転職における面接の質問で幾度となく確認を受ける質問、「いつから働けますか?」についてです。
「いつから働けますか?」と面接の場で聞かれても、まだ内定をもらった訳でもないし、会社(上司)と辞めることについて話してすらいない…一体いつ辞められるのかはわからない、なんていう気持ちが正直なところではないでしょうか。
とは言っても企業側としては、合否の検討にあたって入社可能な時期も大切な要素のひとつであったりもします。ここでは、「いつから働けますか?」について、企業側の意図・期待している回答含め、いち人事としての見解をご紹介致します。
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「いつから働けますか?」は様々な表現で確認をされる
「いつから働けますか?」は、つまり、言い換えると「いつ現職が退職出来て、いつ入社出来るか?」を問われている質問となります。
そのため、他にもいろいろな表現で、形を変えて質問を受けることもあるでしょう。もちろん、後述の通りその意図はいくつかあります。その背景にある意図次第でもしかしたらやや質問のされ方・表現も変わってくるかもしれません。
「いつ現職を退職することが出来そうですか?」
「退職までにどの程度期間が必要ですか?」
「もし内定とさせて頂いた際には、○月までには入社頂きたいのですが可能でしょうか?」
「退職は現職ではいつまでに申し出る必要がありますか?」
「すでに転職について上司には相談をしてますか?いつ頃退職ができそうですか?」
等々、退職時期の確認、入社出来る日の確認を受けたりすることもあるでしょう。もしかしたら、具体的に入社日付を指定されるかもしれません。
「いつから働けますか?」を確認する企業の意図は?
1:自社が入社して欲しい時期に入社出来るかどうかの確認
もちろん、企業によりますが、企業によっては、「○月から人が欲しい」と明確に目標となる時期を定めて採用活動をしている企業もあります。
この場合、その”○月入社”という条件を満たせない場合には、不合格となる可能性、他の候補者が優先される可能性があります。
採用枠は1枠に対して有力な候補者が2名、1名は希望通りの1ヶ月後入社が可能、1名は3ヶ月後の入社…”早く”来て欲しいと思っている企業であれば前者にまずは合格を打診する、という流れは極めて自然です。
2:入社意欲の確認
やはり、入社意欲が高い人は、入社にあたってもそれなりに「前のめり」「前向き」な答えがある傾向にあります。
もし入社時期に自分本位な理由や現職都合を優先する様な理由が含まれていると、そもそもの転職意欲、また入社意欲を疑われることとなります。
回答例①
回答例②
これもやや両極端な参考例ですが、いかがでしょうか。前者の方が前向きで、後者は転職意欲(入社意欲)が低いと受け取れられかねません。
3:計画性の確認
質問のされ方のひとつに「現職での退職申し出のタイミング」について確認を受ける可能性もあります。
法的には雇用契約の解消は、民法627条1項には、期間の定めのない雇用(正社員はこれに当たります)の場合は、2週間前に申し出ることで退職をすることが出来ると定められております。これは、ある種周知の事実ではあります。
そのため、企業側として期待しているのはしっかりと現職の就業規則を確認しているかどうか、という点が含まれます。これは、しっかりと転職活動を計画立てて進めているかどうかということにもつながります。
また、引き継ぎにどの程度期間を要するかについても当然当事者としてわかっているべきと思われています、引き継ぎにどの程度かかるかわかりません…というのは面接官に信頼性・計画性・責任感が不足しているのではないかという危惧を抱かせます。
「いつから働けますか?」を聞かれなかったら不合格?
企業によっては入社時期について、あまり拘っていない企業もあります。
「将来的に、ゆくゆく来て欲しい」というトーンで求人をおこなっている企業もあります。その様な場合、一般的な範囲(期間)での入社が叶えば問題ないと考えていることでしょう。例えばそれは1~2ヶ月が一般的です。
面接が終わって一息、上手くいったな、上手くいかなかったなと色々な感触が得られているかと思います。面接時間短かった…間違いなくこれ不合格フラグだな、と感じた方もいらっしゃるかもしれません。不合格フラグは色々ありますが、人事としてそのフ[…]
「いつから働けますか?」を聞かれたら合格?
さて、では逆に「いつから働けますか?」を聞かれたら合格なのでしょうか?
不合格とする候補者に対して入社時期を確認することは無用なため、入社時期の確認を受けることは合格フラグのひとつとして考えることも出来ます。
しかしながら、だからと言って、「いつから働けますか?」と聞かれたことのみをもってして、「合格」と判断することは出来ません。
あくまで、面接(採用選考)における確認項目のひとつとして確認しているに過ぎないというケースも多いと考えます。
その合格フラグ、実は合格とは全く関係ないのです…ということを敢えて天邪鬼的に考えたいと思います。結局のところ、どこまでいってもフラグだけで合格だったか不合格だったかを判断出来るなんてことはありません。大手であればあるほど面接官に事前説明・研[…]
「いつから働けますか?」に対しての答え方は?
