自己紹介、これから幾度となく求められます。内定式での自己紹介、入社式での自己紹介、職場へ配属後の自己紹介、等々その都度その都度求めらます。
そんな自己紹介の中でも必ずと言っていいほど含まれることが期待されるのが、「趣味」です。「趣味は?」と聞かれて即答出来る方ばかりではないと考えます。
「趣味と言われても…」という方もいるでしょう。ここでは、そんな自己紹介における、「趣味」について焦点をあててご紹介をしたいと思います。
いよいよ内定式!つまり、多くの方が入社まであと半年となった、ということになりますね。ワクワクしている方、ややブルーな方、実はまだどの企業に行くか悩んでいる方、様々かと思います。色々な思いと共に内定式に参加されるかと思いますが、さて、[…]
【前提】まず、内定式とは、内定式の内容は?
内定式の主目的は内定通知・内定承諾書の収集となりますが、その他にも企業としては様々な目的をもって様々なプログラムを用意しています。これは企業それぞれでしょう。
よくある内定式行われることは、
・内定者同士の交流を深める何らかのグループワーク
・先輩社員との交流を通した会社理解・人脈形成
・幹部からのメッセージ等を通した惹きつけ・意識向上
・交流を深めるための懇親会
・施設見学会
・TOEIC、適正検査等の何らかのテスト
等々です。
内定者と社員との交流会などでは、内定者から先輩に対しての質問タイミングなども用意されていることがあるでしょう。
【前提】内定式、開催される時期は?
これは、過去は経団連、現在は政府主導によって要請がされている就職・採用活動の日程があり、それに基づき、正式な内定日は卒業・修了年度の10月1日以降と定められているためになります。そのため、企業としては内定者の囲い込みの意味も含めて10月1日に実施をするところが多いです。
もちろん、企業側の都合によって10月初旬、中旬、場合によっては下旬に開催がされる、なんてこともあるでしょう。時期についてはしっかりと企業に確認をすることが必要です。企業によっては内定式の開催はせず、内定通知と内定承諾書の提出を郵送でやりとりのみをするところもあるでしょう。
【前提】内定式が行われる目的は?
内定式の目的は、
・内定通知書、承諾書を交わすことによる入社への双方の約束
・入社に向けた意識醸成
・未だ入社を迷っているかもしれない学生への惹きつけ
・内定者同士の交流(絆の形成)
・幹部(役員)等への内定者の周知
等々になります。前述の行われる内容によっても若干その目的は異なってきますが、概ねこの通りと考えます。
内定式における自己紹介の目的は?
前述で紹介した、主に2点「内定者同士の交流・絆の形成」「幹部(役員)等への内定者の周知」がそれにあたると考えます。詳細は以下です。
目的その① 内定者同士の絆を深めるきっかけ作り
一番はやはり、内定者同士がお互いのことをしっかりと知り合ってもらうためです。これから一緒に会社に入り一緒に教育・研修を受けて、一緒にキャリアをスタートさせる同期となります。
そのため、自己紹介を通して互いの共通点を見つけてもらったり、どんな仲間いるのかを知ってもらうこととなります。
目的その② 改めて企業側が把握したい
企業によりますが、採用担当者が全ての学生と会っていない・会えていないこともあります。また、内定者が一同に会するタイミングですので、このタイミングで一定の企業側(役員や人事責任者等)の人がしっかりと内定者全員が改めてどんな人なのかというのを知るためともなります。
内定式の自己紹介で気をつけて欲しいこと
みなさんの想像の範囲内かと思いますので、あまり言うほどのことはありませんが…敢えて述べさせて頂きます。
その① 与えられた時間をオーバーするような自己紹介はしない
内定式では企業の採用担当者がきっかりとスケジュールを組んで運営しています。そのため、みんながみんな自己紹介の時間が伸び伸びになると運営に支障をきたす可能性があります。与えられた時間、1分であれば1分、2分であれば2分をしっかりと守りましょう。
その② 与えられた時間に対して極端に短い自己紹介をしない
前述の時間オーバーとは逆に、与えられた時間に対して短すぎることも避けたいです。3分与えら得ているのに、30秒で終わる、というのもやめましょう。
3分与えられていると言うことは、3分弱はしっかりと自己紹介、自分のことを話しましょうということです。(例えるなら、400文字で自己PRを書きなさいと言われている、エントリーシートに100字未満しか書かないような対応です。)
その③ 入社を迷っている等の発言はタブー
企業のいち採用担当としてとても言及して欲しくないのは、他社の話です。まだ学生の身でもあるので、内定式の場がフランクであまりにも自由な雰囲気であった場合にもしかしたら人によっては正直に口走ってしまうかもしれません。
「実はまだ内定をいくつか持っていて、どの企業にするか悩んでいます。今日の内定式で是非皆さんと一緒に働きたいと、とても前向きになることができています。」
本人からすると前向きなコメントなのかもしれませんが、採用担当者からすると、蛇足としか感じられません。迷っていること自体が悪いわけではありません。
他の内定者の前で言われることが問題視されます。もし、迷っているのであれば、個別に採用担当者に話をしましょう。
その④ 不適切な発言・学生のノリは避ける
内定式の位置付けの中に含まれる自己紹介となりますので、相応しくない発言は控えるのが無難と考えます。決して”NG”とまでは言いませんが、たまにいるのは、
「彼女(彼氏)募集中です!宜しくお願いします!」
なんて締め括る自己紹介です。内定式、会社には彼氏・彼女を探しにきているわけではありません。いち採用担当者としては苦笑に近い笑顔になります。
これが、内定式後のお酒も入った懇親会の場での自己紹介ならある程度許容されるのではないかと考えますが、あくまで個々人の感覚によるところですので、不用意な発言はしないほうがよいと考えます。
とは言っても、企業によって様々と考えますので、空気を読んだ対応をしましょう。
内定式の自己紹介で網羅されているべき項目は?
