転職活動をいざ始める・始めようとすると心配になるのが、「会社にバレないだろうか」ではないかと思います。転職活動がバレるとその後の現職への悪影響はもちろん、転職が決まるまでも非常に気まずいこととなってしまうかと思います。いち人事として、自部署で転職活動がバレた人の話や、職場でのケースを踏まえてご紹介していきたいと思います。
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転職活動はバレずにする!バレた時のデメリット
余程職場が理解があったり、上司が出来た人でない限り転職活動がバレることはデメリットでしかありません。
1:仕事を任せてもらえなくなる
会社の対応としてまだ軽い方ではありますが、「転職活動をしている≒いずれ辞める」と見做されるわけですから、責任のある仕事や中長期的に対応が必要な仕事等を任せてもらえなくなる可能性があります。
そういった仕事を任せて途中で辞められてしまっては会社として困るわけですのでこれは極めて一般的にありうるデメリットです。
転職が実現するまでの残りの期間、悪い言い方をすると職場で”干される”、そんな状況になると自己の成長も望めませんし、せっかくのチャンスを逃してしまう可能性があります。
ただ、いずれ辞めるので、このような状況に陥った際には前向き捉えて、最後は年次有給休暇を消化して退職、なんてことが叶うかもしれません。
2:評価の悪化につながる恐れ
いち人事として目の当たりにしているデメリットの一つがこれです。近いうちに辞めるであろうということが明らかになると、会社として少なくとも今以上に”良い評価”をする必要性が一気に薄れます。
会社によっては、ボーナスの評価を点数性であったり、記号を用いたりして査定していることと思います。その際に、”分布”(例えば、ABCDの4段階評価でAは全体の20%、Bは全体の30%・・・等)が設けられていると、これまで上の評価であったのがもう上の評価をつける理由も薄れ、AだったのがBになったりということが考えられます。
査定会議の場で
だったら、△△は最近頑張ってるし、こいつをしっかり今後はモチベ上げて、育てていきたいな。○○は評価落として、△△を上げよう。
なんて、話がドライにされている場合もあります。成果は成果なんだからそんなのおかしいのでは!?と思うかもしれません。
それはその通りですが、ボーナスの評価は成果のみならず、将来的な期待や評価後のモチベーション等様々な要素を勘案してつけていることがありますので、決してない話ではありません。
3:引き留めにあう恐れ
そもそも会社として職場として上司として、従業員に辞められることは短期的には会社としては損害しかないため、”あなた”が普通に成果を上げている人であれば辞めてほしいなんてことは思われていません。
その為、もしバレた際には引き留めにあう、ということは十分に考えられるデメリットの一つです。当然、引き止めようとするからには、会社として”あなた”に提示できる限りのことを提案してくるでしょう。
基本的には”あなた”の転職理由の原因となっている部分を解消できるような提案をしてくるのが通常と考えます。
地方勤務など「勤務地」が原因であれば、
仕事内容が原因であれば、
部署内の人間関係が原因であれば、
企業によっては、昇給・昇進を提案して引き留めてくるかもしれません。
※個人的にはこんな提案をしてくる企業は信じてはいけないと思いますが。
この際、注意してほしいのは、”上に掛け合うから待ってくれ”という言葉を信用して待ってもいつまで経ってもその機会が来ないまま時がすぎてしまい結果、時を無駄にしてしまった、なんてことになりえる可能性も十分にあることです。
転職活動も終盤に差し掛かり、応募先からも内定をもらい、いざ現職での退職交渉。そんな時に思わぬ引き留め(慰留)にあって切り出されるカウンターオファー。内容が魅力的であればあるほど、「さて、受けるべきなのかどうなのか…」と一度は転職を決意して、[…]
