残業…休日出勤…正直出来れば避けたいと思っている方が大多数ではないでしょうか。この質問、投げかけられると非常に答えに困る質問のひとつと考えます。
なぜなら、企業が理想とする・期待する答えはほぼ一択しかないためです。それは…「全く問題ありません。(略)」という回答であるためです。
もちろん、企業によっては必ずしもその理想をマストとはしていませんが…。さて、ここではいち人事・いち採用担当として、面接における「残業・休日出勤は大丈夫ですか?」という問いに対する回答について
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「残業・休日出勤は大丈夫ですか?」の類似質問
・弊社は○○職は仕事柄休日出勤もありますが、問題ありませんか?
・弊社は残業が多いですが大丈夫ですか?
etc.
と、直接的に残業・休日出勤に聞く場合もあれば、以下のような変化球、やや遠回しな質問の仕方をする企業・面接官もいるでしょう。
・これまで最も多く残業をした月はどの程度でしたか?
・残業時間はどの程度であればご自身なりにモチベーションを高く取り組めますか?
・もし残業が自由に出来るとしたらどの程度したいですか?
・辛いと感じるのはどの程度の残業をしている時ですか?
・○○さんが考える適正な残業時間はどの程度でしょうか?
etc.
「残業・休日出勤は大丈夫ですか?」を企業が聞く意図は?
残業・休日出勤が実際にあるため対応できるかを確認したい
もちろん完全に残業・休日出勤はありません!原則、定時退社です!なんて素晴らしい企業も世の中にはあるとは考えますが…実態はほとんどの企業において大なり小なりの残業は存在していると考えられます。
そのため、残業ないし休出に対応出来るかどうかは、従業員にそれらを命じる企業側からするとあらかじめ確認しておくことは必要不可欠となります。
入社後の”働き方”のギャップを減らすため
「残業・休日出勤は大丈夫ですか?」の文脈だけではピンとこないところもあるかもしれませんが…もう少し企業から丁寧に質問がある場合…
例えば、
「弊社では業務の都合上、お客さんのシステム改修等で土日の作業が発生することも多いですが大丈夫でしょうか?」
「ご存知の通り、弊社の海外営業職は米国やアジア各国等とのやりとりも頻繁にあります。そうなると打ち合わせなどで残業や早朝の対応が求められることも多くありますが大丈夫でしょうか?」
等々です。
流石にこの程度であれば予め承知してくれているだろうと企業としては期待をしますが、入社後のギャップを減らすために予めどのような働き方(残業・休出)が想定されるかについてお互いの理解をすり合わせるために質問をしています。
残業・休日出勤に対する耐性を確認したい
残業・休日出勤、出来れば避けたいし、やりたくない方の方が多いでしょう。避けたい・やりたくないだけの話であれば良いのですが…。
残業・休出が心身に悪影響を与える度合いは人によって様々です。なかなかストレートに確認を受けることはないでしょうが、これまでの残業・休出経験の確認や、残業・休出に対しての回答の際の候補者(”あなた”)の声のトーン・表情等々からそれらを読み取ろうとしています。
企業によっては繁忙期には”徹夜”であったり、12連勤なんてこともあるかもしれません…それに対して心身がついていかない場合は双方にとって不幸になります。
残業・休日出勤の許容度合いを確認したい
耐性同様、許容度合いも人それぞれでしょう。現職の残業の多さを理由に転職を考えいる方もいると思います。
そうなると、一体どの程度の”働き方”(残業・休出)がその人にとって許容されるのかどうかは企業としても関心のある事項の一つとなります。忙しい職場であればその忙しさを許容できる人に来てほしいのは当然のことです。
「残業・休日出勤は大丈夫ですか?」に対する理想(ベスト)回答は?
はい、全く問題ありません。多くの仕事を通してこそ自身の成長につながると考えています。もちろん、会社・お客さまへより貢献できることは強くやりがいを感じます。現職でも仕事には出来るだけ妥協をせず、より良い提案ができるように邁進してきました。その成果が認められることも大きな喜びですが、やはり何よりお客さまに満足頂けた瞬間には大きな達成感を感じます。
正直、面接官によっては「(本当か?本心か?)」と思うかもしれません。面接官によっては「それは本心ですか?」とどストレートに聞いてくる人もいるかもしれません。
最後まで、貫き通すのであれば、「はい。そう思っています。」一択ではあります。
残念ながらこれが一番キレイで当たり障りがない回答となると考えます。
※但し、出来ないのに出来ますということは”嘘”になるためそれはNGです。残業が出来ない・したくないのに、「出来ます」と答えて「内定」を得ても入社後に不幸になります。
「残業・休日出勤は大丈夫ですか?」に対して相応しくないNG回答は?
