就活|面接で「他に受けている企業は?」と聞かれたら…答え方は?”ない”場合は?

面接の場で一通り質問が終わり、最後の方の場面で聞かれることが多いのではないかと思われますが、よくある質問のひとつがこれ、「他に受けている企業はありますか?」です。学生側からすると一体どんな意図を持ってこの質問がなされているのかが不明なため、どのように答えたら良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。

「他に受けている企業は?」を面接官が聞く意図は

1 その後の採用活動に活かすため、どのような企業が自社と競合しているかを知りたい

企業側として興味があるから、と言っても差し支えないかもしれません。特に新卒採用においてはこの意図をもって質問をしているケースも多くあります。また、いち人事としてもこの観点は重視しています。意外とこの情報は採用担当として採用活動の振り返り、翌年度以降の採用活動の企画・立案に際して、貴重な参考情報となったりします。

自社の選考に来た学生が、一体他にどのような企業の選考を受けているのか、一体どの様な会社の内定を受けて自社を辞退したのかといった情報収集のためです。新卒採用市場における自社の競合となっている企業を知るためにこんな質問をしている。そんな意図も含まれています。

想定やりとり

企業
他に受けている企業は?
あなた
はい。御社と同業界のA社様やB社様です。またその他、C社様などもエントリーしています。
企業
なるほど。ちなみにC社様は業界も大きく異なりますが、何故志望しているのですか?
あなた
実は、C社様では、特に御社のような○○業界へのコンサルティングを強みとしています。直接○○業界の企業に貢献したいという思いはもちろんあるのですが、別の観点からでも貢献できる形があるということでC社様も志望しております。
企業
そうなんですね。ありがとうございます。(なるほど…以前はあまりそういう話は聞いたことはなかったが、今はそういう企業とも採用活動で競合となりうるのか、参考になった。めもめも。)

という具合ですね。

2 自社の位置付け、自社への志望度合いをはかるため

もうひとつは、他に受けている企業について確認することで、その選考を受けている複数の企業の中での自社の位置付け・志望度合いをはかるためです。

想定やりとり

企業
他に受けている企業は?差し支えない範囲で教えてください。
あなた
はい。先ほどIT業界を志望しているとお話させて頂いておりました通りで、主にはNTTデータ、富士通、NEC、etc.です。
企業
なるほど。ありがとうございます。(ふむふむ。かなり大手のIT企業を志望しているんだな。大手志向が強いのか。IT業界を希望しているというところは一貫しているな。ただ、企業として比べると当社は規模もそれほど大きくないので第二志望群あたりの位置付けなのだろうな…。)
この場合、
企業
ちなみにですが、今おっしゃって頂いた企業様は全て大手で、当社と比べると非常に大きく、その事業の幅広くやりがいがあるお仕事はたくさんあると思うのですが…。改めて、そういった企業と比べて弊社にどのような魅力があると感じて頂いてますか?

という深掘りする質問をしたくなるかもしれません。

3 就職活動において何を重要視していそうかをはかるため

候補者の受けている企業を知ることで、そこに何かしらの軸を見出すこともできます。つまり、”あなた”が何を重要視していそうか、しているのかを確認するためにしているものとなります。

想定やりとり

企業
他に受けている企業についてあれば具体的に教えてもらえませんでしょうか?
あなた
はい。流通業界のA社さん、商社のB社さん、御社と同業界の食品メーカーのC社さん等です。
企業
なるほど。ありがとうございます。一見、共通点がないようにも感じるのですが、何か○○さんなりの軸はあるのでしょうか?
あなた
はい。全て”食品”という切り口になります。お話させて頂いた通り、大学学んだことや自身の思いからも食品の関わる仕事に就きたい、将来的にはフードロスを減らしたいと思っています。そのため、食品の流通に強いA社さんや、グローバルに食品の輸出入に関わっているB社さんなども視野に入れております。
企業
理解いたしました。ありがとうございます。(”食品”への思いが非常に強いということが良くわかった。あとは本人がやりたいと思っていることがどこまで当社で実現できたり、かかわれるかというところも大事だな…次の面接でもしっかりと双方向にコミュニケーションをとってもらい、当社への志望度をより高めてもらおう。めもめも。)

4 応募者の選考状況を確認し、合否出しの際の参考にするため

新卒採用活動は企業側からしても競争であったりもします。新卒採用ともなると、同時期に一気に何十人、超大手企業であれば1日に何百人もの選考をすることもあります。そんな状況の中でも、より優秀な候補者(学生)を出来るだけ企業として確保するために、他社の選考状況を確認することがあります。

想定やりとり

企業
他に受けている企業はござますか?よろしければ教えていただけないでしょうか。
あなた
現在、A社様とB社様の選考にエントリーしています。その他いくつかエントリーを検討している企業があります。
企業
なるほど。ありがとうございます、ちなみに、A社様とB社様の選考状況はいかがでしょうか?参考までに教えてください。(もし、既に最終選考であれば、こちらの方から先に合格を出して早期に期限を切って入社について判断してもらうか…/ちょうどボーダーだからまだ他社の選考が序盤なら少し合否だしは控えてこちらの判断はギリギリまで伸ばすか…等々)

という具合です。他に受けている企業を確認した上でさらに質問を重ねて、その選考状況を確認するということです。

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「他に受けている企業は?」の質問例

「他に受けている企業は?」については、その意図によって一通りの質問の中の一部として使われていることも多いと考えます。つまり、それに続く、第二、第三の質問もあり、それがセットで投げかけられるということです。

「他に受けている企業はありますか?差し支えなければその企業と、参考までに選考状況も教えてください。」
「他にどのような企業を受けていますか?それぞれの志望度は弊社も含めてどのような志望度合いになっていますでしょうか?」
「他に受けている企業はありますか?ちなみに何故その企業を志望しているのでしょうか?」
「他に受けている企業はありますか?もし全ての企業から内定が出たらどのような観点で内定を受諾する会社を決めますか?」

等々です。

「他に受けている企業は?」への回答の際のポイント

その1 基本的には正直に答える

企業

他に受けている企業はありますか?宜しければどのような企業を受けているか教えていただけないでしょうか?