4:退職の誘導につながる(外堀を埋められる)恐れ
あからさまな退職勧奨は会社としてもリスクがあるので行ってこないかもしれません。が、上司や一定の職位の人にバレると、転職活動を何気なくしていて、現職に止まることも選択肢として自分はもっていたつもりでも、会社側から外堀を埋められていく可能性もゼロではありません。
○○が辞める想定で人事部にも人員の補充をお願いしているから、後のことは心配するな。で、いつ頃退職の予定だ?出来れば、こちらとしてはXX月頃を目処にはと思っているんだが。
なんて、良かれと思って言ってくれているのか、意地悪く追い込んでいるのかは分かりませんが、職場としても、辞めるということがわかって辞められた後に一時的にでも「人員が減る」ことは避けたいと考えているので、人員の補充に先んじて動くこと自体は十分にありえます。
そうなると、”あなた”は、そこまでのつもりじゃなかったのに…と残るに残りづらい状況に追い込まれる可能性があります。
転職活動がバレる原因とバレないようにする方法
浮気・不倫ではないですが、結局、”普段と異なる”という点から怪しまれてバレるケースがほとんどです。
原因・対応① 有給休暇頻度の増加・有給休暇の取り方
これだけをもってバレるわけではありませんが、普段あまり休みを取らない人が突然休みをポツポツと取り始めると、「転職活動しているのでは?」と上司から疑われる可能性が出てきます。
転職活動を始めるとどうしても、先方との面接の調整で自分から面接候補日を提示しないケースもあるかと思います。その際、注意してほしいのは、”仮”であったとしても社内のスケジューラなどにやたらと休みの予定を入れてしまうことです。
勘のいい人であれば、そういったシチュエーションが複数回あると、
・日程の定まらない休日
・休日を取る頻度
・タイミング
等から転職活動をしているな、と悟られ、最終的に”バレ”に繋がる可能性があります。
1~2週間後
なんてシチュエーション、特段理由がなければ勘繰るには十分な情報です。
時間単位年休を活用しての転職活動も気をつける
最近は時間単位年休なんかが取り入れられてきた企業も多いと考えますが、この時間単位年休も色々相待って曲者です。通常時であれば、これまではそんなに時間単位年休を複数回使うシチュエーションというのはなかなかレアです。
しかし、在宅勤務×オンライン面接×時間単位年休は非常に転職活動には相性が良いです。良いが故にそれを存分に活用してしまうと、上司にバレる可能性は格段に高まります。
在宅勤務で、1、2時間程度の時間単位年休を取っては1・2週間期間があき、また1、2時間程度の時間単位年休を…。これが1ヶ月なり2ヶ月の期間で複数パターンあると。
…怪しいですね。
この観点で真にバレないように徹底するためには、面接は定時後または休日に組むことを徹底する。または、1日単位で年次有給休暇を特定日に取得することが大切です。
原因・対応② 服装
最近は在宅勤務も進み、この点でバレるリスクはかなり減ってきているかと思います。出社が前提で、普段の仕事着がスーツではない場合、会社からすると特段理由もないのにスーツで出社することがたびたびあると転職活動を疑われます。
バレないように徹底するためには、休日に面接を組んでもらうこと。が一つの対応案ですが、わざわざ休日に面接を行ってくれる企業もそうそう多くはありません。
業界にもよりますが、思い切ってスーツではない格好、ビジネスカジュアル(普段の会社での服装に近い)での面接参加などをされると良いと考えます。
原因・対応③ 転職エージェント/応募先企業からの電話
転職エージェントはプロですので事前にしっかりと話をしてけば、お昼休みや定時後に電話をくれますし、色々気を遣ってくれる可能性は高いです。
しかしながら直接企業に応募している場合、企業側はそこまで気は使ってくれません。応募先の就業時間も基本同じなのですから、その就業時間中に電話がかかってきてもおかしくないのです。
