就活|内定式でTOEIC、実施の意図は?配属に関わる?内定取り消しもある?

内定式でTOEIC、ただの式典と思いきや内定式の案内を受けて寝耳に水で驚く方もいるのではないでしょうか?厳密には内定式でTOEICを行うわけではなく、内定式が行われるその同日にTOEICが行われるという位置づけであろうと考えますが、細かいことはさておき…。

こちらでは、内定式で行われるTOEICについて、企業側の意図や目的についていち人事担当として見解をご紹介致します。

※いち人事担当として過去、内定式を行う日にTOEICをこなっていたことも実際ありました。
※尚、ここではTOEICとはTOEIC Listening & Reading Testのことをさします。

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【前提】まず、内定式とは、内定式の内容は?

内定式は「内定通知」を授与し、「内定承諾」を得ることが企業の目的

内定式の主目的は内定通知・内定承諾書の収集となりますが、その他にも企業としては様々な目的をもって様々なプログラムを用意しています。これは企業それぞれでしょう。

よくある内定式行われることは、

・内定者の自己紹介
・内定者同士の交流を深める何らかのグループワーク
・先輩社員との交流を通した会社理解・人脈形成
・幹部からのメッセージ等を通した惹きつけ・意識向上
・交流を深めるための懇親会
・施設見学会
・TOEIC、適正検査等の何らかのテスト

等々です。

内定者と社員との交流会などでは、内定者から先輩に対しての質問タイミングなども用意されているでしょう。

【前提】内定式、開催される時期は?

内定式は企業では10月1日(10月の第一営業日)で行われることが多い。

これは、過去は経団連、現在は政府主導によって要請がされている就職・採用活動の日程があり、それに基づき、正式な内定日は卒業・修了年度の10月1日以降と定められているためになります。そのため、企業としては内定者の囲い込みの意味も含めて10月1日に実施をするところが多いです。

もちろん、企業側の都合によって10月初旬、中旬、場合によっては下旬に開催がされる、なんてこともあるでしょう。時期についてはしっかりと企業に確認をすることが必要です。企業によっては内定式の開催はせず、内定通知と内定承諾書の提出を郵送でやりとりのみをするところもあるでしょう。

【前提】内定式が行われる目的は?

内定式の目的は、

・内定を正式に通知するための式典
・内定通知書、承諾書を交わすことによる入社への双方の約束
・入社に向けた意識醸成
・未だ入社を迷っているかもしれない学生への惹きつけ
・内定者同士の交流(絆の形成)
・幹部(役員)への内定者の周知

等々になります。前述の行われる内容によっても若干その目的は異なってきますが、概ねこの通りと考えます。

内定式でTOEIC、行われる理由は?企業の意図は?

そこに込められた意図は企業によって様々と考えますが一般的に以下のようなものが考えられます。

わざわざ、内定者ひとりあたり六千円、七千円もするTOEICを企業負担として受けさせるからにはそれなりの”思い””意図”が当然そこには込められています。

内定者へ英語の必要性を認識させるため

「内定式でTOEICがありますよ」と企業が言うからには、企業で「英語(語学力)が必要ですよ」と言われていることに他ならないと考えます。

その必要性を認識させるため、内定式と当日にTOEICを受検させているという企業もあります。

内定者自身に現在の英語力を再認識し啓発に努めてもらうため

内定式が10月にあれば入社(4月)までは半年あります。このタイミングで内定者自身が現在の自分の英語力(TOEIC)を把握して、その後入社までの研鑽に努めてもらうためです。

企業によってはその後、目標のTOEICスコアを設定してもらうなどの取り組みまで行っているところもあるかと考えます。

企業が内定者の現在の英語力を把握するため

企業側の目的のひとつとして内定者全員の英語力を定量的に把握するということもあげられます。

企業として毎年同様にTOEICを行なっている場合、その内定者のスコアを集計し、昨年度との比較などをし”傾向”をみている企業もあるでしょう。

また、やや後述と重複しますが内定者の英語力を把握することでその後の語学研修への反映もさせることができるためです。

企業が内定者の配属検討等に活用するため

もし、配属等が後から決まる場合、内定式でのTOEIC結果は配属にも活用される可能性が高いです。

大雑把に言ってグローバルに展開している企業であれば、国内事業と海外事業にその中身を分けることができます、当然、英語力が求められる事業には英語力がある内定者を配属させたいという企業側の意図があるためです。

もちろん、TOEICの点数のみをもって配属は決まるわけではありませんが、重要な参考情報のひとつとなり得ます。

言うなれば、海外系の業務を志望するのであれば、それなりに高い点数を出す必要がある、と言うことになります。

わざわざ、企業が1ヶ月前に内定式でTOEICを行うとアナウンスしてくれているのです、その上で、海外事業に携わりたい人が500、600台しか取れなかった日には企業から1ヶ月間何も対策してこなかったの?と思われてしまっても仕方ありません。

内定式でTOEIC、良いスコア・悪いスコアのメリット・デメリットは?

