転職活動をしていてやっと最終面接まで漕ぎつけたものの、その後の合否連絡が待てど暮らせどなかなか来ない、そんなことに遭遇したことのある方、今まさに遭遇している方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは、合否結果の連絡が来ない・遅い理由と、もしなかなかこない場合のフォロー(面接結果通知の問い合わせ)についてまでとそれに関わる諸々(問い合わせメールの書き方等)についてご紹介したいと思います。
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一般的に面接後の合否連絡はどの程度要するのか?
しかしながら長いところだと1ヶ月近くも最終面接後の合否連絡に時間のかかる企業もある様子です。そのため、一概に何日以内!というものはございません。
面接で最後の締めの際に「結果については1週間以内にお伝えしますので、お時間ください」と伝えてくれる会社は紳士な会社の方だと考えます。
・不合格の場合は連絡しません
・合格の際のみ連絡致します
そんなスタイルをとっている企業もあります。
合否結果の連絡が来ない(遅い)理由
理由① 社内調整(決裁)に時間がかかっているから
ある程度の規模の会社になると社内の採用における規定もしっかりと組まれている可能性があります。この規定における関係者が多ければ多いほど社内調整(決裁取得)に時間がかかります。
あくまで一例ですが、以下のような決裁フローイメージです。
最終面接、合格決定後…
②オファー内容の社内調整(人事部門、受入部門等々での調整)
③関係者の押印手続き(部門責任者、人事責任者、管掌役員等々への説明・押印)
④決裁完了後、人事部門から候補者(”あなた”)へ合格の連絡
となります。会社によって異なるでしょうがこの③番が重いと決裁だけで平気で1~2週間はかかります。
①の前に⓪として、受入部門の面接官が「職場に持ち帰って、他のメンバも交えて検討してから結果連絡します」なんて場合は、最終面接後にそれだけで合否判定に数日を要することもあります。
いち人事の話
例えば、私の経験したケースでは、ハンコが全部で6個も必要だったケースです。
書類を作成した自分のハンコ、受入部署の関係者のハンコ3つ(課長・部長・本部長)、人事責任者のハンコ、最終決裁者のハンコ(部門の管掌役員)と…今でこそメールベースで進められるためスピードは若干早くなりましたが、実際に”紙”を持ってハンコをまわして居た時はハンコリレーだけで1週間かかるのは当然でした。
理由② オファー内容の決定(給与の設定等)に手間取っているから
その①と近しい理由とはなりますが、「合格を出す」となると当然合わせて”あなた”に提示する給与水準も決定しておかなければなりません。
②オファー内容の社内調整(人事部門、受入部門等々での調整)
③関係者の押印手続き(部門責任者、人事責任者、管掌役員等々への説明・押印)
④決裁完了後、人事部門から候補者(”あなた”)へ合格の連絡
前述でも記載した、この②番に当たります。
候補者(”あなた”)へオファーする年収を一体いくらにするか、これは様々な要素をもとに決定しているケースがあり、人事の一存で決定している企業もあれば、受入部署等も交えて検討している企業もあるでしょう。
ある程度システマティックに決定できるケースもありますが、個別に色々勘案しなければならない場合は決定までに時間を要することがあります。
いち人事の話
いち人事としての私の経験では、①社内バランス・②前職での年収・③候補者本人の希望年収、まずはこの3つが担保出来る額を試算します。
その上で面接や経験・経歴を踏まえて多少上下させるかどうか、といった作業をおこないます。この際、前職収入が高すぎるや希望年収が高すぎるとなると社内での調整がやや困難になります。
候補者に来てもらうからにはある程度前職収入・希望年収を担保する必要がある、しかしそうすると社内(配属部署内)でのバランスが崩れる、さてどうしたものか…といった具合です。
理由③ 他の候補者の面接が終わっていないから
最終面接を控えている人が複数名控えている場合、企業としてはその全員との面接を終えてからベストな人に合格を出したいというのが実情です。
(これは逆の候補者側からの観点と同じですね。最終面接まで進んでいる企業があれば全ての企業を受け切って合否・オファー内容(処遇提示等)を見てから決めたい。)
そのため、他の候補者の最終面接が一通り終わるまで結果を保留されていることは最終面接の合否結果がなかなか来ない理由のひとつとなります。
理由④ 合格は合格だが”あなた”は2番手以降だから
1ヶ月近くも待たされる様な場合は、”あなた”は完全に2番手以降の扱いでしょう。この「合格は合格だが”あなた”は2番手以降だから」の意味は、以下です。
しかし会社として採用出来るのは1名である。会社として優先順位をつけて、まずはAさんに合格を出して、Aさんが辞退したらBさんに合格を出すと決定した。
