恋人(彼・彼女)がいる最中での会社からの突然の海外赴任の辞令。海外駐在を希望していた人・していなかった人…いるかと思いますが、会社は恋人の有無なんか当然お構いなしに辞令を出します。
日本国内とは異なり、海外・日本での遠距離ともなると果たしてどうしたものか?と悩む方も多いのではないでしょうか。
別れた方がいいのか…続けた方がいいのか…続けたとしてもうまくいくのだろうか?悩みは尽きません。
ここでは、何人もの海外赴任者と接して来たいち人事として、そして、海外・日本での遠距離恋愛をしていた、いち個人としても思いを込めて、見解をご紹介したいと思います。
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- 1 海外赴任で恋人(彼・彼女)と遠距離に…遠距離恋愛は続かない可能性が高い
- 2 海外赴任で恋人(彼・彼女)と遠距離に…辛い、海外駐在を断ることは出来る?
- 3 海外赴任で恋人(彼・彼女)と遠距離に…海外・日本の遠距離はとにかく大変!
- 4 海外赴任で恋人(彼・彼女)と遠距離に…とりうる手段は大きく5つ!それぞれのメリット・デメリットは?
- 5 海外赴任で彼女と遠距離に…勝手に決めずに出来れば話し合いを!どうするか決めるまでのステップは?
- 6 海外赴任で彼女と遠距離に…考えるポイントは?別れる?続ける?結婚か?
- 7 海外赴任で恋人(彼・彼女)と遠距離に…遠距離で関係を続ける場合、長続きさせる方法は?
- 8 海外赴任で恋人(彼・彼女)と遠距離に…Q&A
- 9 さいごに
海外赴任で恋人(彼・彼女)と遠距離に…遠距離恋愛は続かない可能性が高い
まず最初に”覚悟”・”承知”をしておいて欲しいことは、こちら。遠距離恋愛は続かない可能性が大である事実です、
遠距離恋愛で別れる確率は…「なんと8割」と言われています。
こちらを読んでいる方で国内での遠距離恋愛を経験したことのある方も多いのではないでしょうか?後述もしますが、海外との遠距離恋愛は国内と比べて関係性を継続するのには更に高いハードルが存在しています。
それこそ、相応のコミットメントがなければ通常は続かないのが海外との遠距離恋愛です。
海外赴任で恋人(彼・彼女)と遠距離に…辛い、海外駐在を断ることは出来る?
そもそも、そんな状態になるのは嫌だ!なんて方もいるでしょう。
果たして、会社からの海外駐在の辞令を断ることは出来るのでしょうか?一般的には「出来ない」が回答になります。
ただ、異動を検討しているのも”人”ですので、相手によっては”あなた”の事情・思いを汲んでくれるかもしれない可能性もゼロではありません。
もし、”行きたくない”場合はそれを一度は真摯に上司に掛け合ってみるののもありと考えます。
海外への赴任を打診されたけど行きたくない…どうしても行きたくない!なんて方も多くいるのではないでしょうか。確かに、海外駐在は様々な多くのメリットもあるものの、人によっては無視でないデメリット・リスクも多く存在しているのが実態と考えます。[…]
海外赴任で恋人(彼・彼女)と遠距離に…海外・日本の遠距離はとにかく大変!
日本国内での遠距離と比べて海外との遠距離が難しいと言われる理由は多くあります。
人生の節目節目で起こるのが、Location(場所)の変化です。これは必ずしも就職で起こることではなく、人によっては高校卒業後、地元で進学と他県で進学…と既に遠距離を経験したことのある方もいるかもしれません。こちらでは、特に”就活”[…]
以下にご紹介します。
その① 日本と現地の時差
まず、一つ目にあげられるのは誰しもがイメージするかと思いますが、やはり「時差」になります。
世界は広いので日本と1時間程度の時差ですむ国もあれば、ヨーロッパ・中東のように5時間~8時間近く時差がある国もあります。お互い仕事をしていれば、なかなか時間を合わせることが難しい、と感じることもあるでしょう。
時差がコミュニケーションの機会を減らし、すれ違いを増やし、関係性も薄まり…と、海外との遠距離において大きな障害になりかねないのが「時差」です。
その② ”会う”こと自体の困難さ
物理的な距離・かかる時間
日本であれば、北海道と沖縄であっても飛行機で4時間程度、その前後の移動時間を鑑みても多くの場所に半日以内で行けるのではないかと考えられます。
しかし、時差同様、国によっては日本に来るのにも1日・2日かかりなんてことも珍しくありません。
日本から最も遠い国として連想される国のひとつ、ブラジルに行くまでには、その所要時間はなんと26時間となります。その前後の移動等まで鑑みるとまさに2日がかりでの移動となります。
会いたいと言ってから最速でも会うまでに2・3日かかることもある、そんな世界です。
会うためにかかる費用
物理的な距離に応じて当然その移動費用も多額になります。
昨今では格安フライトなども出てきていますが、格安フライトになると便利な時間帯での便がない、乗り継ぎが悪い、などでただでさえかかる”時間”がさらにかかってしまうことにもなりかねません。
国内とは異なり、飛行機での移動がマストになるためその費用は増大することになります。
その③ 将来イメージの希薄化
日本にいたら、もしかしたら同棲なんてタイミングもあったかもしれません。
一緒に長く過ごすことが「二人一緒の将来」をイメージしやすくすることに繋がります。しかし、海外との遠距離はこれを想像することを難しくします。
それは、前述で紹介したように、時差によるコミュニケーション量の低下・簡単には会えないという状況でのコミュニケーションの質の低下が起こるためです。
先行きが不透明になり将来のイメージが希薄化していくことは関係性を続けていく上で、大きな課題となります。
その④ 関係性が悪化した際のリカバリーが難しい
海外となると簡単に”会う”ことができません。もし、遠距離の最中に大きな喧嘩をしてしまった様な場合、それを修復する方法が極めて限られるのです。
国内の遠距離であれば、半日もあればどちらかが会いに行くことができます。新幹線に飛び乗るなんてこともできたりします。しかし、海外は飛行機はマスト、しかも、遠い国である場合は1日・2日かかりとなります。
韓国や台湾などの近い国であればいざ知らず、遠い国であるような場合は、そんな気軽に日本に1日だけ帰って、また現地に戻る、なんてトンボ返りをすることは現実的でないのです。
本来であればしっかりと顔を合わせていれば修復できたかもしれない関係性を、電話・ビデオ通話等でしか対応できないことは大きな障がいになります。
海外赴任で恋人(彼・彼女)と遠距離に…とりうる手段は大きく5つ!それぞれのメリット・デメリットは?
