新卒版のダイレクトリクルーティング「Offer Box(オファーボックス)」。数年前までは就活生でも耳にしたことがある人の方が少ないサービスだったかと思いますが、今となってはむしろ耳にしたことがない人の方が少ないのではないでしょうか。私自身も人事側として営業を受けたこともあります。そんなオファーボックスですが、学生側が登録・プロフィール入力さえすれば、後は企業からのオファーを待つだけ!という、聞くとなんてお手軽・簡単!“就職活動面倒くさいな…”と思っている方にも、普通に精力的に就活している方にも、リクナビ・マイナビに加えて、是非取り入れていっていいのではないかと、人事の私としてもおススメできる就活サービスの一つです。
オファーボックスの概要って?なんで人事が勧めるの?
オファーボックスは“企業が動き、会いたい学生にだけ会う”採用活動のスタイルです。実はこのオファーボックス、
2015年に日本HRチャレンジ大賞 イノベーション賞 受賞
2016年に第1回 HRテクノロジー対象 奨励賞 受賞
と、サービスを開始してから、日本最大級の人事ポータルサイトHRproが主催するイベントにて表彰を受けており、企業の人事担当者にも名前が売れているサービスとなります。
たくさん集めて・たくさん落とすというこれまでの活動から、個別に事前に見極め・相互に理解をしながら進めるスタイルとなるため、企業からオファーをし学生側でそれを受けてくれた際のマッチ度合いは通常よりも高いことを見込むことが出来、今後期待できる仕組みとなっています。(しかも、企業側としてもかかる費用がそんなに高くない!更に通常の転職活動でのダイレクトリクルーティングとは異なりオファーした際の返信率が高く、会社としても使いやすい!)
一体どんな企業からオファーが来るの?
企業からオファーとは言ってもどんな企業からオファーが来るのか、気になりますよね。現在、サービス開始から5,000社近くの企業が登録をしており、大手から中小・ベンチャー企業、外資企業まで幅広い企業から声をかけてもらえる可能性があります。
有名どころであれば、
楽天株式会社、パナソニック株式会社、富士通株式会社、コクヨ株式会社、ロート製薬株式会社、株式会社エイチ・アイ・エス、住友化学株式会社、日産自動車株式会社、三菱自動車工業株式会社、株式会社サイバーエージェント、森永乳業株式会社、カゴメ株式会社、日清食品ホールディングス株式会社、丸紅株式会社、双日株式会社…etc.
と上げるときりがありません。
(※但し、登録しているだけで活用実績の無い企業も多く存在しますので、ご承知おきください。特に会社ロゴ・アイコンが登録されていない企業は登録のみだと推測します。)
利用企業は、登録後、ログイン画面右上の「メニュー」「企業一覧」より確認することが出来ます。百聞は一見にしかず、登録してみてどんな企業が利用しているのか見てみるのはいかがでしょう?
一体どれくらいの就活生が使っているの?
学生登録数は18卒では7万人程度、19卒では登録学生数はなんと10万人を超え、大学生の5,6人に1人が利用しているような規模間と凄まじい勢いで伸びています。20卒・21卒では大学生の4人に1人が利用するようなサービスとなります。学生の登録数が増える=より多くの企業がオファーボックスを活用して採用活動に取り組みたくなる、という好循環が今まさに生まれていると考えます。
<ご参考> 文系では5位、理系では4位と、非常に高い順位にいます。
就活生が最も活用している就活サービスTOP10
文系順位 | 理系順位 | ||
1位 | マイナビ | 1位 | リクナビ |
2位 | リクナビ | 2位 | マイナビ |
3位 | みんなの就職活動日記 | 3位 | みんなの就職活動日記 |
4位 | キャリタス就活 | 4位 | OfferBox |
5位 | OfferBox | 5位 | キャリタス就活 |
6位 | あさがくナビ | 6位 | あさがくナビ |
7位 | ダイヤモンド就活ナビ | 7位 | JOBRASS |
8位 | JOBRASS | 8位 | アクセス就活 |
9位 | 就職ウォーカーNet | 9位 | ダイヤモンド就活ナビ |
10位 | アクセス就活 | 10位 | ブンナビ! |
【調査概要】
調査主体:HR総研(ProFuture株式会社) 調査協力:楽天「みんなの就職活動日記」
調査対象:2018年卒の大学生・大学院生 調査方法:webアンケート
有効回答:文系・理系 2,513名
とは言っても…実際にオファーって来るの?