もちろん、”あなた”も仕事をしているということは重々承知ではありつつも、かと言って”あなた”の仕事が終わるまで応募先担当者も待てませんというリアルもあります。
そのため、この電話対応、応募先からの電話!となるとすぐにとりたい気持ちにかられるかもしれませんが、そこは一呼吸おいて人目のない場所(出来れば会社の外)で折り返しをしましょう。
聞いたことのあるケースでは、当然会社内ではなかなか適した場所がなく、エージェント・応募先の企業から電話があったら、会社のロビーの隅っこで人目を気にしながら電話対応をしていた、何て話です。結局、普段はそんなことしないのに、こそこそと人目をはばかるようにしているその行動が、転職活動がバレる一因となっています。
原因・対応④ フレックスでの出社・退社の頻発
年次有給休暇と近しい理由ですが、普段の勤務と異なる勤務の仕方を突然、職場へ説明もなくしだすと、職場は”転職活動”を疑います。
実際何か理由がある場合は話してくれるだろう、話してくれない理由は、会社に言えない・言いたくない理由だからだ、つまり転職活動に違いない。ということになり得ます。
当然、前述の有休然り、本フレックスもそうですが、取得・行使理由は様々でしょうが、何か特別理由があれば一定の理由の申告があって然るべきと職場(上司)は考えがちです。
一時的な親の介護だったり、一時的に子供の送り迎えが発生するであるとか、様々な理由がありえますが、ただこれらの理由は円滑な業務運営上、組織として配慮をすべきと考えますし、止むを得ないと考えますので、そういった申し出がないまま、フレックス行使がにわかに増えると、実際転職活動をしていた場合、それが露見する可能性が高まります。
原因・対応⑤ 同期・同僚等への相談からの漏洩
秘密にしたいことの鉄則は、転職に限らず、”人に口外しないこと”となります。そのためどんなに親しい同期・同僚の間柄と言っても人の口には戸はたてられません。
”あなた”がこの同期なら信頼できるし大丈夫!と思っているその同期、その同期にもあいつには別に話しても大丈夫!と思える別の同期がいたりすると結局、”あなた”が同期Aに、その同期Aが同期Bになんて形でどんどん広まってしまう可能性は否定できません。
原因・対応⑥ その他働き方における変化
あげだすとキリがないため、、こちらにその他をまとめさせていただきます。
・仕事へのあからさまなやる気の低下
・会社での転職活動に関わる行為諸々(スマホをみる頻度の増加)
等々です。
転職をバレないようにする方法(まとめ)
前述でバレる原因をメインに述べてきましたが、改めてこちらでバレないようにする方法を
まとめておきたいと思います。
転職活動は絶対に口外しない。
とは言っても、全部を一人で抱えて転職活動をするのが辛いという人もいるかもしれません。その際は、話すならこの人に話してバラされたならもう仕方がないくらい信頼している人にだけ話しましょう。
面接の設定は出来れば土・日・祝、平日の夜に設定してもらう。
なかなかハードルが高いかもしれませんが、現職での調整が難しいというお詫びも交えて、先方企業がどこまで応じてくれるのかを確認した上で、選考の面接日程調整をしましょう。
但し、あまり候補日時を狭めると、「本当に転職する気あるのかな?」と企業側から思われてしまいますので、「土・日・祝・平日夜しか都合がつきません。」ではなく、「差し支えなければ、休日、平日の夜間も含めて調整を検討させていただくことは可能でしょうか」という姿勢でいきましょう。
転職サイトの登録は十分に注意する
関連企業から検索されないようにする
特定企業から自分の情報(レジュメ等)を見えないようにブロック機能があればそれを活用するのもおすすめです。なお、この際は自社および自社のグループ会社からのブロックはもちろんのこと、営業職種の方であれば自分の担当企業等まで徹底してブロックをかけることをおすすめします。
さて、いろいろ述べましたが、
転職活動が上司にバレてしまった際の対処法は?
