就活・転職|面接で「ご縁がありましたら…」と言われたら。その意図は?合格?不合格?

さて、面接で面接官が良く使う表現のひとつに、「もし、ご縁がありましたら…」なんて言葉があります。定型的な文句のひとつではありますが、言われた側からすると一体面接官はどんな意図で言って、自分はその言葉をどのように受け止めたら良いのだろうか?もしかして、合格?不合格?なんて気を揉んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。こちらでは、いち人事として、いち面接官として、面接の場面で発されるこの「もし、ご縁がありましたら…」というフレーズについての見解をご紹介したいと思います。

「もし、ご縁がありましたら…」の類似表現

・もし、入社頂くことになりましたら…
・もし、内定となりましたら…
・もし、採用になったら…
・もし、ご縁があれば…
・もし、機会がありましたら…
・もし、合格となったら…

等々が類似の表現としてあると考えます。いずれも共通点としては、もし、選考をパス(合格)したら、という仮定での質問となります。「もし」という言葉はなく、「合格となったら…」や「ご縁があったら…」等その後の文言のみを述べられることもあるでしょう。

「もし、ご縁がありましたら…」が使われる場面は大きく三つ

いずれの場面でも、良く聞くことになるかとは思いますが、これらのフレーズが使われる場面は大きく以下の三つとなります。

その① 面接の質疑応答における質問の中で

ひとつめは、面接の質疑応答における質問の始まりとしてです。例えば、典型的な質問例としては、「もし、ご縁があって入社となった際に、弊社でどのようなキャリアを歩んでいきたいですか?」等の入社後について質問をする際に使われることがあります。

ただ、この場合は、あくまで”仮定”の話をしているのであって、面接官としてそこに合格・不合格の意図を織り交ぜているとは考えづらい場面とはなります。また、この場面においては、”縁”という言葉に限らず、「もし、合格となったら…」「もし、内定となったら…」等の様々な表現が使われることと考えます。

その② 面接のクロージングの中で

二つ目の場面は、面接の終了時(クロージング)の際に、「もし、ご縁がありましたら…」なんて言われることがあると考えます。この場面で、面接官の”意図”がこのフレーズに込められることがあるのではないかと考えます。

最後の”挨拶”の一部とはなりますが、面接官側が候補者に少しでも気持ちを伝える場面でもあります。合格としたい人にはポジティブな気持ちを込めてこのフレーズを発することになるでしょう。逆に不合格と考えている相手には言わないかもしれませんし、あくまで社交辞令で発することもあると考えます。

また、このシーンでは質問の際とは異なり、わざわざ直接的な表現(合格・採用・内定等)は使わないのではないかと考えます。

その③ 応募者側からの質問に対する回答において

こちらは、企業によっては設けられている、応募者側からの質問パートにおいて、応募者(”あなた”)の質問内容によっては…このフレーズが織り交ぜられることがあります。面接官が応募者の質問に返答する形で、「もし、ご縁があれば、○○さんの~~なスキルは弊社で十分に活用いただけるのではないかと思います。」なんて発言もするかもしれません。

「もし、ご縁がありましたら…」の面接官の発言の意図は?

発言の意図は面接官によって当然様々ですが、以下にいくつかご紹介致します。

その① 期待を込めて合格に向けたポジティブな気持ちを含めて

もし、面接の中で面接官が候補者に対して高い評価をしたような場合、その場で「合格」を伝えるわけにはいかないものの、できる限りの思いで意識づけ・惹きつけの気持ちを込めて、候補者にこの言葉を投げかけることがあります。

つまり…この発言は合格フラグとも言いうる可能性を秘めているということにもなります。詳細については後述いたします。

その② 落とした時の配慮も込めて不合格可能性が高い気持ちを込めて

面接の中では面接官として、”縁”がないだろうな…と感じた方に対しても、「もし、ご縁がありましたら…」なんて同様のフレーズを使うことがあります。面接の中では、応募者の評価に際して、過去の話、現在の話、そして未来の話についても質問が及ぶでしょう。このような場合は、面接を通して、面接官が既に一定程度「不合格」と感じていても、”もし、入社したら”を仮定した質問も投げかけなければならないシーンがあります。このシーンにおける、「もし、ご縁があり入社に至ったら…」という発言には意図(気持ち)として、”可能性は低いが…”という意図が含まれていることがあります。

この意図で使われる場合は、所謂、不合格フラグに該当するということになります。こちらも改めて後述いたします。

その③ ボールは応募者(”あなた”)にもあるんだよという意図を込めて

これは企業側の気持ちとしては、応募者を合格とするつもりの気持ちがあった上でもありますが…。”縁”というのは企業側が内定を出せば良いというものでもなく、応募者である”あなた”にも企業側が選んでもらった(内定を受諾してもらった)上で初めて、成立するものとなりますので、「もし、ご縁が…」というのには、”あなた”側の決断がどうなるかわからないが…という意味も含まれています。

つまり…「(こちら(企業)としては内定を出そうと思うが、その後、”あなた”に内定を受諾してもらえるかどうかわからない…受諾していただけるのであれば)もし、ご縁がありましたらどうぞ宜しくお願い致します。」という意である場合です。

その④ リスク対策として

いち人事としてはこの意図を含めています(詳細後述)。面接官として面接において心配していることのひとつに、”相手に不要な誤解をさせない・期待をさせない”ということがあります。大袈裟な例かもしれませんが、これは、面接において、応募者側に「合格した・合格に違いない、なぜなら…面接官が~~と言ったから」なんて勘違いを一切させたくないという意図になります。

その⑤ ただの決まり文句(深い意図はない)

面接官によってはあまり意味を込めておらず、ただの常套句として利用しているケースも当然あります。企業において面接時の発言のスクリプト(台本)がある程度整備されているような場合、面接官の発する文言の一部はこのスクリプトをそのまま音読しているようなことがあります。

導入時の挨拶や、質疑の際の大質問、クロージングの際の各種決まり文句(結果は1週間以内に…等)等面接の構成が組み立てら得ておりその中にタイミングタイミングでの発言する文言が定められている。なんて場合、面接官自身にそれほどの意図はない可能性があります。(もちろん、そのスクリプトを作成した人事担当者としての意図は少なからずあるとは考えますが。)

「もし、ご縁がありましたら…」のいち人事の発言の意図は?

