転職活動にて、「合格」となりましたら、いよいよ具体的な入社日付の調整も始まるでしょう。面接の中でも入社可能な日付について確認があるかとは思いますが、この時点では、大体のケースでまだ現職での退職申し出もしておらず正確な現職の退職日付・転職先への入社日付を確定させることが出来ない状況かと思います。
例えば、企業からは「内定です。つきましては、当社にはいつ頃後入社いただけそうですか?面接を通してもお話ししてきましたが、当社としては1ヶ月半後の○月○日にはお越しいただきたいと考えております。」と連絡があります。
さて、現職での事情や私生活での事情色々あるかと思いますが、転職先はいつまで入社を待ってくれるのでしょうか?もちろん企業と事情による、のですが、それでは身も蓋もないので、いち人事として見解を述べていきます。
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入社日はいつ頃に設定されるか?
前提条件によりますが、在職中であれば合格伝達後、現職での退職申し出・交渉も鑑みて1ヶ月~2ヶ月以内での入社を求められるでしょう。
離職中であれば、受け入れ側企業として準備が整えることさえできれば、最短で数日~1ヶ月以内での入社を求められると考えます。離職中の方に合格を出す企業としては、その方に早期に入社して早期に業務に当たってもらうことを期待しているケースもあります。
入社日付については面接を通じてある程度の意識合わせがはかられますが、その上でまずは、転職先の企業の都合を伝えられるのが一般的な流れです。
他にも…
企業によっては、第二新卒や経験者採用などでも、定期的にスケジュールを切って行っている企業もあります。
これは入社日から逆算をして、たとえば、4月1日付での入社という日付ありきで、前年の年末年始にかけて求人募集をかける…なんてことをしている企業もあります。
ただ、この様な場合は、「4月1日」がありきですので、入社日の調整は困難となります。
現職はいつ辞められるのかの確認も大切
いざ現職で退職交渉を始めると色々な障害にぶち当たる可能性があります。
法的観点では最短2週間前までに申し出れば退職はできるはずなのですが、多くの会社の就業規則では退職の申し出は1ヶ月前までにと定められているかと思います。2ヶ月前までにと定めている会社もあると聞きます。
法律をたてにとって、
と言い切れれば何も悩むことはないのですが、多くのケースであるのが、退職の慰留はもちろん、「辞めるのはわかった。しかし、引き継ぎのために3ヶ月は待ってもらえないか?」という現職からの要望です。こうなってくると一体いつ辞められるのやらと思うかもしれません。
円満退職に向けては現職の都合と転職先の都合をうまく調整する必要が出てきます。
入社日はいつ頃まで待ってもらえるのか?
冒頭に書いた通り、在職中であれば内定が出た日から1ヶ月~2ヶ月以内程度での入社を転職先も期待しています。
在職中の方は引き継ぎの都合やボーナスのタイミング、有休消化の希望等々があったり、離職中の方もそれぞれの理由があるかもしれません。一体どの程度入社は待ってもらえるのでしょうか?
入社日は3ヵ月後まで待ってもらえる?
では、現職から3ヶ月留まってほしいと言われた場合、または自身として転職先への入社は3ヶ月後にしたい場合、転職先はそれを待ってくれるでしょうか?
この3ヵ月は絶妙なラインです。
もし、他に候補者がいなかった場合、企業側として新しく候補者を再度を募ってから採用が決まりまた入社日調整と考えると、3ヵ月待って確実に来てもらえるならその程度はやむを得ない。と考える企業も多くあるでしょう。
そのため、”3ヵ月”がなんとか待ってもらえるかもしれないギリギリのラインと考えます。
私の所属会社では状況次第で「YES/NO」両方あり得ます。ただ、多くの場合、他にも並行して選考をしている候補者もいますので、その際は同程度の人財であれば、入社日が早い方にきてもらいたいと企業(受入職場)としても考えていることも鑑みて、早い入社日が実現できる方に来ていただくという判断をするケースもあります。
まず、3ヶ月を鑑みてもらえそうな事情としては、入社にあたり引越しが必要である。なんてケースです。
この様な場合は、2ヶ月以内を求められる可能性はありつつも、3ヶ月…という線も十分にありえると考えます。
入社日は4ヵ月後まで待ってもらえるか?
