人生80年…いや、今や100年と言われていますが、国も70歳までの就労出来る環境作りにとても力を入れていますね。と、大層な前段から入りましたが、会社人生の中で起こりうる一つの事象が、配偶者の転勤(転居を伴う異動)です。
この場合、この転勤を受け入れるにあたって、”あなた”がついていくのか、ついていかないのか(配偶者には単身赴任で行ってもらうのか)が大きな問題のひとつになるかと考えます。
この際、”ついていく”、として、配偶者の転勤先の地域での再就職(転職活動)について、つまり…転職・退職理由「配偶者(妻・夫)の転勤」についていち人事としてお話をしたいと思います。
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【はじめに】そもそも、転職・退職理由って?
何故、転職したいのか?何故、退職するのか?質問として非常に似通っていますね。違いは、転職理由は、現職を辞めて次の会社(キャリア)に進む理由、退職理由は現職を辞める理由ということで、見ている部分・範囲がやや異なると考えます。
転職理由は…「仕事を辞めて新たな仕事に転職をする」その一連についての理由の説明を求められています。将来、先を見据えた質問となります。
退職理由は…「仕事を辞める理由」を求められています。どちらかというと会社を辞めることにした理由、現在ないし過去に遡っての理由を聞かれています。しかし…結局のところ行き着くところは、退職も転職をするために退職すると考えると、転職理由と一緒になります。
強いて言うなれば…
例えば…「より専門性を高めたいために現職を辞めて他社へ転職をする」等です。
・退職理由は転職という事象のあるなしに関わらない
例えば…「育児・介護に専念するために退職する」等はわかりやすい例です。
という違いがありうるのが相違点と考えます。
そして、これが転職の面接において企業から見た場合、結局行き着くところは”何故、弊社?”ということと考えます。また、企業の面接と転職・退職理由は、基本、前向きであることが望ましいと考えます。
いやいや、会社を辞めたいのは不満があるからだよ、なんてご意見、あると思います。
おっしゃる通りだと思います、事実、転職・退職理由の大部分は会社への不満(残業・給与・人間関係等々)からであることも多いと考えます。
ただ、それは、会社を辞めて転職をする”きっかけ”であり、実際に転職を考える際には高次の段階へ上がる必要があります。転職・退職を考えるきっかけは後ろ向きでも良い、ただ、それを昇華させていくことが重要です。
転職・退職理由「夫・妻の転勤」を伝えることのリスク・デメリット
また同じ理由で退職してしまうのでは?と思われるリスク
配偶者の転勤を伝えた際に避けては通れないリスクがこの「また同じ理由、夫・妻の転勤を理由に離職してしまうのでは?」と思われてしまうことです。
これが意味するところは、不合格の確率が高まるということに他なりません。企業としては、やはり出来る限り中長期に渡って自社で働いてくれることを期待しています。
(これは社員の勤続年数が長い企業であればあるほど顕著です。逆に勤続年数が短い会社、数年で人が当たり前の様に入れ替わる会社であれば、配偶者の転勤?3、4年居てもらえたら御の字だよ!なんてこともあるかもしれません。)
自社への志望意欲が低いのでは?と思われるリスク
転職の面接でも形上、いわゆる「志望動機」を聞かれることも多いでしょう。
企業からされる質問の順番もやや影響を与えますが、転職・退職理由が「配偶者の転勤」である場合、企業側(面接官)から「(なんだ、結局のところ配偶者の転勤で退職しなきゃいけないから再就職先を探しているのね…別にうちじゃなくてもいいね。)」と思われてしまうことです。
このように思われてしまうと、他にその企業への志望度がより高いような候補者がいた場合、”あなた”が志望度の面で不利になる可能性があります。
これは他の側面で言えば、企業側として”あなた”に合格を出しても自社に来てもらえないだろう、とも思われてしまう可能性もはらんでいます。
つまり…”あなた”は最終的に、条件(通勤距離、福利厚生や給与等)で会社を選ぶのだろうと穿った見方をされてしまうことです。この様な観点で、企業として合格を出すことを躊躇うこととなります。
転職・退職理由「夫・妻の転勤」は伝えるべきか?伝えないべきか?
