転職活動をしていると、多くはないもののたまに遭遇することであるであろう事象、それがこちらのテーマ「面接回数が増えた!減った!」です。
具体的には当初は、エージェントから2回の面接予定ですと言われていたにもかかわらず、3回になった…なんてケース、2回と言われていたのに1回になった等です。
さて、ここではそのようなことが何故起こるのか等についていち人事としての見解をご紹介いたします。少しでも参考になれば幸いです。
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そもそも、転職における一般的な面接回数は?
これが、転職における一般的な面接の回数となります。
一般的なフローとしては、そもそも面接の前には「書類選考」が存在していると考えますので、選考回次としては、3~4回になります。
例えば…
②1次面接
③2次面接
④3次面接(最終面接)
ということになります。
もちろん、これにさらに適性検査などがあれば、選考プロセスは場合によってはさらに一段階加わり、4〜5回程度の選考を経ることになるでしょう。
いち人事の蛇足(書類選考について)
実は…裏で書類選考が2回行われていたりもするケースがあるので、厳密な選考の回数をカウントすることは難しいかもしれません。
大手のエージェントなどの場合は、転職エージェントの法人担当者が1次書類選考を行い、その上で企業が更に書類選考行う、言うなれば2次書類選考を行う、なんて建て付けに事実上なっているところもあったりします。
更に細かくいうなれば、1次書類選考:エージェント、2次書類選考:人事、3次書類選考:求人元職場…なんてことになっているケースもあり得ます。
転職、面接回数が増えた!何故?その背景にある理由は?
パターン① まだ懸念がある。もう1回話をしたい。
もう一歩、もう一押し、「この部分さえ払拭されれば気持ち良く合格が出せる」なんて場合に設定されるのがこのパターンでの面接の追加実施です。
企業側がどうしても払拭出来ない、気になる点を払拭するために設定されます。その点はケースによって様々です、
・自社への志望度がイマイチ腹落ちしない。本当に入社したいと思ってくれているのか?
・本当にこちらが求めているスキルをもっているのか…もっと具体的な話を改めて聞きたい。
などなど、企業側が懸念として抱える点は色々あると考えます。
もちろん、本来は限られた面接回数の中でそこまで確認をしきるべきではあるのですが…。
想定シーン
パターン② 正直、迷っている。他の面接官にも見てもらいたい。
本来、最終である面接の場で最終面接官が合否に迷ってしまった場合…どうしても決めきれない場合に追加の面接が組まれることがあります。
このような場合、面接官を再度入れ替えて実施がされることになります。最終面接官よりも上位の役職者が出てくる可能性も当然あれば、同じ職位又は場合によっては下の役職の方が面接官として出て来る可能性も否めません。
いずれにしても、応募者のことをより多くの”目”で確認をしたいというのが意図となります。その上で、最終面接官が判断を下すことになります。
想定シーン
パターン③ 実は…他にも有力な候補者が…時間を稼ぎたい。
さて…ご推察の通り、企業側には案件によっては他の応募者も同時に並行して存在しています。このような場合、企業側としては、できるだけ可能性のある候補者を自社の選考に繋ぎ止めておきたいと考えます。
最終面接を行なってしまうと、然るべき一定のタイミングで合否を出さなければならない状況になってしまいます。そのため、”未だ”選考中であるという時間稼ぎの目的で、もう1回面接を…と小細工をすることがあります。
想定シーン
パターン④ 関係者の調整がつかなったから2回に分けて実施したい。
最終面接ともなると企業によっては会社の役員が出てくるような場合があります。このような場合、やはり役員の日程を調整するというのはそうそう簡単にスムーズには進まないことも多かったりします。
そのため、最終面接に臨む面接官複数名を2回にわけて、実施をせざるを得ないというケースがあります。
想定シーン
パターン⑤ 別ポジションへ誘導したいのでもう1回
最終面接まで来て、最終面接官がその候補者が別ポジションの方がマッチングするのでは、と考えた際に、即座に「不合格」とするのではなく、他のポジションへ誘導をしようとする場合がこのパターンです。
想定シーン
(う~ん。うちの営業ポジションではマッチしないが、○○部署の営業ポジションにはマッチがしそうだ。人となりは問題なくとても良い人材とも言えるので、もし採用できるのなら是非したい。○○部長にも声をかけてみるか。)
転職活動をしていると様々なシーンに遭遇するであろうひとつがこれです。書類選考や、面接中、面接後に「今回応募頂いた○○のポジションではなく別の□□ポジションについて興味はありませんか?」なんてことを聞かれることもあります。「え、私は○[…]
パターン⑥ 決裁上の問題発生・決裁者のリクエスト等
面接に出てきた面接官と実際に採用の決裁を行う人は別ということは往々にしてあります。
この様な場合に、決裁者が突然…「こんな内容じゃ決裁出来ない。この人採っていいのか?」なんて言い出すこともあります。
そんな場合に、現場はどうするか…色々手段は考えられますが、主に以下の3つのアクションを取ります。
②決裁取得を諦めて不合格にする
③決裁者を候補者に直接会わせる
面転職接回数が増えた!メリット・デメリットはあるの?