オファーボックスの公式ホームページによると、
オファー受診率はプロフィール入力率が80%以上であれば、
90%(2018年卒実績)
とのこと。これはかなり心強い数値かと思います。誰にでもオファーが受けられるチャンスがある、ということで、期待が持てます。
(もちろん、ただ入力するのではなく、中身のあるプロフィールを入力することは必須です!)
ただ、ここまで読んで頂ければお察し頂いているかと思いますが、自分が行きたい!と思っている企業からオファーが来るわけではありません。企業が皆さんを見つけて、企業からオファーが来るため、皆さんからすると興味のない企業からオファーが来る可能性も十分あるということはご理解下さい。
前向きに言えば、オファーをくれた企業の事を調べ、新しくその業界や業種に興味を持つことが出来たらそれはそれで素敵な事だと思いませんか?これまで目を向けていなかったけれども、オファーをきっかけに興味が広がり、縁がつながる可能性がある。良いことですね。
それで、オファーボックスで大手からオファーは来るの?
残念ながらこれは正に人それぞれです。「YES and NO」です。
オファーボックスに登録している企業ものべつまくなしにオファーを出しているわけではありません。皆さんが会社をリクナビやマイナビで業種や職種、地域などでフィルターをかけ企業を検索するように、企業も、オファーボックスを用いて、理系・文系、留学経験、資格等で検索をかけ、プロフィール(PR)まで読んだ上で、「この子にうちを受けに来てもらいたい!」という思いを持ってオファーを出してくるわけです。
企業に目をとめてもらうためには、その企業が求める要件をプロフィール上満たしている必要があるわけですね。つまり、求めるスペックが高い企業(超大手企業であったり、尖った人材を求めているベンチャーであったり、一定の英語力を求めるであろう外資企業等)から声がかかるかどうかは、皆さんの持っているスキル次第ということになります。
オファーボックスを使った人の感想は?
実際に会社内でオファーボックスを使ったことがある新人に聞いたり、インターネット上の声をピックアップしてみました。
■理系で且つそこそこの大学に所属、資格をいくつか持っていたこともあり、比較的オファーがたくさん来たと思う。その中から行きたいと思えるところのオファーに積極的に対応した。
■当初は食品業界しか見ていなかったが、ある日、名前は知っているとある機械系のメーカーからオファーボックス経由でスカウトメールが。食品業界での選考がうまく行っていなかったため、せっかくだから…と軽い気持ちで参加した選考で、その業界の面白さを知り、視野が広がり、結果、複数の内定に繋がった。
■登録はしたものの、オファーは少なく、来るオファーも興味が持てないものばかり。最終的にはオファーボックスで 内定までつながった会社はなかった。
まとめ
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。昨今は「売り手市場」と世間では叫ばれつつも、皆さんの実感としては厳しく大変な就職活動だと思います。そんな就職活動において、これまで自らが会社を探し、自らが説明会やOB・OG訪問等に足しげく通い…というスタイルから、企業からアプローチしてきてもらえる、しかもそのアプローチがあった際には少なくともその企業から自分は求められているうちの一人なんだな、ということがわかる。それはとても良いことだと思いませんか??
OfferBoxは学生側が“待ち”の姿勢となるが故に、思う通りにはいかない(行きたい企業からオファーが来るわけではない)と思うかもしれませんが、それは見方の問題でもあります。前向きに捉えれば、新しい業界への興味を持つことも出来るかもしれません。
逆求人型の就活サービスでは業界トップのオファーボックス、これからの就職活動のツールの一つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
併せて登録したい逆求人型の就活サービス
オファーボックスと同様に逆求人型の就活サービスはいくつかあります。
その中でも、まずはひとつご紹介いたします!
それは、キミスカです。キミスカもオファーボックスと同様に逆求人型の就活サービスです。
人事責任者等から直接オファーがあり、いきなり最終面接!ということもあり得ます!
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さて、こちらでは、逆求人型の就活サイトのひとつであるdodaキャンパスについてご紹介をしたいと思います。実は、筆者もいち人事担当として企業側の立場でこのdodaキャンパスを活用させて頂いています。そのため、そもそもdodaキャンパスってなに[…]