このようなケースですと、まず企業はAさんへの合格(内定)だしのための手続きを進め、ある程度の期限を切って受諾有無の回答を求めます、場合によっては合格を出した後にオファー面談(処遇内容の説明や、業務に関しての詳細の再度の説明の場)をすることもあります。
こうなると、Bさんは場合によっては1ヶ月近く最終的な合否が保留されることとなります。Aさんが内定を受諾してしまったらその時点で、Bさんは合格ラインは超えていたものの不合格、となる。そんなこともあります。
ただ、前向きな見方をするならば、Aさんが辞退すればBさんが繰り上がりで合格になる可能性もあるのでその可能性が繋がっている分、即座に不合格とならないだけマシなのかもしれません。
理由⑤ 候補者(”あなた”)が合否のボーダーラインにいる・他の有力な候補者を待っている
候補者(”あなた”)が合否のボーダーラインにいる場合、企業として合格を出す判断を即座に出せない・出さない場合があります。
不合格とするまででもない、しかし、即座に合格を出してなんとしても来て欲しいというまででもない、ただ人がいなければ合格とするか…待ってもらえるだけ待ってもらって最悪辞退されたらそれはそれで止むを得ない。もっと、マッチする優秀な人もいるはず、そんな人が欲しいので一定期間合否保留とする。
こんな場合は、企業によっては並行して募集をガンガンかけて新規の候補者を募っているでしょう。転職エージェントにももっと候補者を出してくれとはっぱをかけたり、転職サイト経由での候補者を待っていたりスカウトメールを打ったりしているでしょう。
1ヶ月もあれば、最初の1週間~2週間で再度候補者を集め直して、次の1週間~2週間で新規候補者たちの1次面接が出来ます。その新規候補者達と候補者(”あなた”)を比べて再度判断を行う。といったことを裏でしている可能性があります。
理由⑥ 合否連絡をただ忘れているだけ(不合格だから)
想定をし出すと、「合格」の判断が下されていても連絡が漏れていたり、なんらかの事情(合否連絡をする担当者が激務で間に合ってなかったり、無能すぎて合否連絡に手をつけていなかっただけだったり…等)が色々考えられるかとは思います。
合否連絡を忘れられているだけ。つまらない理由ですがこの理由も可能性としては十分にあり得ます。
いち人事としての個人的な感覚の話ですと、この「合否連絡が忘れられている」といった事象が起こりやすいのは、候補者が複数名いる、担当者が多忙、等々様々なファクターが重なった時、合格者には速やかな対応が行われるが、不合格者に対しては対応が後回しになってしまい、そのまま放置されてします(忘れられてしまう)といったケースです。
理由⑦ サイレントお祈りだから
最終面接まで来て、不合格者へサイレントお祈りをする…なんて企業は正直存在しないのではないかといち人事としては考えます。しかしながら、可能性としてゼロではありません。企業によっては不合格者へは連絡をしません、合格者のみに連絡をします、という運用を行なっている企業もないわけではありません。
就職活動をしていて出くわす悩ましいことのひとつ、サイレントお祈り。書類選考に応募したのに、合否連絡が待てど暮せどこない。面接までしたのに、合否連絡が待てど暮らせどこない…。一体いつになったら結果連絡が来るのか?と、待ちに待って何日か[…]
合否連絡を早く欲しい場合は予めリクエストするのもあり
面接の質疑等のタイミングでリクエストを行う
企業側も候補者(”あなた”)が転職活動においてその他の企業も受けているであろうことはもちろん承知しています。
そのため、ある程度明確に常識の範囲内での合否連絡の期限をリクエストすることは問題ありません。
”あなた”からリクエストするのであれば、可能であれば2週間以内程度でのリクエストが角の立たない範囲かと考えます(もちろん状況によりますが)。
本日は貴重なお時間ありがとうございました。大変恐縮なのですが、現在他社も並行して応募しており、一通りの今後の選考等も目処がついてきている状況にあります。
御社を強く希望しておりますため、御社の合否結果について頂戴した上で今回の転職先について決断をしたいと考えております。つきましては…諸々踏まえて2週間以内にはお返事を頂けると助かるのですが、いかがでしょうか。
「他社の都合があるので3日以内に返事を下さい」等の一方的な要望は、企業から顰蹙をかうことは間違いなしですので、避けた方が良いですが、もし、そのリクエストの結果不合格になっても良い!くらいの覚悟があるのであればそういった要望をしてみるのもありはありです。
リクエストを言いづらい人は”確認”だけする
直接的に合否連絡をいつまでにもらえるか聞き辛い、そんな場合は確認だけでもいいのでしておくと少しは待っている際にも不安は減るかと思います。
これだけで良いです。そうすると企業側がなんらかの答えをくれるでしょう。
・1~2週間程度でご連絡します。
・1週間以内にはご連絡します。
・出来るだけ早くご連絡はしたいと思いますが、長くて1ヶ月程度要してしまうかもしれません。
等々
合否結果を問い合わせても良いのか?
