就活|グルディス対策|GD終了後、最後に感想を聞かれたらどうする?

グループディスカッションって、テーマが与えられてそれについてメンバーで議論をして、最後にまとめて、発表をすればいいんでしょ!?とざっくり理解されている方は多いのではないでしょうか。それはそれで正解なのですが、実はそれだけではなく、グループディスカッションの最後に面接官から感想を聞かれたり、質問を投げかけられたりするケースも多くあります。その最後の感想・質問まで含めての選考です。

では、それらは何故行われ、どのように対応したらよいのでしょうか。これまで、幾度となくグループディスカッションの面接官をしてきた、採用担当者としての見解をご紹介します。

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GD終了後なぜ感想を聞かれたり・質問を投げかけられたりしたのか?

合否のボーダーラインにいるから

ずばり、もしメンバー4,5人のうち、自分ともう一人程度の2,3人程度しか聞かれなかった場合…一定の確率であなたは合否のボーダーラインにいます。

なぜなら、グループディスカッションを通して、面接官が合否を判断しきれなかった場合に、最後に追加で質問を投げかけその解答を合格・不合格判断の参考にするためです。

ボーダーラインの学生を隠すための隠れ蓑

一人だけに感想を聞いたり質問をしたりするのも学生に不信感を抱かせるだけなので、時間的余裕があれば、面接官が学生から察されることを避けるために、“メンバー全員なり、過半数以上に聞く”(ただし、本当に聞きたいのはそのうちの一人なり二人だけ)というのも常套手段だったりしますので、ボーダーではなくボーダーの子を隠すための隠れ蓑替わりというケースもゼロではありません。

感想も聞かれてないし、質問もされていない人は?

メンバーのうち何人かは聞かれたのに、自分は聞かれなかった、というケースはどうでしょうか。聞かれた人はボーダーにいると考えると…それ以外、つまり、聞かれなかった場合は2択ですね。

・追加で話を聞かなくても合格だから

しっかりと議論に参加できており、自身の意見の発信、周囲への投げかけ・傾聴等基本的な素養をもっており、議論も論理的に進めることが出来ている。等々

・追加で話を聞くまでもなく不合格だから

発言数が極端に少なすぎるまたは多すぎる。議論における態度が悪い。的外れな意見が多く、テーマを全く理解出来ていない。等々

のいずれかです。

GD終了後、どんなことを聞かれる可能性がある?

一番スタンダードにありえるのは、

面接官
…ありがとうございました。グループディスカッションは以上になります。では、最後に何人かに感想を聞きたいのですが、〇〇さん、いかがでしたか?グループディスカッションの感想を教えてください。
面接官
いかがでしたか?グループディスカッションは難しかったでしたか?〇〇さん、どんな点で難しさを感じたか教えていただけないでしょうか。

個人的にはこれらは良い質問だとは思えていませんが、よくある質問です。良い質問だと思わないのは、これらの質問を投げかけてもほとんどのケースで合否の参考になるような答えはかえってこないからですが、逆にだからこそ、視座の高い全体を俯瞰しての回答があると高評価につながることもあります。

もし、もっと突っ込んだ質問がされたら、間違いなく合否のために聞かれていると受け取り、浅い回答はしないことです。

面接官

発表ありがとうございました。GDは以上となります。少々質問をさせていただきたいのですが…〇〇さん。今回のGDにおいてどの様な点を意識して議論を進めていました?自分の思い通りに進めることが出来ましたか?

面接官
△△さん。あなたは議論中~~の場面で、~~と言った発言をしていたかと思いますが、その発言の意図について教えていただけないでしょうか?
面接官
□□さん、積極的に議論に参加していただきありがとうございます。今回の議論を改めて振り返ると、□□さん自身としてどのような点が議論のポイントだっと思いますか?

等々です。

GD終了後の感想・質問、なんて答えたらいいの?

気になりますよね。もちろん、絶対こうすれば良いというものはありません。テーマ毎に、そして、何よりも実際の議論経過、その中で自分がどのように議論をできたかを踏まえて回答をしなければならないため、画一的なものは存在ません。あえて…無理に文字に起こすとするなら、

合格に寄与しうるケース(例)

しっかりと全体・議論テーマ等を踏まえた上での、センテンス(文章)で、自分の意見を述べるのがよいと考えます。

面接官
〇〇さん、いかがでしたか?グループディスカッションの感想を教えてください。
あなた
はい。グループディスカッションのテーマ「~~~」は、必ずしも絶対の正解があるテーマではなく、メンバーの意見もバラバラであったため、新しい意見を聞くことが出来、議論は楽しくもありました。ただ、その分最後にまとめていくのは非常に難しく感じました。特に「~(議論の中でポイントとなった部分)~」は、大切なポイントであったと思っており、そこで自分がしっかりと意見・アイディアを出し議論を大きくすすめられたことは良かったと感じています。
あなた
(多くの発言が出来なった場合)あまり多くのは発言できていなかったかもしれませんが、その分、しっかりと皆の意見に耳を傾け、議論における要所要所で自分の意見を発信したり、周囲の意見を要約し、同意を得たりすることで、議論を進め、皆の意見をまとめることに貢献できたと思っています。

 

面接官
〇〇さん、ある場面で「~~~~」という発言をされていましたが、その意図はどこにあったのでしょうか?
あなた
私としては、あの場面では議論の方向性がテーマ趣旨から外れつつあると感じたため、その方向性を修正したいと思い、「~~~~」という発言をしました。結果的にその場面で即座に議論の方向性を正すことが出来たわけではありませんが、議論集約にあたっての良い投げかけが出来たと思っています。

不合格に振れるケース

ダメなケースをあげるなら、「難しかったです。」「楽しかったです。」「あまり発言できませんでした。」等々の一言回答です。

そういった趣旨の回答をするにあたっても、なぜ・どんなところを難しいと感じたのか、楽しいと感じたのか、と言ったしっかりとセンテンスで回答をしましょう。

まとめ

最後に感想を聞かれる、質問をなげかけられる…全員ならまだしも自分だけなら非常に心配かと思います。ただ逆に言えばそれはチャンスでもあると受け取り、しっかりと面接官からの投げかけを受け取り、真摯に回答をしましょう。「グループディスカッション、やっと終わった…疲れたぁ…」と気を抜いては絶対にいけません。グループディスカッションの最後に、もし、この感想・質問について答える機会が与えられたらなら、正にそれは「ピンチはチャンス。」そのものなのです。

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