転職・退職理由|ワークライフバランスはあり?なし?面接での伝え方は?回答例文もご紹介

転職・退職理由は多種多様です。そんな数多くある理由の中のひとつで、比較的多くを占めるのが「ワークライフバランス」です。特に現状が激務であったり、頻繁に呼び出しがあったり、土日なく働いていたり…なんてケースですと、仕事と私生活のバランスをもっと取れる様になりたい、なんて思う方も多いのではないでしょうか?ここでは、いち人事として、転職・退職理由「ワークライフバランス」についての様々な疑問についての見解をご紹介したいと思います。

【はじめに】そもそも、転職・退職理由って?

何故、転職したいのか?何故、退職するのか?質問として非常に似通っていますね。違いは、転職理由は、現職を辞めて次の会社(キャリア)に進む理由、退職理由は現職を辞める理由ということで、見ている部分・範囲がやや異なると考えます。

転職理由は…「仕事を辞めて新たな仕事に転職をする」その一連についての理由の説明を求められています。将来、先を見据えた質問となります。

退職理由は…「仕事を辞める理由」を求められています。どちらかというと会社を辞めることにした理由、現在ないし過去に遡っての理由を聞かれています。しかし…結局のところ行き着くところは、退職も転職をするために退職すると考えると、転職理由と一緒になります。

強いて言うなれば…

・転職理由は転職という事象がある時に聞かれる
例えば…「より専門性を高めたいために現職を辞めて他社へ転職をする」等です。
・退職理由は転職という事象のあるなしに関わらない
例えば…「育児・介護に専念するために退職する」等はわかりやすい例です。

という違いがありうるのが相違点と考えます。

そして、これが転職の面接において企業から見た場合、結局行き着くところは”何故、弊社?”ということと考えます。また、企業の面接と転職・退職理由は、基本、前向きである必要があります。

いやいや、会社を辞めたいのは不満があるからだよ、なんてご意見、あると思います。おっしゃる通りだと思います、事実、転職・退職理由の大部分は会社への不満(残業・給与・人間関係等々)からであることが多いと考えます。ただ、それは、会社を辞めて転職をする”きっかけ”であり、実際に転職を考える際には高次の段階へ上がる必要があります。転職・退職を考えるきっかけは後ろ向きでも良い、ただ、それを昇華させていくことが重要です。

転職・退職理由「ワークライフバランス」と言ってもその裏は様々

まずもって、ワークライフバランスと一言で言ってもその中身はまた人によって異なります。

その① 激務故にワークライフバランスを改善させたい

最もわかりやすい背景のひとつはこちら、”激務”です。毎日毎日終電まで働き、兎に角忙しい。そんな状況から脱したい…という事情はよく転職・退職理由としてよく聞く話のひとつでもあります。”激務”はホワイトな会社からすると比較的、受け入れ安い転職・退職の”きっかけ”でもあります。いち人事としても、あまりにブラックな激務の話を聞くと、辞めたくなっても仕方ないな、と納得します。

その② 働き方に制限が多いためワークライフバランスを改善させたい

働き方の制限という観点も存在します。平日休みの業界から土日祝休みの業界に転職をしたい。または、昨今で言えばもっと働き方に自由が聞くリモートワークも出来る様な仕事に転職をしたい。という思いがあっての転職・退職です。個人的によく聞くのはやはり、「子供が出来てから平日休みで子供と日程が合わないのがきっかけ、もっと家族との時間を増やしたい」なんて話です。転職・退職の”きっかけ”としてはとても納得はできます。

その③ 兎に角”残業”をしたくない

いち個人としては価値観の違いを時々強く感じますが、もうひとつの理由がこちらです。とにかく残業をしたくないから…という理由です。日本ではまだまだ終身雇用の色も濃く、男性の3割程度は定年まで1社で勤め上げます。つまり、他社を知らないことが多い…ということになります。この様な場合、「残業が20時間”も”あるんです。」なんて話は、企業によっては、「20時間程度で何を言っているんだ…」と強いズレを感じさせる場合もあります。ただ、”残業”をしたくない、その理由は重々分かります。

転職・退職理由「ワークライフバランス」はあり?なし?

”あり”だが、伝える際は注意が必要。

これまでご紹介してきた通りです。もちろん、応募先の求人が求める内容にもよりますが、一般的に企業の正社員・総合職ともなると一定の責任を求められていると考えます。”残業”がどうしても嫌なら、残業がないことがある程度保証されている仕事を選ぶべきと、企業側も考えます。

候補者として”あなた”が考えるめざすワークライフバランスと企業側が思うワークライフバランスにはギャップがあるかもしれないということも念頭において面接においては話す必要があると考えます。

転職・退職理由「ワークライフバランス」の際に注意すべきポイントは?