企業から指定があれば、まずその項目は間違いなく入れましょう。一般的には以下の情報を自己紹介するのが良いと考えます。
・所属大学(院)、学部、学科
・ゼミ、研究室、専攻
・趣味、特技
・入社後の抱負
・座右の銘
その他、個々人の好みによっては、
・研究テーマ
・出身地
・ペット
・家族構成
等々について紹介していたりします。
色々なことについて紹介をすることで、共通点のある同期を見つけることができたり、より仲良くなれる可能性も高まりますので変に隠さずに積極的に自分のことを話していくのが良いと考えます。
内定式、自己紹介における「趣味」で気にしておきたい事(ポイント)
1 想定質問に備える
趣味として紹介するからには、それに対して”質問”があるかもしれません。例えば、趣味「映画鑑賞」であれば、どんな映画がおすすめですか?一番最近見た映画はなんですか?、例えば、趣味「キャンプ」であればおすすめのキャンプ場はどこですか?等々です。
その場で趣味に関して質問されて困って、言葉に詰まってしまうことがないよう、ある程度簡単な質問には答えられるようにシミュレーションしておくのが良いと考えます。
2 伝える趣味・伝え方によって”あなた”の印象も伝わることを知っておく
人にどのように見られたいかという観点はさておき、伝える趣味・伝え方によって”あなた”の印象の伝わり方も変わってきます。
例:
・趣味は旅行です。旅先では旅先ならではの食べ物を絶対に楽しむようにしています。
前者と後者では相手に与える印象は全然異なるのではないでしょうか。一言つけくわえるだけで、あなたの人となりをみんなに知ってもらうことができます。
3 何かひとつポイントがあると印象に残る
もしあれば、ただ趣味を紹介するのではなく、”あなた”ならではの観点や要素を一緒に紹介すると聞く人の印象に残ります。
例:
・DIYが趣味です。この間は、今後あるかもしれない在宅勤務に向けてシンプルな机を作ってみました。
とこのような形でただ、「趣味」を言うのではなく一言添える事で”あなたらしさ”も伝わります。
4 公序良俗に反する趣味は避ける
流石に公序良俗に反する趣味を堂々と自己紹介する方はいないのではと考えますが、もし、そのような趣味をお持ちの際、内定式でおおっぴらに紹介するのは避けるのが吉と考えます。
5 賭け事に関する趣味は出来れば避ける
内定式という場で紹介する趣味としてはやや相応しくないのではないかということになります。会社員であってもゴルフで”握る”人もたくさんいます。徹夜で麻雀をする人もたくさんいます。
ただ、内定式という場では様々な人が”あなた”の自己紹介を聞いている可能性があります。それは企業によっては役員から人事担当者、先輩社員、同期等々です。その様な場では避けた方が無難と考えます。
内定式の自己紹介、趣味がない場合はどうしたら良い?
趣味、何もないです。ということもあるかもしれません。
ただ、流石に、「趣味はありません」の一言のみで済ませてしまうのはやはり、少々味気ないですし、伝わり方によっては”あなた”は自分のことを教えたがらない人・物事に興味が薄い人・関心がない人と思われてしまう可能性もあります。
趣味がない場合、そのような場合どのような対応が考えられるかについてご紹介します。
1 ”趣味”ではなく、”好きな事”として考えてみる。
では、好きな事は?やっているとテンションが上がることは?と少し角度を変えて自分に問いかけてみて、それがあればそれを趣味として紹介しましょう。振り返ってみて、休日に時間を使っていることを思い出してみるとそれも趣味にあたるかもしれません。
”趣味”、高尚である必要はまったくありませんし、また、”趣味”だからといってそれに詳しくなければならないなんてこともありません。あまり難しく考える必要はありません。
2 「探し中です!」+自分の指向を紹介する
3 これから趣味にしたいと思っていることを紹介する
興味があるけどまだやれていないことを”趣味(≒好きなこと)”にしたいという主旨で紹介するのもひとつ方法としてあり得ます。
この場合、既にその趣味を持っている同期から声をかけてもらえるかもしれない等良いこともあるかもしれません。
でもいいと考えます。
内定式、他の同期の趣味ってなんだろう?
マイナビ、【学窓調査隊】あなたの友達にも意外な趣味が!? 大学生の趣味事情【学生記者】より一部引用しご紹介いたします。
大学生402人を対象に趣味に関するアンケート調査を行いました。
Q1 .あなたは趣味を持っていますか?
