はじめに
就職活動!転職活動!どんな資格があったら良さそう?真っ先に思い浮かぶ資格のひとつはTOEICではないでしょうか?TOEIC(Test of English for International Communication)ですが、国際ビジネスコミュニケーション協会によって提供される、英語のコミュニケーション能力を世界共通で評価するテストです。そのため、様々な企業でTOEICのスコアは、どれくらい英語が出来るのかをはかる指標のひとつとして参考にされています。企業内での活用例としては、海外赴任に行かせるならTOEICは800点以上必要!とか、海外営業だったら700点以上は必要!とかですね。
さて、そんなTOEICですが、では具体的にどれくらいのスコアがあればどう判断されるのでしょうか?ここでは、一番一般的なTOEIC公開テスト(TOEIC Listening & Reading Test)を前提に話をしたいと思います。
TOEICって必要?
英語力を求められている仕事に就こうとしているのであれば、TOEICは自身の英語力を証明してくれるとても有用な資格の一つで、必須であると言っても過言ではありません。(逆に、英語力を必須としていないポジションであれば必ずしも必要ではありません。)
つまり、”仕事による”、と身も蓋もない話にはなってしまいますが、ただ、必ずしも英語を必須としないポジションであっても英語が出来るということはアピールポイント・評価ポイントにはなりえますので、良いスコアを持っている方は是非資格として履歴書にも記載するのが良いです!
※TOEIC以外での英語関連(英検等)の資格を持っている人は必ずしもTOEICが必要ではありませんし、他にもそもそもアメリカからの帰国子女です等、言わずもがなな人もTOEICは不要かと考えます。
TOEICの必要なスコアは?
TOEICは最低スコア10~最高スコア990となります。その中でも、内訳はListeningが495(100問)、Readingが495(100問)の合計990となります。TOEICの平均スコアはおおむね580程度となります。ただ、これは子供から大人まで、果ては、英語初級者から上級者まで、様々な全ての受験者を平均してのスコアとなります。
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会によるとスコア別に以下の通りの定義がなされています。
Aレベル 860以上 Non-nativeとして十分なコミュニケーションが出来る
Bレベル 730以上 どんな状況でも適切なコミュニケーションが出来る素地を備えている。
Cレベル 470以上 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションが出来る。
Dレベル 220以上 通常会話で最低限のコミュニケーションが出来る。
Eレベル コミュニケーションが出来るまでに至っていない。
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会 PROFICIENCY SCALE
TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表より
https://www.iibc-global.org/library/default/toeic/official_data/lr/pdf/proficiency.pdf
さて、前置きが長くなりましたが、ではTOEICで必要とされるスコアはどの程度なのでしょうか?
ひとつは、転職の際には英語スキルが求められるケースの場合、求人票にあれば望ましいスコアが記載されていますのでそれが目安になります。特に求められていなければ社会人の平均スコア607以上が一つの目安になりえます。新卒の際には、大学生の平均スコア565以上が一つの目安になります。但し、新卒も同様に、会社や職種によって求められるスコアは当然上下します。新卒であっても海外営業要員であれば700以上等会社によって目安を設けているところもあります。一概には言えませんが、必要なスコアは一般的に600以上、海外に関わる仕事であれば730以上と言えるかと考えます。
最後に…
TOEICの必要なスコアについてでしたが、いかがでしたでしょうか。TOEICは資格の中で一番汎用性が高く、高いスコアを持っていれば強力な自身のサポートツールになることは間違いありません。英語は、大企業にお勤めの方であれば、今後ますますグローバル化するビジネスの中で必要不可欠なスキルの一つとなりますし、接客業の方あれば現在も増え続ける外国人のお客さんとのやり取りであったり、現業の方であれば、外国からの実習生の受け入れもであったり、英語を活用できるチャンスは色々なところにありますし、今後増えることは間違いありません。
既に目安のスコアに達している方は現状から更に上をめざしていただき、目安に達していない方はまずは目安に達すことから始めてはいかがでしょうか。