NG回答は、企業が確認をしたいと意図しているポイントにおいて、”マイナス””NG”と言った評価・判断を下されるような回答となります。
そもそも、会社は従業員に業務上必要であれば、残業を下命する権利があります、それに対して、責務を果たせない・果たすつもりがないかのような回答をすることは、企業から見たい際に、不適格であると判断されるでしょう。(もちろん、正当な理由があれば残業・休出を拒否することはできます。)
NG回答① 責任感が感じられない自己中心的な回答
まさかここまで露骨な回答をする方はいないとは考えますが、これらの回答は企業側からして、その候補者を雇いたいとは全く思えなくなる回答と考えます。
NG回答② はっきりしない曖昧な回答
…それはそうなのだろうと思いますが、採用選考における回答としては相応しくありません。企業が意図している、確認したいポイントが全く確認できないのはもちろん、「前向きさ」「積極性」等は一切感じられず、「後ろ向き」「曖昧」「優柔不断そう」「消極的」と言ったネガティブなマイナス評価にしか繋がりかねない回答となります。
NG回答③ 金勘定をするような回答
…ひとつめは…ガッツキいている感じが前面に出過ぎていますね。ふたつめは、残業代は支給されるのが当然ではありますので、企業によっては”苦笑”してしまうような回答となり得ます。いずれにしても、「お金のために残業をする」と受け取られかねません。企業は、お金のために残業をする人は欲しくないと考えるでしょう。
「残業・休日出勤は大丈夫ですか?」には出来るだけ正直ベースの回答が良い
そもそも”残業・休日出勤がしたくない””できない”のであれば、「出来ます!問題ありません!」と答えて入社することは、残業・休出を期待する企業と残業・休出が嫌・出来ない候補者双方が不幸になってしまいかねません。
回答例① 現職(前職)の数値を引き合いに出して回答する
「はい。大丈夫です。」と全面的に肯定した上で、”月○○時間”と候補者(”あなた”)からそれとなく具体的な数値を発信することで、面接官にも色々と伝わります。
この○○時間が企業からして少なければ企業は懸念を抱くかもしれませんし、その企業からして結構多いな…という数値であれば”問題なし”と思ってくれるでしょう。
回答例② 正当性のある理由を引き合いに出して回答する
いずれにしても、まず、”大丈夫”ということが大切です。「大丈夫です…但し、~~~という状況です」という発言順序が大切です。(「出来ません…但し、~~という場合はできます」は避けた方が良いです。)
※ココでいう、「正当性のある理由」とは、残業を拒否することが出来る理由とも言い換えることができます。いくつかありますが、①そもそもその残業が業務上不必要である場合、②体調不良・健康に害をなす恐れがある場合、③妊娠中ないし出産後1年未満である場合、④育児・介護の必要がある場合…等です。
「残業・休日出勤は大丈夫ですか?」と言われても一体どれくらいの残業が?残業時間を知るには?
「残業・休日出勤は大丈夫ですか?」と言われても、それは”時間”による…という方ももちろん多いのではないでしょうか。
さて…働き方改革の関連法案の改正により、実は残業時間(時間外労働)には上限が定められています。過去は青天井に残業を命じることができてしまっていましたが…今では、”時間外労働は年間720時間が上限、単月では休日労働も合わせて100時間が上限”となっています。
つまり、残業・休日出勤は大丈夫ですか?と言われた際にの、残業時間の上限値は「年間720・単月100」であろうと考えることができます。(しっかりとコンプライアンスを守る企業であれば…ですが。)
そのため、基本的には企業が候補者に期待する残業・休出対応は当然その上限以下であろうと考えられます。その前提で、この問いを投げかけられたのはある種、渡りに船、残業・休出について聞いてしまうのもありです。
企業へ質問 回答・質問例①
企業へ質問 回答・質問例②
はい。大丈夫です。ただ、子供の迎えを夫婦で分担しており、定時での退勤をさせていただく日もあるかと思います。ちなみに、繁忙期ではどの程度の残業・休出が想定されますでしょうか?予め家族ともしっかりと調整して業務に支障が出ないように段取りたいと考えております。
内定後に確認
一番良い方法の一つは内定後に確認を行うことです。面接の中で聞くにはやはり多少のリスクは伴いますし、企業側も濁してくる可能性も否めません。
そのため、企業から「合格(内定)」の連絡があった後に、内定者として入社を判断するために知りたいということで、残業・休出について確認をすることは良い策です。
まずは合格を手にしないと何も始まりませんので、面接時は極力企業の期待にそった回答を行う、そして合格を得た上で諸条件を確認する。強かなやり方です。
「残業・休日出勤は大丈夫ですか?」等の質問対策・準備にはエージェントの活用がおすすめ!
これらの個別質問に対するノウハウはエージェントはたくさん持っています。また、場合によっては応募先企業の残業時間も把握しているケースもあります。それらの事前情報があれば、しっかりと面接でも適切な答えを行うことが出来るでしょう。
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さいごに
「残業・休日出勤は大丈夫ですか?」についてでしたがいかがでしたでしょうか。企業と候補者が腹をわって話せれば良いのですが、やはり、”探り合い”になってしまうのが面接です。
実際のところは企業によっても、「残業いくらでもウェルカム」な人材を期待しているところもあれば、自社が期待する程度の残業が許容出来れば良い、という程度のスタンスの企業もあるでしょう。
企業が求めているラインを知ることはなかなか難しいです。そのため、候補者(”あなた”)側からしっかりと発信をしたのちあとは企業側に判断は委ねるということになります。
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