良いスコアを取ることのメリット・デメリット

メリット

・実力を示すまたとない機会とはまさにこのことです。定量的に数値が出るTOEICでは内定者(”あなた”)の点数が当然のごとく企業内で一覧化されます。上位のスコアを取るだけで、内定者(”あなた”)の評価が上がる可能性すらあります。

・もしかしたら、企業によってはTOEICの高スコア保有者には月手当を支給しているなんてこともあるかもしれません。そのような場合、入社初月から月手当をもらえることはメリットとなり得ます。(制度有無・制度詳細は規則の確認が必要です。)

デメリット

・内定者(”あなた”)の希望と反して”英語が出来る”という能力をもって初期配属が決定される可能性があります。例えば、国内法人企業にたいしての法人営業を希望していても、英語スキルが高いゆえに、”適性”(英語力含む)という観点で海外営業配属になるかもしれません。

悪いスコアを取ることのメリット・デメリット

メリット

・メリットはほとんどないでしょう。人によって感じるかもしれないメリットととして、強いて言えば、”英語”に関して期待されない、ということでしょうか。

ただ、期待はされなくとも会社によっては入社後に目標値を決めてその取得に向けてフォローをされる可能性もあります。

デメリット

・その後のスタートラインが変わる可能性があります。入社後に語学研修などがあればそのクラス分けにおいて下位からのスタートになったりするでしょう。

英語力がある人は上位クラスからのスタートとなりますますその能力に磨きをかけます。社会人になってから、その差を縮めるには非常に大変なことと考えます。

英語力が足りない場合、配属において英語が必要な部署へアサインされない可能性が出てきます。

英語が出来て・海外事業希望の人 > 英語が出来ない・海外事業希望の人

ということです。(もちろん、その他にもパーソナリティや熱意など様々要素があるため、これのみで判断されるわけではありませんが。)

内定式でTOEIC、今から短期間での対策・勉強方法は?

さて想定は企業から内定式開催の案内が1ヶ月前にあり、そのタイミングで1ヶ月後の内定式実施日にTOEICも実施されるというのを認識してからのスタートです。この1ヶ月という短期間での対策についてとなります。

※現在のスコアに応じて対策はある程度は人それぞれとなります。

その① まずは模擬試験(公式問題集)を1回まわす

これは鉄板です。まずは直ぐに公式問題集を買ってまずは一度本番さながらの環境下で実施しましょう。また、TOEICでは、会場形式のタイプに加えて、オンライン形式も2020年4月から登場し、コロナ禍を経ていまでは非常に多くの企業で取り入れられています。開催形式に合わせた模擬試験をする必要があります。

その② 対策はリスニングから

リスニングはリーディングと比べて点数が取り易い

もちろん人によります。既にリスニングが既に一定程度スコアが高い場合は次の「苦手パートの対策」を重点的に行うことをおすすめします。しかし、まだリスニングが200台300台の場合は向上の余地が多分にあると考えます。

実際、TOEICのスコアの平均点を見比べてみてもリスニングセッションの方がリーディングセッションに比べ60点近くも平均点が高いです。

その③ その次は苦手パートの対策を

TOEIC Listening & Reading Testはご存知の通り、以下のようなパートに分かれています。模擬試験の結果を見て一番苦手とするところを重点的に学習をしましょう。得意を伸ばせとも言いますが、得意なところは逆に言うとTOEICにおいては伸び代が少ないとも言えます。そのため、伸び代が多いところを対策することで点数向上につなげることを提案いたします。

80%の正答率を100%にするよりも、50%の正答率を70%まで高める方が簡単である、ということです。

リスニングセクション(約45分間・100問)
会話やナレーションを聞いて設問に解答
Part1写真描写問題 6問
Part2応答問題 25問
Part3会話問題 39問
Part4説明文問題 30問

表引用:https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html

リーディングセクション(75分間・100問)
印刷された問題を読んで設問に解答
Part5短文穴埋め問題 30問
Part6長文穴埋め問題 16問
Part71つの文書:29問

複数の文書:25問

表引用:https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html

その④ 単語・熟語はスキマ時間を活用する

時間が取れる方は是非、時間をとって…と思いますが、限られた時間での対策という観点ではスキマ時間の活用は必要不可欠です。TOEICで高得点を獲得するためには当然、”単語力”も必要になってきます。

尚、この単語力を高めるためには以下の知識(単語数)が必要と言われています。地道な努力も必要不可欠です。

TOEIC 400:約3,000語の単語力
TOEIC 600:約5,000語の単語力
TOEIC 700:約7,000語の単語力
TOEIC 800:約8,000語の単語力
TOEIC 900:約10,000語の単語力
TOEIC ~990:約13,000語の単語力

<参考>引用:https://blog.rosettastone-lc.jp/2019/03/toeic-1.html

単語帳(書籍)の活用、携帯アプリの活用等を行いましょう。

内定式でTOEIC、スコアが低かったら内定取り消しになる!?

なりません

この内定式でのTOEIC結果次第で、折角の内定が取り消しになってしまうのでは!?と心配・不安に感じていらっしゃる方もいるかもしれませんが、基本的にそのようなことはありません。

企業が内定を取り消しにするためには、それ相応の「正当な理由」が必要になってきます「TOEICの点数が低いから」は内定を取り消しとする程の理由とはならないと考えます。

しかし…万が一ありうるとしたら、内定者(”あなた”)が採用選考過程において、TOEICの点数を詐称していた場合、またその英語力を評価されて英語力が必要な業務従事のために内定を得ていたというようなケースです。詐称の程度によって取り消しに相当するかどうかは議論があるところとは考えます。

さいごに

内定式の一環で行われるTOEIC、受けさせられる学生(内定者)からしたら面倒以外の何者でもないかもしれませんが、折角会社から与えられた”機会”です。

この機会を無駄にすることがないようにしっかりとある程度準備をして臨むのが良いと考えます。なによりもそのTOEICスコアが”あなた”の配属や入社後の業務アサインに関わるかもしれないとしたら頑張らないわけにはいかないと考えます。

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