合否結果を問い合わせる際のメール書き方のポイント・例
返事をある程度待てる場合
貴社の「△△」の求人へ応募させて頂き○月○日に最終面接をして頂きました、□□と申します。
先日は貴重なお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。
ご多忙かと存じますが、念の為ご検討状況につきましてご教示頂ければと思い連絡を差し上げました。
お忙しいところ大変申し訳ありませんが、何卒宜しくお願いいたします。
返事を特定の日付以上は待てない場合
貴社の「△△」の求人へ応募させて頂き○月○日に最終面接をして頂きました、
□□と申します。
先日は貴重なお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。面接等を通して益々貴社への志望が高まり、
貴社の一員として活躍したい思いは強まるばかりです一方で、
個人的な話で大変恐縮ではありますが、
この度の転職についても今後の自身のキャリア形成にあたって
非常に大切なタイミングと考えております。
一通り他社選考も終え、結果も出揃って参りました。
貴社からの合否結果を持って今後の自身の進む道を決めたいと考えており、
ご多忙かと存じますが、ご検討結果につきましてご教示頂くことは出来ますでしょうか。
不躾な事を申し上げ大変恐縮ではありますが☆月☆日までに
結果につきましてご連絡頂戴出来ますと幸甚です。
何卒よろしくお願いいたします。
ポイント
・面接の日付を明記することで”あなた”がいつ面接をした誰かを特定しやすくする
・求人名を記載することで前述同様、”あなた”がどの求人に対する応募者か、誰かを特定しやすくする
この二つがわかっていると企業担当者としてはスムーズに返事がしやすいです。
また、出来る限り”迫っている””一方的に要求している”トーンを落とすことを意識して頂けると良いと考えます。
合否連絡を求めることのメリット・デメリット
理由⑤ 候補者(”あなた”)が合否のボーダーラインにいる・他の有力な候補者を待っている
転職エージェントの活用がおすすめ
何よりこの合否結果の連絡のフォローは非常に候補者側からするとしづらいのが実態かと思います。しかし転職エージェントを使っていればこのあたりはかなりメリットがあります。
転職エージェントは企業ー候補者の間に入る、ある意味”第三者”です。そのため、転職エージェント(第三者)からの話というのは企業側もあまり穿ってとらえず基本は素直に事実を事実として受け止める傾向にあると考えます。
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転職エージェント・企業のやりとりイメージ
そうですか…なるほど。ありがとうございます。出来るだけ早く判断をしたいと思います。引き続き宜しくお願いします。
以下の通り、大所の転職エージェントをご紹介します。
まずは、少なくとも転職活動においては1社大手エージェントの活用をおすすめします。
それだけで、転職市場における様々な情報、転職にあたってのアドバイスを受けることができます。
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さいごに
最終面接までせっかく終えたのに、その結果連絡が来ない。もやもやしますね。志望度が低い企業であればそこ(悩むこと、気にすること等)に労力はさかずに捨て置いて進むと言うことでマインドを切り替えていただくのが良いと考えます。
しかし、それが志望度の高い企業であればな気になると思いますし、結果が欲しいと思うその気持ちも当然と思います。どんな結果であれ、”答え”をもらえるといいうことは次へ進むために大切なこととも考えますので、思い切って連絡をとってみましょう。
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