相談しなかったことを詫びて、理由を述べ相談する。
相談出来ておらず申し訳ありません。はい。こちらからも少しお時間お願いさせてください。実は・・・といったことで悩んでおり、会社を辞めたいというよりは、他社を見てみよう・話を聞いてみようと思い、転職活動という形で企業を見ておりました。まずは、課長(上司)に相談してみるべきだったと今反省しております。
本当に会社を本気で辞める、という強い決意までに至っていない場合はやわかく上司に相談をして、”本気”ではないんだというところを理解してもらいましょう。
将来~~な仕事につきたいと強く思っているのですが、なかなかうちでは実現が難しいかなと思っており、自分なりに企業を調べているという状況です。実際、どうなんでしょうか…私がやりたいと思っている~~はうちのどこかの部署で携わることは出来そうでしょうか。
上司に相談をして、出来れば上司を味方に引き込み転職活動への理解を促しましょう。
面接で転職を上司に相談しているか聞いてくる会社もある
散々、転職活動が現職に悟られない、バレない方法について書いてきましたが、
面接をしていると
「既に転職(退職)について、職場では上司に相談していたりしますか?」
なんて質問を受けることがあります。
え?するものなの?していなきゃいけなかった?するわけないじゃないですか?一体どんな意図?
って思うかもしれません。”あなた”個人として転職活動が現職にバレることはリスクも大きいのですが、企業側としては様々な観点でこの質問をしています。
それぞれ目的の詳細は重なり合っている部分はありますが、以下です。
1:スムーズな現職の退職→自社の入社に繋がりそうか
既に上司に転職(退職)を申し出て、相談しているということは企業側からすると内定を出した後にスムーズに入社してもらえることへの期待感に繋がります。
「転職については一切会社には話していません」これはこれで全く問題はありません。ただ、ここからのスタートですと、企業としては合格を出してから、”あなた”が退職交渉を始めて、現職から引き止められ、引き継ぎの話をされ…と、その後の展開が心配。ということになります。
2:自社(自分の部下)に来た時のことを想像している
”あなた”が自社に来た後も、同様に何かが転機となり転職(退職)をする際は会社に相談せずに旅立っていくのだろうなぁ…という想像をします。これもこれをもって何か悪いという訳ではありません。
そう思いをはせているだけです。ただ、会社としてはしっかりとそういったことを相談してもらえるような心理的安全性の高い、上司ー部下の関係性を作りたいなと感じているかもしれませんし、相談されることを期待しているかもしれません。事前に相談されれば職場側として対応を検討できるためです。
3:現職でやれることをやりきっているかの確認
転職理由となっている要因を現職で解消するために動いたのかどうなのか?といった確認です。これはカウンターオファーによる内定辞退の懸念(前述「1」と重複しますが)、と”あなた”の入社後の取りうる行動への懸念(前述「2」と重複)を払拭したいがための確認にもなります。
現職でやれることをやり切っていなかった場合、つまり、転職要因の解消に向けたアクションをおこなっていなかった場合、退職申し出時にその要因解消に現職が動いて、カウンターオファーによって”あなた”が現職に引き留められてしまうのではという心配をいだきます。
もう一つは、逆に、自社に来てもらった後に、相談してくれれば会社として解決に向けて何か出来たかもしれないのに、相談せずにまた転職を決めてしまって辞められてしまうことへの心配です。
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転職をするんだ!という強い意志があるのであれば正直、現職に転職活動がバレてしまっても良いと考えます。なぜなら近いうちに”あなた”は現職を去る身なのですから…。
むしろバレることで退職交渉がスムーズにいくのであればそれは、”あなた”にとっても転職先企業にとってもメリットですし、現職にとっても”あなた”の退職(転職)を見越してあらかじめ人員の補充に動けるためメリットはあります。
一番問題と思うのは、”あなた”が現職へ残ることも選択肢としてもっている場合に、現職に転職活動がバレてしまった際のリスクです。
雨降って地固まるではないですが、良い方向に転べば、現職で心機一転してよりやりがいをもって働ける状況になるかもしれませんが、悪い方向に転べば、本記事で書いたようなことにもなりかねませんので、十分に注意して転職活動は慎重に進めていただければと思います。
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