就活では多い企業だと、書類選考に加えて、2回、3回もの個人面接の場が設けられている企業もあったり様々です。複数回面接があればそんな中でも当然、2度、3度と同じ様なことも聞かれることがあります。基本は同じ質問を投げかけられたら、一貫性も鑑み、それまでに答えてきた様に返答をすれば問題ないのですが、ここでは、「志望度について1次面接での答えと、最終面接での答えを変えても良いか?」についてお話ししたいと思います。
企業はなぜ志望度合いを聞くのか
詳しくは以下をご参照頂ければと思いますが、企業は志望度=内定を出した際に自社に入社を決めてくれる確度と考えています。
同じレベルの候補者であれば志望度が高い方に合格を出したいと考えています。
そのため、企業は志望度合いを聞いています。
就活の面接では様々なことを面接官から聞かれます。志望動機や、学生時代に頑張って力を入れて取り組んだこと(ガクチカ)や、理系だったら研究テーマについての質問なんかもあるかもしれません。いずれにしても、それらの大部分は候補者のポテンシャ[…]
志望度合いの質問に対する回答を変えてもいいか?
答えはYESです。
1次面接では、「御社は第二志望です。」「御社は第一志望郡です。」と答えていたとしても、最終面接では「第一志望です!」と変えても全く問題ありません。もちろん、1次面接で「第一志望です。」と言っていたものを「第二志望です。」と変えても問題はないのですが、それについてはここでは省かせて頂きます。
ただ、返答を当初していたモノから変えるからにはしっかりとその”理由”を用意しておく必要があります。
以前の面接では第一志望群と、答えていた様ですが何故第一志望に?
という面接官からの投げかけに対する答えです。
志望度合いの変化に対しての理由づけは?
まずは、前提知識として企業の面接の目的について紹介いたします。企業は一般的に面接の目的を主に以下の3つにおいています。
1:候補者の見極め
2:候補者の惹きつけ
3:候補者への情報提供
これに関しては異論あるかもしれませんが、それはさておき、ここでお伝えしたいのは面接官はただ候補者を評価するためだけに面接を行なっているわけではなく、面接を通して、自社への志望度を高めることも役割・ミッションとして担っているのです。つまり…その役割が候補者にしっかりと効いたと思ってもらえれば良いのです。
面接を通して志望度が上がったことを伝える
1次面接、2次面接と御社の面接に参加させて頂きました。いずれも面接の最後にはこちらからの質問の時間をとって頂き、私からの質問にも面接官の方は真摯に耳を傾けてくださり非常に丁寧な回答をくださりました。そこから御社の人の良さ、社内の雰囲気の良さを感じました。また、質問を通して、御社がこれから注力していく事業の方向性や、ビジョンを知ることが出来、とても共感しました。そのため、現在は御社に一番入りたい、御社で活躍したいという思いをとても強く抱いております。
と、回答すると、なるほどと。面接官はある程度腑に落ちてくれると考えます。
前述の例であれば、面接官に人事からも参加していれば、その採用担当は企業が面接官に課している二つのポイント「2:候補者の惹きつけ」「3:候補者への情報提供」がしっかりとなされていると感じ、志望度の変化について納得してくれるでしょう。
上記は回答としては表面的ではありますので、実際に話すに当たってはより”具体的”な話を追加することも大切です。
より、企業について調べた結果であることを伝える
面接を通して志望度が上がったポイントが特になければ、企業研究をさらに進めた結果、志望度が変わったということにしましょう。
いずれにしてもですが、前者であれば面接を通してしっかりと面接官に幾つも質問をしていることが前提となりますし、後者であればIRを深く読み込む等それなりの情報をインプットしなければ面接官に志望度の変化を納得させられませんので、ご注意ください。
(ご参考)NG回答例
これだけですと…こちらとしては、「ありがとうございます(笑顔)」となるだけです。実際、相手にした面接官数名だけで会社全体の中にいる人のことまではわかりません。
特に、面接官を任されている社員はむしろ対外的な対応をするという点で、”適切な人”が選ばれているため、そう思っていただけないとむしろ会社としてはダメなのです。
まとめ
企業はなぜ志望度合いを聞くのか?
企業は、志望度=内定を出した際に自社に入社を決めてくれる確度と考えているからです。
志望度合いの質問に対する回答を変えてもいいか?
答えはYESです。
志望度合いの変化に対しての理由づけは?
面接を通して、その企業に対しての新しく知った良いところを理由にしましょう。
さいごに
テクニックの様に書いてしまいましたが、実際に面接・選考を通して企業に対して志望度が上がったり、下がったりすることは皆さんとしても当然あるかと思います。それがなぜ、志望度が上がったのか下がったのかを自分なりにしっかりと理解できれば、面接官からの「なぜ第一志望群と言っていたのに第一志望になったのですか?」「何故第二志望から第一志望になったのですか?」にも答えられるはずです。また、就職活動のリアルな状態として、第一志望が不合格となったから、二番手三番手の会社が”第一志望になる”なんてことも往々にしてあるかと思います。その際は真正直にその理由を述べるわけにはなかなか行きませんので、その際も本記事を参考にして頂ければと思います。
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