正直なところ、転職・退職理由が配偶者の転勤以外に何もない場合は、正直に伝えるしか方法はないと考えます。伝えずして面接にのぞむのはよほど都合の良い言い訳がない限りは難しいのではないかと考えます。
面接官も色々な確度から転職・退職理由を確認してきます。そして、この配偶者の転勤に伴う転職というのは得手して、現住所と勤務先の距離が遠いことなどある場合、例えうまく隠したとして面接官から勘ぐられる恐れも十分にあります。
面接では、応募者の人となり・経歴・スキル等に関する質問は選考の合否判定上はもちろんのこと、場合によっては”家族”に関係する質問も投げかけられます。
採用選考上、本人の能力に関係のないことを聞くのはNGではありますが、企業は企業側なりの理論で、いろいろなことを聞いてきます。
・配偶者の方はいらっしゃいますか?配偶者の方は今回の転職に賛成していますか?
と…配偶者からの”ブロック”の心配を確認することも含め、配偶者の存在を確認することもあります。
と…あくまで処遇設定の参考のため、という意味で家族構成の確認も含めて行うことも考えられます。
会社として知る必要があるために聞きたいという程で家族について確認をしてくることも考えられます。つまり…しっかりと”練った”回答をしないと、面接官から怪しまれるということになります。
転職・退職理由「夫・妻の転勤」を述べる際のポイントは?回答例は?
ポイント① 理由を”配偶者の転勤”のみで終わらせない。
転職・退職のきっかけが、配偶者の転勤である、ということではあるものの、その上で転職に際してどのようなことを実現していきたいと思っているかという点を合わせて考えておくことが理想です。
配偶者の転勤が転職・退職の明らかなきっかけであることは面接官も重々承知です。配偶者の転勤がなければ現職(前職)も辞める必要はなかってであろうことだって承知しています。
それでも、その理由を”配偶者の転勤”のみにしておくことは、企業によってはあまりに”受け身すぎる”と捉えることもあります。
配偶者の転勤は、ある種”機会”でもあるわけです、その機会をより有意義なものにするためにどのような転職をしたいか?までが問われていると考えて面接には臨むのがよいと考えます。
つまり…
と…配偶者の転勤だけで理由を終わらせずに、その先まで含めて回答するようにするのが良いです。
ポイント② 「また配偶者に転勤があったら?」という質問に備える。
さて…もし、転職・退職の理由が「配偶者(夫・妻)の転勤」であった場合、本来はなされるべきではないものの「また配偶者に転勤があったらどのようにされるのですか?」「次に転勤があったらどうする予定ですか?」という質問を投げかけられる可能性が大いにあります。
これに対する回答はかなり大きなポイントとなります。中途半端な答えでは即不合格という判断をされてしまいかねません。
避けた方が良い回答例
回答例①
これは、3~5年以内にまた配偶者の転勤があったら退職します!と言っているに等しいことですね。
果たして最初から一定の期間で辞めることがわかっている人を企業側がどこまで採用したいと思ってくれるのか?ということになります。
恐らくなかなかないでしょう。そうなるとこのような回答は避けた方が良い典型的な例となります。
回答例②
こちらも避けた方が良い答え方です。
とても曖昧な回答であるため、面接官の不安・懸念を払拭出来ないことはもちろん、答えを濁していると捉えられかねません。企業としても、言いたいことはわかるが、その時考えたいと言われてもな…と感じるのが正直なところでしょう。
ベターな回答例
回答例①
真偽はさておき、転勤先エリアで住居を構えるつもりである、というのは一定の説得力を持たせることができると考えます。
特にこれが、転勤先が一都三県であるような場合は、そのような説明も自然に面接官には聞こえるでしょう。
但し逆に、これが応募者(”あなた”)にとって縁もゆかりもない場所や地方であった場合は、「本当か?」と疑われる可能性もあるでしょう。
回答例②
ここまで考えていらっしゃるのであれば一定、今後の配偶者の転勤での退職リスクに対する懸念を低く抑えることが出来るかもしれません。
判断はお任せしますが、本心はさておき、この様な回答を言い切ることができれば企業側は安心をするでしょう。
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さいごに
配偶者の転勤についていくための転職…自分に落ち度・否はないのになぜそんなに「配偶者の転勤」という理由での転職で苦労をしなければならないのか…と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、理不尽と思うところもあります。しかしながら、企業側は当然長く働ける人を探しています。
ただ、現実問題、もし”あなた”が転職エージェントなどを使って転職活動をしているような場合、企業は”あなた”を採用した場合エージェントに紹介料を”あなた”の理論年収に応じて百数十万~二百数十万程も支払わないといけないことになります。
にもかかわらず、明らかに2・3年で辞められてしまうようなリスクがある場合、そこに目をつむることができないというのが実態と考えます。
皆様の転職活動がうまくいくことを祈念して以上といたします。
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