その① 残業をしたくない/出来ないと捉えられない様に

残業が一切ない…そんな素敵な企業も存在すると考えますし、求人によっては残業を前提としておらず残業自体がまれということもあると考えます。しかし、企業における総合職求人となってくると大体はそんなことはなく、「残業はある」と考えます。

その様な場合に、企業側から「あ、この人は残業をしたくないんだな・出来ないんだな」と思われてしまうと、”アンマッチ”と判断され不合格につながりかねません。

その② 私生活ファーストと受け取られない様に

もちろん、ワークとライフのバランスは非常に重要です。時にはプライベートの事情で”私”を優先しなければならない状況も当然あると考えます。しかしながら、会社よりも私生活を常に優先しているという風に見られてしまうと、企業は途端にその候補者への興味を徐々に失っていきます。

会社としては自社に貢献をしてくれる人が欲しい。やや過度な表現を使うとするなれば、企業への”献身さ”も少なからず求めているのではないかと考えます。やはり、仕事にしっかりと責任を持って欲しいと考えるためです。時には残業での対応もいとわないことを求めています。

その③ 企業から見て”前向き”な理由・動機を出来れば折り込む

プライベートは大事です。それは面接官自身もそうだと思っています。しかしながら、面接の場になると途端に、やはり会社で活躍をしてもらえる人、責任感をもって最後まで業務をやり切ってもらえそうな人が良いと様々な期待をしています。そんな中、ポイントのひとつになるのは、ワークライフバランスがとれたとしてその中でどんな状態を思い描いているのか?ということです。

あなた
ワークライフバランスをとって趣味に没頭したいです。

決して悪いことではありません。しかし、会社としては評価し難いです。

あなた
ワークライフバランスをとって自己啓発も行い今のスキルをさらに伸ばして成長していきたい。また、あわせて、趣味や家族の時間も持ちたい。

そんなになんでもかんでも出来るかはわかりませんが、なるほど、”自己啓発””スキルを伸ばしたい”という点は会社から見て前向きな発言になります。

転職・退職理由「ワークライフバランス」はどの様に伝える?方法・回答例は?

まずはワークライフバランスを、仕事:私生活の割合という考え方をしているとしたらそのマインドセットからの脱却をしていただく必要があるかと考えます。言葉としては…「ワークライフインテグレーション」というものがあります。仕事と私生活のバランスではなく、仕事と私生活の統合です。私生活におけるQOL(Quality of Life)と仕事におけるQWL(Quality of Work Life)を高め、好循環を生み出していく。ということと考えます。ただ、こんな理想を実現できるのはやはり、双方の時間的なバランスも必要とは考えますが…。

ただ、”伝え方”という観点では、このワークライフインテグレーションを取り入れてみると良いのではないかと考えます。なぜなら、「ワークライフバランスを取りたい」≒「残業を減らしたい」と企業側の面接は捉えるためです。

避けた方が良い回答例

あなた
転職理由は、現職はとても残業が多く、全く生活の時間を取れないためです。

あまりに端的ですね…企業側の面接官として候補者から話を引き出すのは当然の仕事ではありますが、質問に対して返ってくる情報量が少なすぎて、困ってしまうかもしれません。

 

あなた
子供が産まれ、もっと私生活を充実させたいと思い、現職ほど残業のない仕事を探しています。妻(夫)も働いており、子供の保育のための送り迎えも必要なのですが…現職ではなかなかそれも叶わず、妻(夫)に頼り切りになってしまっています。もっと育児・家事の協力ができる様、残業が少ない仕事へ転職したいと考え今に至ります。

正直すぎるのではないかと考えます。配偶者のこと、子供のことをすごく考えている良い人なのはとても伝わってきますが、企業から見た際に、いいパパ・いいママはあまり関係ありません。むしろ、「(あ、この人は仕事にコミットしてくれないかも…)」等後ろ向きに取られてしまっては非常に勿体無いことになります。

ベターな回答例

あなた
転職活動を始めたきっかけは、仕事と私生活の双方を充実させたいと考えたためです。今は、ほぼ仕事一辺倒で、目の前のことに全力で対応する日々です。しかし、世の中はすごい勢いで変化しており、新しく学ばなければならないこと、身に付けなければならないことが沢山あると思っています。私生活での成長・仕事での成長を良い形で循環させ、キャリアを積んでいきたいと考え、転職活動に踏み切りました。
あなた
きっかけは、子供との休みが合わない…というところで土日休みの働き方をしたいと思ったことでした。これからの長いキャリアを積んでいくにあたり、今の働き方ではなく、私生活も充実させられる働き方をすることで、より仕事にもやりがいを持って取り組めると考えています。そんな中で改めて自分が何をしたいかを考えた結果、御社を志望するに至りました。

転職・退職理由「ワークライフバランス」を実現させるためには転職エージェントがおすすめ

最初から転職エージェントを使う事がおすすめです。しっかりと要望を伝えることで、今までよりもワークライフバランスが取れるであろうことが前提の求人を紹介してもらうことも可能になると考えます。

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さいごに

ワークライフバランスと一言で言っても、そのバランスの取り方は様々です。前述でも言及した通り、ワークとライフを完全に分けるのではなく、ひとつのものとして捉えて企業の面接においては話すのが良いのではないかと考えます。企業からすると、ワークライフバランスではなく、「それはライフ重視であって、バランスは別に取れてない」なんて見られてしまうかもしれません。

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