転職|転職回数が多いと不利?何回からが多いのか?足切りはある?

初めての転職ならいざ知らず、2社目、3社目となるにつれ、その後の転職を考えた際に転職回数が多いと不利なのでは?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。いち人事として転職回数をどの様に見ているか、転職回数が多い人の転職理由のポイント・より良い転職活動の方法についてを述べていきます。

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転職回数が多いと不利?

いきなり本題ですが、もちろん企業にはよりますが、一般的には間違いなく不利です。

企業として人財紹介会社に頼むとき、明確に転職回数が○回以上の人は紹介しないでください、と言うケースもありますし、一定以上の転職回数がある場合は問答無用で書類選考で落としているケースもあります。ただし、社会人歴に見合った回数と見做されれば問題はありません。また、回数も気にすべき点にはなりますが、後述しますがそれぞれの会社における在籍期間も多少ポイントになってきます。

何故転職回数が多いと不利なのか?

その理由はお察しの通り、転職回数が多い人は企業側として自社で採用してもこれまで同様に短期間で辞めてしまうのでは?と思うからです。

企業としてはせっかく採用するからには一定程度の期間(願わくば長期にわたり)しっかりと在籍して会社で活躍してくれることを期待しています。繰り返しになりますが、そのため、転職回数が多いと敬遠されることは間違いありません。

しかも、転職サイトやダイレクトリクルーティング等企業側が使う企業画面には「転職回数」でフィルタリングがかけられるようになっています。

そのため、転職回数が多い場合は、その企業毎の「X回以上の転職回数は遠慮したいよね」という書類上の条件で既に知らないところでスコープ外にされています。

具体的にどの程度だと多いと見做される?

前述の通り、社会人歴に見合っていない・不釣り合いと判断される場合に、転職回数が多いと見做されます。例えば、20代で3回以上の転職は”多い”と見做されるケースがほとんどでしょう。

これは、22歳で大学卒業後3回の転職、つまり、現職が4社目となると、1社あたり平均して2年弱程度しか在籍してしていないことになります。

30代であれば、30代前半~後半によりますが4回~5回以上の転職は”多い”と見做されると考えます。

具体的にどの程度だと許容範囲と見做される?

20代であれば、1回~2回。30代であれば、2回~3回程度となります。また、職務経歴のうちどこか1社で一定の期間の経験があることが望ましいです。

30歳で過去3年程度おきに転職しているよりも、1社目は1年・2社目は4年・3社目は3年であれば、企業としては、少なくとも”4年”は就業出来るのだと受け取ることができます。

4年就業出来れば、5年就業も期待は出来るだろうと。ただ、これが、1社目3年・2社目3年・3社目3年となると、あ、この人は3年を超えて勤務は続けられない人なんだろうとバイアスをかけてみられてしまう可能性があります。

転職理由は企業が”納得”出来るものにする

色々なサイトでは転職理由は前向きなものにする!というのを目にします、確かに、転職の理由は前向きなものが良いのはもちろんなのですが、大前提としてここでお伝えしたいのは、転職理由は前向き・後ろ向き、ポジティブ・ネガティブではなく、転職理由は企業(面接官)が”納得”出来るものにするということです。

なんでも前向きにすれば良いわけでもなく、なんでも後ろ向きだったらダメなわけではありません。あくまで、その転職理由で企業(面接官)を納得させられるかというのを企業の視点に立って考えることが必要です。その上で、以下転職理由について続けます。

転職の理由は前向きなものが良い

これは転職回数が多い少ないに限った話ではありませんが、転職理由は全てが前向きである必要はありませんが、概ね前向きなものであると良いです。

人間ですので就職にあたって失敗もあるでしょう。例えば、3回の転職のうち1回は失敗・2回は前向きな理由での転職であれば”転職理由”は受け入れてもらえると考えます。

転職理由の例としては、

あなた
前職と現職では、金融機関向けシステムのSEとして下流工程、単体テストやシステムテストをメインに担当してきました。

プロジェクトの中で、如何に前段階でしっかりと顧客の要求を分析し、要件を定義し…システム開発の方針を定めていくかという上流工程の大切さを目の当たりにしてきました。

実際、上流工程での詰めの甘さから下流工程を担当する自分がとても苦労をした経験もあります。

そんな中、今後のキャリアの中で、上流工程に強く携わりたいと考える様になりました。ただ、現職ではそれが叶わないため今回の転職活動に踏み切りました。

これまで培ってきた経験・スキルと、苦労を糧に貢献出来るのではと思っています。

この理由のポイントは新しいことへのチャレンジ意欲と、現職ではそれが叶えられないから転職するんだという転職をするのにやむをえない理由が織り込まれていることです。

あなた
1社目は新卒での就活の際に、恥ずかしながらあまり深く考えずに一番最初に内定をいただいた企業に就職しました。

しかし、自身の営業をやりたい!という希望が叶わず、全く希望していなかった総務の配属となり1年で転職を決意し転職しました。

現職では、5年間一貫して金融機関にて法人営業を担当してきました。しかしながら、年を経るごとにもっとより自分なりに社会に貢献出来る仕事に携わりたいという思いが強くなり、社会インフラを担う御社での営業担当を希望しております。

この理由のポイントは1社目は素直に失敗した。ただ、その失敗は自分のコントロール外のことでやむを得なかった(配属ミスマッチについては企業側も新人を配属する立場として一定の納得をします)。