面接回数が増えたことによってメリット・デメリットと言い切るほどの大きなものはないと考えます。しかしながら、強いてあげれば当然いくつかの良い点・悪い点が出てくると考えます。
面接回数が増えた!メリット(良い点)は?
メリット① 会社の雰囲気を掴みやすくなる
面接回数が増えるということは、応募者が会う面接官の人数もそれに応じて増えるということになります。
具体的に言うなれば、2名の面接官×2回の面接で4名、これが2名の面接官×3回の面接になれば6名ということで、多くの社員と接することになります。
これは会社の雰囲気をより掴みやすくなるということに他なりません。
メリット② まだ選考プロセスに乗っている(内定のチャンスがありつづける)
本来であれば当初予定していた回数で合否が決定するところ、追加の面接がある…というのは前向きに見れば、まだ選考プロセスに乗っている。不合格になっていない。と捉えることもできます。
選考プロセスに乗っている以上まだ内定(合格)のチャンスもあるということになります。特に、別ポジションへの誘導のための面接回数の増加で合った様な場合はまさにこのメリットを享受したことになります。
メリット③ 疑問を払拭する機会が増える
面接回数が増えるということは、単純に考えると、その分応募者(”あなた”側)から質問をすることが出来る機会も増えるということになります。
「いやいや、そんなに何度もいくつも質問をするようなことはありません。」なんて意見もあるかもしれませんが、同じ質問をしても構わない訳ですし、選考を経るごとに新たに出てくる質問、質問しきれなかったこと等もあるのではないかと考えます。
転職、面接回数が増えた!デメリット(悪い点)は?
デメリット① 投資時間・費用の増加
応募者側(”あなた”側)からすれば面接が増えるということはそこにかける時間を作らなければならなくなります。
もちろん、ただ言われた時間に面接の対応をすれば良いものではなく、当然、面接に臨むにあたっては更なる準備等もするのではないかと考えます。
そうなると、単純にそれなりの”時間”を割く必要があるということになります。もし、対面の面接で交通費などが支給されないような場合はその”費用”もかかることとなります。
デメリット② 他社(併願先)との進捗のズレの発生
転職活動をされている方の多くはある程度”退職時期”も見据えてそこから逆算してすすめていると考えます。当然、1社のみでうまくいくとは限らないため、複数社の選考を受けていることとも思います。
そうなると、面接回数が増えることで他社(併願先)との進捗にズレが出てくる可能性が大きくなります。
理想としては全ての応募先の結果が出ててから自身にとって最良の選択肢を選びたいところ、面接回数が増えることでそうもうまくいかなくなってしまうことになります。
転職、面接回数が減った!何故?その背景にある理由は?
さて、面接回数が増えることがある…ということはつまりその逆、面接回数が減ることもあるということになります。こちらでは、その面接回数が減ったとしたら…それは何故なのか?についてご紹介をいたします。
パターン① 書類上、応募者(”あなた”)がピカピカの優秀人材だった
企業は、当然書類選考の段階からある程度の段階での期待値をつけています。
「この候補者は、今回の求人へのマッチ度は低いけど…とりあえず会ってみるか」「この候補者はバッチリマッチしそうだ」等々です。このように書類選考での判断を行う最中、書類上、「間違いない!こんな経歴の持ち主は絶対に欲しい!」となった際、企業として早期に”採りにいく”という動きをすることがあります。
それは、面接回数を減らして、1次面接から最終責任者を登場させて1次で合否の判断を行なってしまう、ということです。このような場合、面接回数が2回から1回や、3回から2回などに減る可能性があります。
想定シーン
パターン② 他の候補者の兼ね合いで面接回数が減少
応募者(”あなた”)側が要因ではなく、企業側が選考を行なっている他の候補者との兼ね合いで、”あなた”の選考回数が減る、なんてこともあり得ます。
例えば、企業側において、最終選考まで実施したAさんと、これから1次面接をするBさんがいるような場合…そしてこのBさんをどうしても捨てきれない場合、Bさんの面接回数を減らしてでも、意思決定者にAさん・Bさん両方をみて比較・検討するという対応に出る場合があります。
想定シーン
パターン③ 偶然の産物?意思決定者が最終面接前に登場
さて…多くあるケースではありませんが、最終責任者が最終で出て来ずに、1回前なり初回の面接で実は登場していた、なんて場合、面接回数が減ることがありえます。
本来であれば、プロセスは守られるべき…ではありますが、意思決定者によっては、かなりフランクに「時間空いてるから出たいんだけどいい?」なんてことが起こったりします。
もちろん、そんなフランクな理由だけではなく、意思決定者が最終面接前に登場することで候補者の早期確保にもつながるため、書類上とてもマッチしている場合には積極的にその様なことを行う場合もあります。
想定シーン
転職、面接回数が減った!メリット・デメリットはあるの?