これは”あなた”の状況によってやや答え方は変わってきます。それは、「在職中」か「離職中」かです。いずれも回答の際のポイントは、「入社可能な日」「理由」「意欲」の3点が盛り込まれていることが望ましいです。
「いつから働けますか?」在職中の答え方
OK例
現職においていつまでに退職を申し出る必要があるか、というのは企業側からしてひとつわかりやすい(納得しやすい)決まりとなります。
引き継ぎもリーズナブルな期間であれば比較的理解してもらいやすいと考えます。ただ、結局の所は、企業側としては「1ヶ月~2ヶ月後」以内での入社を期待していますので、これに合致することが望ましいと考えます。
NG例
NG例の通り、NGポイントは「①「曖昧・不明」という全く見通せない回答」「②企業都合を無視した自己都合(有休消化等)による返答」「③先すぎる入社日」の3点です。
「いつから働けますか?」離職中の答え方
離職中の場合は、以下の通り「いつでも可」「企業の要望に従う」という回答が基本スタンスとなります。
OK例
入社可能なタイミングも”いつでも”と明確であり、その理由も”離職中だから”と明快です。また、最後に”早く仕事に慣れるためにも早く入社出来ると嬉しい”と意欲もある様子がうかがえます。
NG例
求職者個人としての予定・都合があることは十分に理解しますが、それを全面に押し出すことはお勧めできません。
何故なら、企業は「離職中」の候補者には「早くきてもらえるかもしれない」という期待を抱いている可能性が高いあるためです。
その期待に対して、個人都合より入社時期が遅い場合は入社意欲が低いと見做され”マイナス”につながりかねません。
「いつから働けますか?」在職中の場合、入社日の本当の調整は合格後
実際のところは、面接(選考段階)で交わされる「入社日」についてはあくまで”想定”としてのやりとなります。
なぜなら、ほとんどのケースで候補者(”あなた”)は転職先が決まるまでは現職での退職の申し出を行っていないであろうためです。また、退職日は候補者(”あなた”)の一存で決まる訳ではないことは企業側ももちろん承知しています。
(厳密には、候補者(”あなた”)の一存で決めることが出来ないわけではありませんが、受け入れ企業として、基本的には”円満に退職”をしてくれることを望んでいるはずですし、”円満に退職”するためには調整が必要なことを理解・許容しています。)
候補者が退職の申し出をしてから、次の段階では、現職での”引き止め”に会う可能性があることも承知しているためです。(ただ、”引き止め”に対しては確固たる意志で、退職の意志は揺るがない旨申し伝える必要があると考えます。)
そのため、面接時に確認をした「いつから働けますか?」に対して、候補者が答えた通りに100%進むとは思っていません。
しかし、かと言って大きなズレが起こるとも思っていません。そのため、「いつから働けますか?」に対する回答はやはりある程度確度の高い回答が求められています。
「1ヶ月後の○月○日には可能です」と答えたにも関わらず、最終的に、「現職でも調整をしたのですが、3ヶ月後の○月○日での入社となってしまいそうです…」というのは企業によっては認められないと考えるところもあるでしょう。
「いつから働けますか?」一体最大でどの程度入社を待ってもらえる?
あまりに先のタイミングでの転職(入社)を希望している場合は、そもそも”今”のタイミングで求人に応募している、選考に参加しているということが不適切であるということになります。
”あまりに先のタイミング”とはどの程度先か?ということですがそれは、いち人事の感覚的には4ヶ月以降~と考えます。
詳細を以下にてご紹介しておりますので、気になる方は是非ご一読ください。
転職活動にて、「合格」となりましたら、いよいよ具体的な入社日付の調整も始まるでしょう。面接の中でも入社可能な日付について確認があるかとは思いますが、この時点では、大体のケースでまだ現職での退職申し出もしておらず正確な現職の退職日付・転職先へ[…]
「いつから働けますか?」一度決めた入社日を後ろ倒し・前倒ししたい
正式な入社日を決めて以降、もしくは、面接で伝えた・合意形成を図った入社日をずらしたい、ということもあるでしょう。
想像していた以上に退職交渉が難航して思う様に退職手続きが現職で進まない、現職からどうしても3ヶ月は残って欲しいと泣き落としに遭っている…等々で入社日を後ろ倒しにできないか…という方もいるでしょうし。
一方で、例えば3ヶ月後で入社日を調整したが都合がつき2ヶ月後に入社出来る様になった、1ヶ月前倒ししたい等もあるかもしれません。さて、これらは可能なのでしょうか?
一度決めた入社日を後ろ倒しに出来る?
転職の際の面接の中で、先方からのオファーのタイミングで、度々言及のあったであろう”入社日”。自分自身の都合、現職での都合、先方(転職先)の都合、諸々自分なりに勘案し、各所調整し、決め切ったはずの一度調整した入社日。色々な事情あるかと[…]
一度決めた入社日を前倒しに出来る?
転職の際の面接の中で、先方からのオファーのタイミングで、度々言及のあったであろう”入社日”。自分自身の都合、現職での都合、先方(転職先)の都合、諸々自分なりに勘案し、各所調整し、決め切ったはずの一度調整した入社日。色々な事情あるかと[…]
「いつから働けますか?」等個別質問対応はエージェントへ相談が良い!
「いつから働けますか?」に限らず面接では、様々な質問が面接官から投げかけられます。「転勤は可能ですか?」「現職で活躍しているのに何故転職するのですか?」等々です。
これらについて転職エージェントであればこれまでのノウハウから”あなた”にとって最適な回答案を一緒に考えてくれます。是非、活用しましょう。
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さいごに
「いつから働けますか?」と企業側からオープンクエスションで確認を受けた場合は戸惑うかもしれません。むしろ、企業側から「○月○日までには入社できますか?」と時期を明確にして聞かれた方がすっきりするという方も多いでしょう。
大体のケースでは、企業としてはやはり、”欲しい”と思った人材に来てもらいたいということを前提に考えると、企業~候補者間で折り合いのつく入社日を設定したいと考えていることと考えます。
これもある種、仕事における”調整”の一種ということで、しっかりと誠心誠意対応することを心がけていただければと思います。
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