となると、最初の1回の転職は企業側から見ても事実上ノーカウント扱いになります。

前向きでも避けた方が良い理由

例えば”これまでとは異なる業界で新しい知識・経験を得たい”という理由。これを聞くと、会社としては「あ、いずれうちも”異なる業界で働きたい”と思って辞めるんだろうな」と思ってしまいます理由としては新たな業界へのチャレンジということで前向きで成長意欲も高く良く聞こえるかもしれませんが、それを聞く会社側からすると次の転職ありきに聞こえる転職理由です。

転職理由は、その企業の努力次第でリテンション出来る、と思ってもらえる内容とすることを意識して頂きたいです。

転職理由は後ろ向きなものは避ける

転職理由で、ベンダーの調査などで人間関係や、処遇(給与・福利厚生)、会社の業績、労働時間等々がありますが。例え、事実それが理由であってもこれらを正直に面接の段階で伝えることはおすすめしません。

後ろ向きな転職理由は何故避けるべきなのか

人間関係を例に取ると、結局、”人間関係”を理由に辞める人は、また”人間関係”を理由に辞めるだろうと思われてしまうからです。

100%満足が行くような職場環境はありません。それを聞く面接官も会社の中で大なり小なり、”人間関係”に不満を持ちながらも働いているハズです。

そのような中で、転職理由に”人間関係”上げることは悪手の一つとなります。面接官にも納得してもらえる”余程”の理由がない限りは、本音ベースの後ろ向きな理由を述べるのは控えることをおすすめします。

これらの理由を本音ベースで言ってしまうと、企業側(面接官側)として聞くと、

”人間関係”
当社にも色んな人がいる。みんながみんな”良い人”というわけでもない。人間関係で不満があればまた辞める可能性ある。

”会社の業績”
過去、当社の業績が悪かった時は社員一丸となって頑張って乗り越えて今の好業績がある。多少業績が悪いくらいで会社を辞めようとする人は、会社のピンチにまた辞めてしまうだろうし迎え入れづらいな。

と、候補者を本当に採って良いのだろうか?という懸念点(マイナス点)を増やすこととなります。

面接官が納得できる程度のレベルは、”会社の業績”が芳しくなく、賞与も支払われず、給与もカットし生活に影響が出るレベル。”労働時間”であれば、36協定を超える程働いているレベル。等々です。

ただ、これらであってもその理由を述べる的に、現職を責めるような口調や、不平不満を語るのではなく、理由は後ろ向きなものでも、転職は前向きにしていることが伝わるようにしましょう。

労働時間であれば、

あなた
業務的にやりがいはあるのですが、現職はチームメンバも少なく非常に繁忙が続いています。

業務外でより自身の専門性をみがいていきたいという思いも強くあるのですが、なかなか自己学習のための時間も取れず…。

今後メンバの補充もなく、状況は変わりそうにないことから、環境を変えたいと思い転職活動を始めたのがきっかけです。その中でも、御社を特に志望させていただいたのは…略…

といった形です。面接官からは、実際どの程度忙しいんでしょうか?(自社の残業時間と比べる意図も込めつつ)や、それは大変な日々を送っていらっしゃるんですね。

どんな自己学習を考えていらっしゃるのですか?(具体的に聞くことでその意欲の確からしさ、その学習は自社に来たときも活かせそうか等を確認)等の2次質問が飛んでくると考えます。

転職回数が多い人の転職活動方法は?

転職サイトはおすすめしません。

転職サイトを使っていると表面的な情報(転職回数)で落とされる可能性が高いです。何故なら大手になればなるほど、リクナビNEXTやDodaやマイナビ転職などの媒体に求人を乗せると、かなりの数の応募があるからです。

当然、応募があった全員と会えるわけではないので、企業は結局のところまずは、すぐに判断できる年齢や転職回数なの表面的な情報で書類を絞り込みます。その後、残った書類を選考し、1次面接へ繋げていくのです。

転職エージェントがおすすめ。

転職エージェントを活用すると、エージェントはしっかりとアドバイスをしてくれますし、信頼関係が築ければ、転職回数が多くともエージェントが企業に”人となりの良さ””スキル・経験で如何に優れた点があるか”等の良い点をしっかりと伝えて推薦をしてくれます。企業側からもそのエージェントへの信頼度が高ければ、通常であれば書類選考で落とすところであっても、多少転職回数が多くとも面接をしてくれる可能性が高まります。尚、転職の際は複数のエージェントに登録するのがおすすめです。以下の通りこちらでは大手エージェントをご紹介します。

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まとめ

・20代で3回以上、30代で4回以上の転職回数は多いとみなされる可能性が高くなってくる。
・転職回数が多いと、書類選考で落とされる可能性も当然高くなる。
・転職理由は、企業(面接官)が”納得”出来る説明にする。
・転職回数が多い人は転職エージェントを活用するのが良い

さいごに

長文でしたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございます。転職回数が”多すぎる”ことはデメリットに働きますが、転職回数が多いことの良い点は、特定の企業に長く勤めている人よりも、様々な経験をしているところです。その様々な積んできた経験と培ったきたスキルを存分にアピールして、”優秀”と判断してもらえれば、会社も最後は「転職回数は多く、自社に来たとしても短期間での離職の可能性は拭えない。しかしながら、非常に優秀な人材であり、これまでの経験とスキルは余人を持って代え難い。自社に入社してもらい、少しでも長く働いて成果を出してもらえればそれだけで御の字である。よって合格(内定)とする。」と太鼓判を押すケースも十分にあります。

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