これはいち人事の意図ですが、面接では面接官は様々なことに気をつかいながら面接をしています。典型的な例は、皆さんもご存知かもしれない、厚生労働省が主導になって進めている「公正な採用選考」となります。この中では、採用選考時に特に配慮すべき事項が紹介されています。応募者本人に責の無い事項など就職差別につながる恐れのある14事項について把握したり・聞いたりすることに対して特別配慮する…(つまり、そういったことを把握しない・聞かない)ように企業へ呼びかけているものになります。

この採用選考時の配慮とは系統は異なるものの、面接官として気にしていることの一つに、応募者に”勘違いをさせてはいけない””変な期待をさせてはいけない”という気持ちも強く持っています。それはつまり、面接の中でうかつな表現を使うことで、”合格した””合格に違いない””合格と言われた”なんて勘違いをさせたくない。という気持ちがあります。

そのため、これはあくまでいち人事としての意図ではありますが、”入社後”に関わる話をするときは必ず、仮定の言葉をしつこく織り交ぜて発言をしています。それが、この「”もし”、ご縁があっ”たら”…」という、”もし~~たら”という仮定の表現になります。

例えば、「入社後はどのようなキャリアを歩みたいですか?」なんて質問をした際に、万が一にも応募者に、「合格前提の話をされたので合格と思っていました。」なんてことを後から言われるわけにはいかないためです。

実際、新卒採用においてそのような”勘違い”が原因で後からその誤解を解くのに苦労をした経験がいち人事としてもあります。その面接官の一言一句の発言は今となっては不明ですが、応募者から「面接官からは合格と言われましたと思っていました。具体的に自分がどのような形で活躍出来るかも面接官の方からフィードバック頂きましたし、入社後の話も具体的にしたのでてっきり内定だと思っていました。他社も辞退してしまいました。」なんて話が後からあり…という経験です。

「もし、ご縁がありましたら…」は合格フラグ・不合格フラグ?

これは、一概にはどちらとも言えません。それは、面接の中でこのフレーズがどのタイミングでどのようなトーンで面接官から出てきたかにもよるためです。どちらかを決定づけることは出来ないため、あくまで”想像”の範囲にとどまらざるを得ないということにはなりますが、以下にいち人事としての見解をご紹介します。

「もし、ご縁がありましたら…」が合格フラグである場合

一例として、もし、私(いち人事)がこの合格であろう気持ちを込めて応募者に投げかけるとしたら、「もし、ご縁がありましたら、”是非”…」と面接のクロージングの際に明確に何か前向きな・肯定的な表現を交えて応募者に伝えると考えます。

具体的なシーンとしては以下です。

企業
もし、ご縁がありましたら、是非、○○さんの~~な経験を活かして弊社でも活躍して頂きたいですね。(こちらとしては、文句なしに合格を出すことになるだろうが…今この場ではまだ社内稟議も経ていないので合格とは言えないが、出来るだけ前向きに伝えてうちへの希望を高めたい。それに、そもそも合格を出したとしても、その後にうちへ入社を決めるのは応募者次第だ…。”縁”があると良いな…)
企業
もし、ご縁がありましたら、是非、○○さんとラウンド(ゴルフ)したいですね。(いやぁ…とても良い方だった、是非もし入社いただけたら、共通の趣味でもあるゴルフをご一緒させてもらいたいな。)

つまり、「もし、ご縁があったら…」という定型文句にプラスαで様々な前向きな言葉・文章が織り込まれている場合は合格フラグと言えると考えます。もちろん、表情は笑顔で、声も明るく伝えているでしょう。

「もし、ご縁がありましたら…」が不合格フラグである場合

不合格フラグとして考えられるケースは、合格フラグとは逆に、装飾が無い場合と”もし”を強く強調されていて、あくまで仮定・想定ですよというトーンが顕著な場合がそうではなかろうか…と考えられます。

具体的な想定シーンは以下です。

「以上で本日は終了となります。もし、ご縁がありましたら、その際はどうぞよろしくお願いします。」

想定シーンをご紹介はしましたが、不合格が濃厚なためなのか、それともあくまで面接官のリスク回避としての”もし”の強調なのかを判断するのは非常に難しいと考えます。

「もし、ご縁がありましたら…」が質問の冒頭の場合はフラグではない

既にご紹介したように、もし、この発言が面接官側からの質問における中の枕詞として使われたような場合はそこに合格・不合格の思いはあまりなく、純粋に質問を投げかける上での”前提”という意味になるでしょう。

「もし、内定(合格)となりましたら、いつ頃に入社が可能でしょうか?」
「もし、ご縁があったら、弊社ではどのようなことを実現したいですか?」

等々です。

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さいごに

さて…面接で「ご縁がありましたら…」というフレーズを切り口にいち人事としての見解をご紹介しましたがいかがでしょうか。この一言をとっても、その意図は複数あり、正直どのような意図で面接官が発しているのかはわからないことが殆どではないかと考えます。あまり、面接官の一言一言に一喜一憂する必要はありません。

人事を尽くして天命を待つ、ということで出し尽くしたことと思いますのであとは焦らず、結論を待つということで良いと考えます。

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