はい……350人 (87.1%)
いいえ……52人 (12.9%)Q2 .あなたの趣味のジャンルを教えてください
(回答候補:アウトドア系、外出系、サブカル系、アイドル関連、ホビー系、スポーツ関連、エンターテインメント系、料理関連、コレクション系、音楽関連、読書(漫画含む)、その他)第1位 サブカル系……117人(33.4%)
第2位 読書……103人(29.4%)
第3位 アイドル関連……88人(25.1%)
同率3位 音楽関連……88人(25.1%)
第5位 エンターテインメント系……87人(24.9%)昨今のサブカルチャー人気もあり、アニメやボーカロイド音楽などのサブカル系がトップ。その他、マンガを含む読書が上位に入っています。
引用:https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/53252
内定式、趣味リスト&例文&想定質問
これまでいち人事として多くの方の自己紹介を聞いてきたノウハウを活かし以下にご紹介したいと思います。もし、”あなた”にマッチするものがあれば是非参考にしていただければと思います。(※順不同。ランキング形式ではありません。)
その① 映画・アニメ・ドラマ鑑賞
映画鑑賞・ドラマ鑑賞はよく聞く趣味です。好きな作品が合う人とは波長も合うかもしれません。紹介することで相性の良い同期を見つけることはできるかもしれませんし、何より好きな作品について語り合えるのは嬉しいですね!
参考(例)
想定質問
・どんなジャンルの映画・アニメ・ドラマが好きですか?
・今まで見た映画の中で一番面白かった映画・アニメ・ドラマはなんですか?
・お勧めの映画・アニメ・ドラマはなんですか?
・一番最近見た映画・アニメ・ドラマはなんですか?
その② 読書(漫画)
読書も非常に多くの方が趣味にもっている素敵な趣味のひとつです。一言で読書と言っても本当に様々ですので、ほんの少し詳しく話すことで”あなた”らしい自己紹介をすることが出来るのではなかと考えます。
参考(例)
想定質問
・どんなジャンルの本(漫画)が好きですか?
・今まで読んだ本(漫画)の中で一番面白かったものはなんですか?
・お勧めの本(漫画)はなんですか?
・一番最近読んだ本(漫画)はなんですか?
その③ 旅行
旅行も良いですね。社会人になってからは自分でより多くのお金を稼ぐことが出来るようになるかと思います。同期同士で旅行に行ったり、なんてこともあるかと思います。
参考(例)
想定質問
・これまで行った旅行先で一番お勧めできる旅行先はどこですか?
・”歴史”について、特別好きな時代はあったりしますか?
・一番感動した建造物はなんですか?
・行ってみたいけど行けていない旅行先はどこですか?
その④ ゲーム
ゲームも多いですね。最近はスマホでも手軽にゲームが出来ますので、趣味としてスマホゲームを上げる方も多くいます。また、ゲームもオフラインではなくオンラインで楽しむものをあげる人が増えてきたと感じます。
参考(例)
想定質問
・一番おすすめのゲームを教えてください。
・持っている機器はなんですか?
・一番長くプレイしたゲームを教えてください。
・ゲームを買いたいと思っています。プレステとスイッチどっちがお勧めですか?
内定式の自己紹介(例文)
前述の自己紹介にも記載するような項目についてそれぞれ端的に紹介すれば問題ありません。
ここでは、”趣味”の項目をやや厚めにしている自己紹介となりますが、”趣味”に限らず、自身の性格や家族、好きな食べ物等他のことについて厚く紹介しても構わないと考えます。
○○大学□□学部△△学科の「XX XX」と申します。◯◯県出身です。趣味は、フットサルで、中学の頃からやっています。今はサークルに所属して毎週しています。この間の○○大会では○○県でベスト◯まで行きました!もし、皆さんの中でフットサルをする方がいれば是非教えてください一緒にやりましょう!チーム作りましょう!入社後は体力・忍耐力を活かして、粘り強く、仕事に取り組んでいきたいと思っています。1日も早く一人前になれるように頑張っていきたいと思います。みなさん、どうぞよろしくお願いいたします。
さいごに
あまり気にしすぎずに自然体で自己紹介をしていただければ良いとは思っています。自己紹介の趣味までそんなに心配せず、”好きな事””普段余暇にしていること”を趣味として紹介してくれれば良いと思います。
自己紹介で大切なのは、”あなた”がどんな人なのかを周りの人に知ってもらうことです。変に格好つける必要はありません(と言ってもご紹介した通りのある程度必要な線引きはありますが。)
内定式、就活における一大イベントのひとつです。まだこのタイミングでその会社に本当に入社するかどうかについて悩んでいる方も一部いるかもしれませんが、基本的には、企業としては入社前提の学生に対しての惹きつけ入社後に向けた意識醸成・交流等を目的に[…]
いよいよ内定式!つまり、多くの方が入社まであと半年となった、ということになりますね。ワクワクしている方、ややブルーな方、実はまだどの企業に行くか悩んでいる方、様々かと思います。色々な思いと共に内定式に参加されるかと思いますが、さて、[…]