベルの面接官も残念ながら存在します。

もちろん、目を通せていないこと自体にはその裏に色々な事情がありえます。しかしながら、目も通していない上に、興味もなさそう、と…最早何のための面接なのかと、応募者(”あなた”)に思わせてしまう様な面接官も存在しているのが現実です。

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目をみて話さない面接官

目の前の紙(履歴書・ES・職務経歴書等)にばかり目をおとし、面接調書にセコセコと一生懸命メモをとり、候補者の顔を見てしっかりとコミュニケーションをとらない。なんて面接官もいるでしょう。

質問をするときも目を落としたまま。悪気があってやっているとは思えませんが、感じは悪いのではないでしょうか。

タメ口・やたらに馴れ馴れしい面接官

無愛想・上から目線・否定的等々、これらの面接官の感じが悪いのはもちろんですが、かといってあまりに馴れ馴れしい面接官も、”感じが悪い”面接官と言えます。面接という場は、フォーマルな場です。

新卒の採用であったとしても、企業側がやたら馴れ馴れしく面接をしてくる企業はいかがなものかと、いち人としては考えます。

そんな面接官の中には、タメ口で話をしてくる様な面配属面談熱感もいると考えます。タメ口を使ってくる面接官は、応募者のことを対等にみているわけではなく、むしろ、自分の方が立場が上だと思っているからこそタメ口で話してくるのです。

相手のことを尊重していれば、面接の場でタメ口をつかってくるなんてことはないと考えます。

社会人として如何な行動を取る面接官

面接中に電話に出る…もちろん、ことの緊急度合い・状況次第では電話に出ざるを得ないこともあるかもしれません。しかし、基本的にそもそも面接官は面接中、携帯の電源を切っておくのがマナーです(これは候補者もですが。)

また、面接時間に遅刻し誤りもしない面接官もいたりするかもしれません。確かに面接官も多忙です。本来であれば、通常業務が沢山あるなか、その合間を縫って面接対応しているためです。

そのため、往々にして直前まで打ち合わせが入ってしまっていることがあります。そうなると、面接に遅刻してしまう面接官もいます。

こんなとき、お詫びの一言もなく、面接を始める…そんな面接官もいます。感じが悪いと感じる方もいらっしゃるでしょう。

「公正な採用選考」に無知な面接官

まだまだいます残念ながら、沢山います。採用選考時に、企業が配慮しなければならない項目があります。これらについて、質問をしてくるのはその企業がコンプライアンスに疎い可能性があります。

面接のアイスブレイクのタイミングや、面接の話の内容によっては確かに部分部分で触れざるをえない瞬間もあったりしますが、基本的には企業側は把握はしてはいけないものになります。

<a.本人に責任のない事項の把握>
・本籍・出生地に関すること (注:「戸籍謄(抄)本」や本籍が記載された「住民票(写し)」を提出させることはこれに該当します)
・家族に関すること(職業、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など)(注:家族の仕事の有無・職種・勤務先などや家族構成はこれに該当します)
・住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近郊の施設など)
・生活環境・家庭環境などに関すること
<b.本来自由であるべき事項(思想信条にかかわること)の把握>
・宗教に関すること
・支持政党に関すること
・人生観、生活信条に関すること
・尊敬する人物に関すること
・思想に関すること
・労働組合に関する情報(加入状況や活動歴など)、学生運動など社会運動に関すること
・購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること

https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm

しっかりした企業は面接官にしっかり研修を付与している

大手の企業やしっかりした企業であればあるほど面接官へ面接官研修を付与しています。

ここで前述の「面接官の役割」も学ぶことになります。最低限の知識として、当然、「公正な採用選考」についても学ぶことになります。

また、面接官の研修では具体的にどのように質問を投げかけるかから、どのように判断するか、面接の際に気を付けたいポイント・バイアス等々様々なことを学びます。

その際に、応募者もお客さんである事、将来にわたってのステークホルダーであるため失礼なことをしないように、と通常であれば徹底的に叩き込まれます。

更に言うなれば、不合格にする相手程丁寧に接せよ、満足して帰ってもらいましょう、とも面接官研修では学びます。(面接官と話盛り上がったし、うまくいったはず!と思った面接でも不合格となっているのはこのせいです。)

そのため、この様な、「面接官の感じが悪い」なんて場合は、その企業の”格”が知れるというものです。

※もちろん、「感じが悪い」というのは一定、受け止める側の主観も入り混じってきますので、必ずしも面接官が全て悪いかというとそういうわけではありません。

面接官の感じが悪い!辞退した方が良い?