ここから先は、企業の”あなた”に対する評価、企業の人財の必要度の切迫具合とその企業の人気度合い(他に候補者が潤沢にいるかどうか)も大きく関係してきます。
出来るだけ早く人が欲しいと思っており、他にも候補者がいる企業であれば、余程の優秀者でない限り4ヵ月は待てないでしょう。
逆に、いずれ欲しいという程度だったり、他に適切な候補者もいないという場合は4ヵ月でも待ってくれる可能性はあります。
ただ、4ヵ月も先ともなると企業として、2ヵ月、3ヵ月待った後何らかの事情で突然「やっぱり、辞退します。」なんてことになってしまったらどうしよう、という懸念とそうなった場合のリスクを抱えることにもなりますので、企業側としてもこの決断は非常に慎重にならざるを得ません。
また、あなた自身のしっかりとした”理由”も必要ですが、なかなか4ヶ月後でなければならない理由というのも通常は考え辛いのではないでしょうか。
現職で引き継ぎ+有給消化もしてから入社したいので、入社は4ヵ月後でもよろしいでしょうか?なんて、転職先企業の都合を一切無視しているような提案があった日には受け入れる企業側としては、この人を採っても良かったのだろうか…という気持ちになってしまいます。
止むを得ない理由があっての4ヵ月であれば転職先企業に一度相談をしてみるのもひとつです。
入社日は5ヶ月、6ヶ月(半年)以降も待ってもらえるか?
まず、私の経験からするとこのケースに対しての答えはほぼ間違いなく「NO」になるのではないかと考えます。
その他の企業においても、流石に5ヶ月、6ヶ月は待てないという回答になるのではないでしょうか。
ここまで先伸ばしにしたいと思う事情がおありなのだとは思いますが、不測の事態はさておき、ここまで先延ばしにするとしたら転職活動自体のスケジュールを再考しなおすべきと考えます。
もし、この申し出を私が受けた場合は、
と返すかと思います。
転職エージェントにも聞いてみた
”私”自身、色々と考えるところもあり、「半年後の入社を見据えた転職活動」を転職エージェントに相談をしたことがあります。
以下でも紹介する、リクルートエージェントとパソナです。相談当時は3月、入社日付の狙いは9月1日付けでした。いずれのエージェントも今活動をして今内定がでてもそこまで企業には待ってもらえない、転職活動として今始めるには早すぎる。という見解でした。
”いち人事”として”私自身”、この様にご紹介しておきその事情は重々承知しつつも、いざ自分事となり、他の見解がないか相談をしてみたわけではありますが、内定後の入社日を半年後に設定すること、これはやはり非常に困難を極めるということをあらためて再認識しました。
エージェント経由であれば転職先入社日の調整はエージェントがしてくれる
この調整、転職先と現職の都合が合わない場合、非常に手間がかかるのも事実です。
どこまで、ドライに現職に見切りをつけられるかどうかというのも一つの重要な観点ですが、そうは言っても、これまでお世話になった会社、そんな引き継ぎも不十分なまま辞め辛いと思う人もいるかもしれません。
色々な調整をする必要がありますが、転職エージェントを使っていれば、転職先とのやりとりの1次窓口はエージェントがやってくれます。エージェントもこのような話については非常に多くのノウハウを持っていますので、転職者であるあなたに対してはもちろん、求人元の企業にも様々な観点でアドバイスをしてくれます。
そのため、もし今から転職活動を始めようと思っていて、退職日・入社日付のことを心配されていましたら、転職エージェントを使うことをお勧めします。
オススメの転職エージェントは以下です。
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入社日が折り合わず内定取り消しになることはあるのか?
あります。厳密には正式内定とならない、ないし、辞退という取り扱いになると考えます。「内定」をもらったら、その企業に無条件で入社できるわけではありません。これには前提がいくつかあります。
「合格です。ついては、△月△日での入社は可能でしょうか?。○月○日までに入社意思についてお返事ください。」と、この企業の指定する日付での入社は一つの条件となってきます。
もし、どうしても折り合わなかった場合は、「では、今回はご縁がなかったということで大変恐縮ですが、辞退ということで…。」となります。
まとめ
・現職がいつ辞められそうか、現職の都合と転職先の都合を上手く勘案する必要がある。
・入社日付は一般的には1ヵ月から2ヵ月以内、3か月後は要交渉、4ヵ月以降は厳しい。
・入社日が折り合わなかった場合は、最終的には辞退(ないし内定はなかったもの)となる。
さいごに
企業によっては「承諾するかどうかは3日以内に。入社日付は○月○日に入社出来なければ辞退扱いとする。」くらいに強く迫ってくるところもあるかと思います。こうなると、現職での調整の余地も転職先との調整の余地もほとんど残されていません。この場合は、現職では検討の余地は残されていないという強い意思を持って、「△月△日を持って退職致します。既に転職先も決まっており、○月○日に先方へは入社いたします。」と言い切って押し切るしかありません。
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