面接回数が減った!メリット(良い点)は?
メリット① 投資時間・費用の抑制になる
面接回数が増えた場合にはそれと同時に増えていた投資時間・費用、これが面接回数が減った場合は当然減ることとなります。
対面での面接のような場合は、少なくとも半日、下手したら丸1日は使っていたであろう”時間”が節約できる。また交通費も節約できるとなると、この投資時間・費用の抑制は大きなメリットのひとつと考えます。
面接回数が減った!デメリット(悪い点)は?
デメリット① 会社のことを知る機会が減る
面接会数が増えた際の逆となりますが、面接回数が減るということはその分、応募者(”あなた”)が接することができる社員の数が純粋に減るということにもなります。
この場合、会社のことを知る機会そのものも減ってしまっていることになります。会社にも色々な人がいるわけなので、入社を判断するにあたって、その企業のわずかばかりの人しか会ったことがない…というのは後々の不安要素につながるかもしれません。
デメリット② 挽回のチャンスがないことになる
面接回数が減ったということは、挽回のチャンスが減ったとも捉えられます。
丁寧なエージェントを活用していれば、面接後に1次面接結果のフィードバック、2次面接にのぞむにあたって改善すべき点、企業が特に気にしている点等も教えてくれます。
面接回数が減るということはこれらの貴重な改善の機会がなくなることになります。特に、2回の予定だった面接が1回になってしまった…なんていう場合は特に顕著です。
1次面接→2次(最終)面接とステップを踏むよりも、いきなり1次(最終)面接となってしまうということは、応募者(”あなた”)の準備状況次第によっては不利になっているような場合がありえると考えます。
デメリット③ 他社(併願先)との進捗のズレの発生
これは、面接回数が増えても・減っても起こりうるデメリットです。
もちろん、実際のところは増えた・減ったに関わらず、企業と自身の日程調整がうまくいかない、といった程度のことでも併願先との進捗のズレは発生するものではあるので、その可能性があることは最初から覚悟しておくべきことかもしれません。
しかしながら、いずれにしても、やはり面接回数が減るということは突然、選考期間が短くなり、その上で合格を出された際にはその返答も迫られることにもなります。
本命が他社であり、該当先が滑り止め的な位置付けであった場合は困ってしまうことにもなります。
転職、面接回数が増えた?減った?転職にはエージェントが良い!
さて…この面接が増えた・減ったに対して、「何故?」って実は非常に聞きづらいことかと思います。実はこれは、転職エージェントを介して応募している場合は非常に簡単に聞けます、そうです。転職エージェントに率直に聞いてしまえば良いのです。
と、転職活動においては企業に直接は聞きづらいけど転職エージェントになら聞ける、なんて細かなクエスションは多く存在ます。もし、転職エージェントを使って活動をしていない場合は、自身のみでの活動にプラスしてみても良いと考えます。エージェントを介して活動をしていない案件についてもさりげなく、「このような場合って…」と聞いてみてしまうのもありです。
何より、相談は無料なのでまずは相談をしてみるというところから始めるのはありです。
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さいごに
面接の回数が増えたからといって、減ったからといって実際のところはそこまで極端に有利・不利になることはありません。
当初2回といっていた面接が、3回になったり1回になったりしたら、当然応募者(”あなた”)としては不安に感じたり、不思議に感じたり…何故だろう?何か良くない背景がある?と思うかもしれません。
しかしながら、裏にあるのはここでご紹介したようなパターンがほとんどでそこまで”重い”理由はありません。どちらであっても、しっかりと準備をしてのぞめばあとは、待てば海路の日和ありです。
皆さんの転職活動が上手くいくことを祈念して以上といたします。
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