転職|あっさり内定、何故?あっさり決まって不安な方へ

転職活動、始める前までは不安でいっぱいだったのではないでしょうか?

「そんなに上手くは行きませんよ、まずは、10社・20社書類を出すところから行きましょう。書類選考が多く通過しすぎたら優先順位低い会社は辞退すればいいんです」なんてくらいにアドバイザーから話があり、言われるがままに動いてみたら、あっさり内定、なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こちらでは、そんなあっさり内定が決まって不安を感じている方に、いち人事として会社決定の観点をご紹介をしたいと思います。

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転職活動、あっさり内定…何故?

そもそも、何故そんなに自分はあっさり内定がもらえたのだろう?と感じている方もおおいのではないでしょうか。

ここではその理由についての見解をご紹介します。読み方次第によっては、”あっさり内定をとる方法”という捉え方も出来るかもしれません。

もちろん、”あっさり内定”については、たまたま偶然の要素となるべくしてなったという要素の二つがあって起こるものと考えます。

その① 最初のタイミングで求人に対するマッチ度合いが極めて高い求人とマッチできた

更に加えるならば、”あなた”の人となりも良く、問題がなかった場合は極めてスムーズに進むと考えます。

企業側が出している求人には表向きに記載されている、必須要件・歓迎要件等の他にも裏で設定されている要件があります。

それは、年齢や前職の会社規模等々様々な要件の理想を企業側も持っています。これらのベストマッチする人からの応募があった場合、とんとん拍子で内定となり得ます。

その② ”あなた”にとってハードルがそこまで高くないor適切な求人への応募だった

これは、ある種、一つの要素として「社格」という考え方も適用されます。

もちろん、求人側の募集要件は大切ですが、親和性の高い企業間の転職は”あっさり”決まる可能性が高まります。

例えば…某大手製造メーカー系のIT子会社(従業員規模1,000人程度)から、同じく某大手製造メーカー系のIT子会社(従業員規模1,000人程度)への転職を行う、というのは親和性が高いと言えます。

逆に言えば共通点が減れば減るほど難易度も高まる可能性があるということです。

そういった観点から、求人案件がもし、応募者(”あなた”)にとってハードルがそこまで高くなかった、適切な案件であった場合は”あっさり”決まるなんて可能性は高いです。

その③ 双方のスケジュールがうまく噛み合った

”あっさり”いくからには当然その選考における進捗もとんとん拍子だったものと考えます。

これは、企業側と応募者(”あなた”)の双方のスピーディな対応とそのスケジュールの合致次第で実現します。

企業によっては書類選考についてそんなに時間をかけることなく即日合否を連絡して来ます。

そして即座に1次面接の調整に入り…と進んでいくと”あっさり”決まったと振り返っても感じることになるでしょう。

その④ 選考プロセスがシンプルだった

”あっさり決まった”と感じる要素には選考がそこまで大変ではなかった。

非常にシンプルだったということも要素として考えられます。典型的な例としては、「面接2回で合否が決まる」というケースです。面接の始まりが企業からのスカウトなどで書類選考がスキップされていれば尚更あっさりに感じるでしょう。

ただ、一方で非常に選考プロセスが重い企業も存在しています。その様な企業の選考であった場合は、たとえ最初の1社だったとしても”あっさり”とは感じる方は少ないのではないでしょうか。

余談ですが、某総合商社などでは、1次書類選考、2次書類選考、1次面接、2次面接…とスクリーニング段階が4つも5つもあります。選考フェーズが多いため、当然そんなにすぐに選考も完了せず、1ヶ月~2ヶ月ほどは選考にかかることとなります。

転職活動、あっさり内定…その企業に決めても良い?

これは非常に悩ましいテーマと考えます。あっさり内定をしたその企業への転職を決めて良いのかどうか…?これは全ては、”あなた”が転職活動を通じて叶えたいと思っていることが実現できるかどうかにつきると考えます。

恒常的な長時間残業を是正したいというのが主目的であった場合は、その目的がしっかりと達成できる様なワークライフバランスのとれた企業なのかを見極める必要があります。

年収アップが主目的であれば、オファーされている処遇にしっかりと目を通し、場合によっては将来的に期待できる水準というのも確認する必要があるかもしれません。

やりがい(任される業務)であれば、入社後のアサインされる業務内容をしっかりと把握する必要があると考えます。

と…大切にしていることが達成できる転職であれば、”あっさり内定”を気にすることなく、受諾することをおすすめします。

転職活動、あっさり内定…いつ迄返事を待ってもらえる?

あっさり内定をすることの大きな弊害(デメリット)の一つは…内定先企業からその内定を受諾するかどうかについて返事を期限を切られて求められることと考えます。

特に、もし”あなた”が転職活動をもう少しゆっくりなりマイペースに進めたいな、他の選考もしっかり受けたいな、なんて考えていた際にはその弊害は極めて大きいと考えます。

さて、そんな場合に気になるのは、企業からもらったその内定、いつまで返事を保留し続けることが出来るのだろうか?ではないでしょうか。

残念ながら、それは企業によるため、明確にお答えすることはできないのですが、以下に目安・考え方等をご紹介します。

内定を保留できる期間は?

内定を保留できる期間は…

1週間~2週間程度

企業によっては最大1ヶ月程度まってくれるところもあるかもしれません。が、一般的には1週間~2週間程度と考えます。ただ、「待ってください」と言えばそれで済むわけではないため、しっかりとした内定を保留する理由の説明も必要です。

内定を保留する際の理由は?