”感じの悪い”程度の問題とも言えますので必ずしも即座に辞退をした方が良いというものではありませんが、以下の様なリスクを強く感じる場合は辞退も選択肢のひとつです。会社はたくさんあります。

辞退した方が良いかもしれない理由① 良好な人間関係が築けない可能性

感じの悪い面接官は、当然社員の身分と考えられます。その様な人がいる職場で働けますか?その様な人と良好な人間関係を築くことができますか?おそらく出来ないのではないでしょうか。

特に中途採用などの場合は、面接官は候補者が配属される予定の部署の責任者である可能性も高いです。入社後直接一緒に働くかもしれない人が、感じの悪い面接官である可能性が高い場合は避けた方が良いと考えます。

辞退した方が良いかもしれない理由② 企業の雰囲気がマッチしない可能性

やはり、企業にはそれぞれの企業ごとの雰囲気が存在しています。もし、その企業において1次面接、2次面接…と会う面接官がいずれも、あなたから見て印象が悪かった(感じが悪かった)場合は、”あなた”はその企業にフィットしていない可能性もあります。

やはり、傾向として企業には一定程度、似たタイプの人が多かったりします。

辞退した方が良いかもしれない理由③ コンプライアンス管理が杜撰な可能性

特に、面接官が質問するのは当然の如く、公正な採用選考に抵触する質問を繰り返し、深掘りする様な場合はコンプアライアンス管理が全く疎かになっている企業と考えられます。

この様な企業の場合、様々なハラスメントが企業の中で改善されずに放置されている可能性も否めません。なんといっても面接官からしてそれを理解が出来ていないためです。

面接官の感じが悪い!但し、辞退をする前に一考を

まず、”感じが悪い”と感じたのは候補者(”あなた”)の主観である、ということを認識頂きたいと思います。

無愛想で感じ悪いな…と”あなた”は感じたかもしれませんが、他の候補者はそんなふうに感じなかった、なんてこともあるわけです。もちろん、逆に誰がどう考えても、あの面接官は圧迫!否定的!上から!なんてこともありますが。

そのため、客観的にどうなのか?周囲の意見を聞いてみることはひとつです。どんな面接内容で”あなた”がどう感じたのかを友人・知人に相談してみることです。

また、”感じが悪い”と感じたからといって即座にその企業はダメだ、と判断するのは早計と考えます。面接官からいくつも尋ねられる質問や、返される返答のうち、いくつかは”上から目線だな””否定的だな”等々と感じることはあるでしょう。

終始そう感じたのであれば話は別ですが、面接官とは言えど相手も人間です、当然完璧ではありません、候補者である”あなた”に不快と思われてしまう言動をとってしまうこともあるでしょう。

そして、なによりも面接官の感じが良くともブラックな会社は存在しますし、感じの悪い面接官がいる会社でもホワイトな会社もあるでしょう。

面接の場のたった数人話をした面接官をもってその会社の全ての人が感じ悪いとは当然言えません。総合的な判断が必要になってくると考えます。

面接官の感じが悪い!は辞退理由になる?

「面接官の感じが悪い」は当然辞退理由になります。面接官はつまり、その企業の”社員”でもあります。

つまり、社員が将来一緒に働くことになるかもしれない候補者(”あなた”)に対して感じが悪い…辞退して何が悪いでしょうか?ということになります。

企業は人材が欲しい、だからこそ、本来は候補者から企業を選んでもらうために、それに相応しい社員を面接官にアサインをするはずです。

面接官の感じが悪いことにより、候補者(”あなた”)としてその企業への志望度が下がってしまった、志望度が下がったため、他社選考を優先し辞退する。全くもってリーズナブルな判断と考えます。

面接官の感じが悪い!エージェントを使っていればエージェント経由でクレームを

直接応募をしている場合はクレームも言いづらいと考えます。しかし、転職などでエージェントを通して活動している場合は正直に面接官の印象が悪かったといって辞退することは可能です。

少しでもまともな企業であればそれを受けて真剣に、面接官の質向上等を考えるでしょう。

就活・転職活動には様々な手段を使うのがおすすめ!

就職活動・転職活動を通して色々な会社の選考を受ければ受けるほど、色々な面接官に遭遇するでしょう。大袈裟ですが、会社は星の数ほどあります。より良い自分が納得できる会社を探し続けることが良いと考えます。

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さいごに

面接で感じが悪い面接官にあたってしまった後はとても後味が悪い感じになりますよね。たった一人の面接官のみをとってその会社の良し悪しはなかなか語れませんが、とはいっても、と考えます。

もしかしたら、次の面接ではとても魅力的な面接官に出会うかもしれません。候補者(”あなた”)として面接の際に、相手にしているのは会社でありつつも”人”でもあります。色々な観点から考えて、総合的に判断をご検討いただければと思います

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