あなた
はい。志望動機でも延べさて頂いた通り、食品メーカー業界を希望して就職活動をしております。そのため、同業他社様のことにはなってしまいますが、○○様、△△様、などの企業の選考にエントリーさせて頂いております。

これで十分かと思います。

一旦はこれで十分ですが、これまでのやりとりシーンなどでご紹介させてきた通り、第二・第三の質問が来る可能性について頭の片隅にでもおいて置いていただければと思います。

その2 基本は正直だが、必要以上に答える必要はない

もう一つのポイントは変に気を遣って必要以上に答えることはない。ということです。例えばそれは、選考状況について聞かれていないのに答える等です。変にフォローや物事を付け加えようとすると、答えがたどたどしくなったり、非常に長い回答になってしまったりしかねません。もちろん、例えば、応募先企業の志望度をさらに補足したいという場合はしっかりと適切にポイントを絞って付け加えることができるのであればこの限りではありません。

その3 出来れば答える企業の業界は統一感を出せると良い

典型的な悪い例から言いますが、たまにあるのが以下のようなケースです。

NGケース

企業
他に受けている企業はありますか?差し支えない範囲で参考までに是非教えていただけないでしょうか?
あなた
はい。他社で受けているのは、ソニー様、NTT様、武田薬品様、三菱UFJ様、トヨタ自動車様などです。
企業
ありがとうございます。(業界に統一性もなさそうだし、全て業界トップレベルの企業群ばかりだな。志望動機はなかなか納得出来る部分が多かったが、きっとなんてそんなに意味(思い)はなくて、”ただ、大手に行きたい”だけが本音なんだろうな…。)
企業
非常に多岐に渡る業界を志望されているのですね。もしよろしければ理由について教えていただけませんでしょうか?

このようなことにも陥らないためにもある程度、しっかりと”軸”が見えるような答えを用意しておくことが望ましいです。その”軸”が見えるという回答の仕方の一つが、同業界の他社を受けているという答えです。もちろん、”軸”を通せればその他でも構いません。”業界”というのも一つですし、”職種”というのもひとつとしてなり得るかもしれません。

その4 既に不合格となった企業については答える必要なし

基本的には既に不合格となった企業について答える必要はありません。「他に受けている企業は?」ということで現在進行中のことを聞いており、「他に受けた企業は?」と聞かれているわけではありません。

ただ、前半でご紹介した、企業が、採用市場における自社との競合を知りたいという意図も含めて確認をしたいと思っている場合は、「他にこれまでに選考を受けた企業について教えてください」等と広い範囲で確認をしてくる可能性もあります。

その5 他に受けている企業が「ない」場合は?

もし、他に受けている企業が「ない」場合は、「ない」で問題ありません。

企業
他に受けている企業はありますか?具体的に教えていただけますか?

回答例①

あなた
現時点は御社のみとなります。もともとは○○業界を中心に応募をさせて頂いていたのですが、就職活動を進める中で改めて自分のやりたいことを考えた際に、向かっていた方向が異なっていたことに気づき、再度御社のような△△業界を志望して活動をしております。

回答例②

あなた
現時点は御社のみとなります。本当に心から行きたいと思える企業様に絞って活動をしております。そのため、現時点は御社のみとなります。

回答例③

あなた
現時点はありません。
企業
なぜですか?(※「何故ですか?」を聞かれないケースもありうるかと思います。)
あなた
就活を開始した際に真っ先に”行きたい”と思った会社いくつかにエントリーをいたしましたが、最終面接まで進ませて頂いているのは御社のみとなります。他社についてはご縁がなかったり、辞退させて頂いたりとなります。

新卒就職活動にはスカウトとエージェントの併用がおすすめ

リクナビ・マイナビでの就職活動がスタンダードな方法の一つになりますが、最早それだけでは就職活動の成功は望めなくなってきました。それは、新卒採用市場において、学生がとる就活方法も多様化してきており、企業側としても、採用計画を達成するためにやはり同様に多様な採用方法を取り入れてきているためです。

その典型的な手法のひとつが、スカウト型の新卒採用です。こちらは、”あなた”が情報を登録しておけば企業側からあなたにスカウトを送って面接確約等で選考に呼んでくれるスタイルの採用です。そして、その次に徐々に高まってきているのが新卒を対象としたエージェントです。就職活動においては、その情報やテクニックも非常に大切になってきます。それをサポートしてくれるのがエージェントです。様々な手法を活用した上で成功できるのが昨今の就職活動となりますので、是非、以下のうちいくつか、登録することをお勧めします。

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さいごに

「他に受けている企業はありますか?よろしければ教えてください。」と聞くと何故か、何を警戒しているのか答えてくれない、なんて人も一定数います。逆に、何故なのか聞いてみたいです。といち人事の気になることもあったりしますが、いかがでしたでしょうか。「他に受けている企業は?」という質問には色々な意図が含まれています、ただ、その1回の質問のみをもって企業側の意図する情報を十分に引き出せるわけでもないため、大体のケースでそれに続く2つ目・3つ目の質問が面接官が”意図”して聞きたいことに最も近しいものと考えます。いずれにしてもしっかりと応答できるよう、準備をして臨んでいただくことをおすすめします。

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