その① 他社の選考結果も見てから判断したい

これは人事担当者として幾度となく聞く説明のひとつでもありますので、一定程度の理解をしてもらえる可能性が高いです。

しかしながら、一方で保留をすることでその保留先の企業から「あ、うちは第一志望じゃないのね。」と思われてしまうのが難点となります。

少しでも入社する可能性があるのであれば、しっかりと志望度合いの高さも伝えた上で、「後悔がない様に結果が出揃ってから決めたい」と言うのはありです。

その② 家族に相談をしたい

こちらもいち人事として経験者の採用活動をしている際によく聞く理由の一つです。特に男性の場合に、配偶者(妻)ともしっかりと相談をしてから正式に回答をしたい。という話です。

ただ、しっかりと説明を果たさないと、企業側から家族に何も相談をしていなかったのか?一体このタイミングまで何をやっていたのか…と思われかねないため、しっかり丁寧に伝えることが必要です。

その③ しっかりと検討をしたい(すぐには決めきれない)

その企業を受けるにあたって”もし、内定が出たら…”を考えないで応募をする方も少ないのではないかと考えますが、いざ、内定となったからこそ改めて悩む方もいると考えます。

その様な場合は、しっかりと、それを伝えて待ってもらうことにしましょう。また、企業側としては「何がネックなのか?何が懸念で受諾に踏み切れないのか?」をとても気にすることになります。

そのため、しっかりとそのあたりも明確に伝えると企業側からの理解も得られやすいと考えます。

内定を保留する際はいつまでに回答できるかの期限を明確に!

「期限を伸ばしたい」となった際に、次ステップでどの様になるのかは以下の3パターンです。

① 企業側から「待てない」という返事がある。
② 企業側からいついつまでなら待てるという返事がある。
③ 企業側からいつまで待って欲しいのか?と”あなた”にボールを渡される。
→”あなた”からの返答次第で企業側との調整の必要性も出てくる。

と考えます。

まず、候補者(”あなた”)視点としては、考える時間なり、他社の結果が出るまで待って欲しいということだと考えますので、内定受諾の返事を待って欲しい旨、そして、期日設定についてもボールを企業に渡さず、いつまで待って欲しいかも伝えてしまうことが大切です。

その際には、できる限り説明責任を果たすことも望ましいです。

あなた

○月○日に御社と同じくらい志望の高い企業の最終面接があります。大変申し訳ないのですが、そちらの企業の結果も踏まえて判断が出来ないかと考えております。大変自分勝手な要望で誠に申し訳ありませんが、○月△日まで返事を待って頂けませんでしょうか。

内定を保留するテクニック

さて…流れとしてありうるのは、企業側から、「合格です。受け入れにあたっての条件は内定通知書の通りです。ついては、お受けいただけるか1週間以内○月○日までに回答をください」なんてことです。

いきなりそうは言われても、と思うかもしれませんが。もう少し時間が欲しい!という場合に使える方法がいくつかります。

その① オファー面談を希望する

オファー面談とは内定後に行われる、労働条件や業務内容について双方が改めてすり合わせを行う面談のこと言います。このオファー面談については、

・積極的に行ってくる企業
・内定者からリクエストがあったら行う企業
・そもそもする気がない企業
の3つに分かれます。

もし、企業側からオファー面談がない様な場合は、オファー面談を希望することで内定の返事までの期間を延ばせる可能性が出てきます。

その② 社員との面談を希望する

オファー面談とは別の位置付けで、社員との面談を希望する、という方法もありえます。決断にあたり、実際に働くイメージを持ちたいということで面接官以外の人との話をリクエストするという方法です。

案件の秘匿度合いによっては認めてもらえないかもしれませんが、相談をしてみることもありと考えます。

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転職活動、あっさり内定…転職エージェントを使っていると色々安心!?

さて…すでにこのタイミングまできている方にとっては完全に蛇足ではありますが、エージェントを使っていると一気に様々な問題への対処が軽くなります。

なぜなら、企業と”あなた”の間にエージェントが入りやりとりをしてくれるためです。直接は言いづらいこともエージェントが間に入りうまく調整を図ってくれるためです。

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転職活動、あっさり内定…【私の体験談】

さて、「転職活動、あっさり内定」の経験を自分自身もしたのだろうな、と感じる面もあります。

もちろん、転職活動をしている最中は気が気でなかった面もあり、とても”あっさり内定をもらえた”なんて思えませんでした。が、時間がたって振り返ってみると比較的あっさりもらえたのだなと感じています。

応募(書類選考)    :概ね1週間
適性検査        :概ね1週間
1次面接調整・実施・合否:概ね2週間
最終面接調整・実施・合否:概ね2週間

と…選考プロセスごとに一定のかかって止むを得ない期間”1週間〜2週間程度”を繰り返し、トントントントンと進みました。

1ヶ月半で応募から結果までが進みましたので、これは振り返ると比較的”あっさり”進んだ方だなというものになります。尚、メインで利用したエージェントは、リクルートエージェントとJACリクルートメントの2社となります。

もちろん、もっと”あっさり”決まる人もいます。いち人事として最速で合格まで結びついたパターンは

応募→書類選考→合否  :1日
適性検査        :なし
1次面接調整・実施・合否:1週間程度
最終面接調整・実施・合否:1週間程度

と、2週間強で内定まで決めたケースもあります。これは選考プロセスが少ないというのと、企業として非常に早い判断を下した、応募者・企業のコミュニケーションがとてもスムーズに進んだというのが要因です。

さいごに

さて…”あっさり内定”についていくつかの観点からご紹介をいたしましたが、いかがでしたでしょうか。転職活動はうまくいかないという話も多いですが、一方であっさりすんなりと進む方も割合としては少なくとも絶対数としては数多くいらっしゃいます。”あっさり内定”の”あっさり”をあまり意識しすぎず、淡々と進めるというのが良いと考えます。

以上ご参考になれば幸いです。

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