その① 別れる
海外赴任をきっかけとした多くの別れのエピソードが世の中には存在しています。それくらい、海外赴任をきっかけに”別れる”という話は良くあるです。
いち人事として、海外赴任者との赴任前の面談の中で、海外赴任を機に関係性を解消した話は多く耳にしてきました。
メリット
- 発展的解消につながる
- 遠距離での関係性継続にかける労力が不要になる
- 赴任先での業務(自身のキャリア)により力を注げる 等々
デメリット(リスク)
- 相手への思い入れがあればあるほど未練・後悔がつきまとうかもしれない可能性
- 別れた後に結局、公私が上手くいかない様な場合はますます後悔の念が強まる可能性
- 今の相手以上に良い相手と巡り会えないかもしれない可能性 等々
その② 遠距離であっても関係性を続ける
「遠距離になるから」それだけが別れの理由にはならないと考える人も多いのではないでしょうか?
ただ、かと言って、今のタイミングで結婚をして連れていくという段階でもないし、結婚もしないのについてきてくれ、なんてこともありえない。なんて思っている方も多いでしょう。
この様な場合には、別れるという判断と同じくらい取られていると考えるのがこの、遠距離で関係を続けるという選択肢です。
メリット
- 関係が続く限り将来的に一緒になる可能性が残り続ける
- 遠距離を克服した際には更に絆が深まる
- 海外赴任での苦労をわかってくれる、労ってもらえる存在 等々
デメリット(リスク)
- 関係を続けるには非常に多くの労力(時間・コスト)がかかりそれを負担に感じる可能性
- 最終的に別れた際に、かけた時間・コストを無駄に感じてしまう可能性 等々
その③ 恋人(彼・彼女)についてきてもらう
かなりハードルの高い選択肢のひとつにはなりますが、「相手についてきてもらう」のも選択肢の一つです。
また、現地で相手が働くのか?働かないのか?という話もあります。働かない場合は、VISAの問題も出てきますし、働くと言っても現地で働くことも難易度は国によっては高い可能性もあります。
ただ、国によってはワーキングホリデーの活用なども視野に入ってくるかもしれません。また、現地日系企業での働き口なども見つけることができるかもしれません。
このケースはいち人事としては直接的に見聞きしたことはありません。もちろん、プライベートの話ですので、彼女が長期休暇を使って1・2週間訪れていたり、場合によっては、相手の都合さえつけば、1ヶ月~2ヶ月近く現地に滞在なんてケースも裏ではあったかもしれません。
メリット
- 一緒に海外で過ごし、思い出を作ることが出来る
- 遠距離恋愛におけるデメリットが全てなくなる 等々
デメリット(リスク)
- 恋人は会社からのサポートは受けられない
- 現地で恋人から束縛感を感じる可能性
- 恋人が日本の仕事を辞める必要がある 等々
その④ 赴任前(後)に入籍、その後単身赴任
一つあるのは、海外へ赴任するタイミングで、けじめ(入籍)をつけるという選択肢です。
しっかりと、お互いが身を固めて”あなた”の海外赴任中は、双方仕事を頑張るということになろうかと考えますので、これはこれで取りうる選択肢の一つであると考えます。
実際、いち人事としてこの様な形で赴任をしていった従業員を目にしたこともあります。
メリット
- 基本的に「別れる」という選択肢がなくなる
- 帰任後の生活に前向きになれる
- 家族としてのスタートをきれる(家族計画が立てられる)
- 会社からの様々なサポートを受けられる 等々
(※もちろん”離婚”に終わるという可能性がないわけではありません。)
デメリット(リスク)
- 結婚生活が別居から始まることの孤独感、一体感の不足
- 家族計画はたてづらい 等々
その⑤ 赴任前(後)に入籍、その後帯同
赴任前に入籍をして、然るべきタイミングで現地に引きまとめる。結婚をうまくまとめられるのであれば有力な選択肢の一つとなります。
こちらについても、いち人事として実際に赴任前に入籍をして帯同したケースを知っています。
メリット
- 家族帯同として会社からサポートが受けられる
- 一緒に海外で過ごすことが出来る
- 海外で広い家に住むことが出来る
- 家族計画がたてやすくなる
- ”あなた”が生活面でのサポートを恋人から得られる 等々
デメリット(リスク)
- 恋人が仕事を辞めなければならない可能性
- 恋人が海外が苦手な場合、現地でのサポートが大変
- 現地での支出が増加する可能性
- 生活の変化による恋人の負担が大きい可能性 等々
海外赴任で彼女と遠距離に…勝手に決めずに出来れば話し合いを!どうするか決めるまでのステップは?
その① 会社からの辞令
まず、会社から「海外赴任」の話を受けるのは”あなた”になります。ご紹介した通り、海外への赴任の辞令は早くて半年前、一般的には3ヶ月前、そして…短ければ1ヶ月前程度となります。
半年前であれば、考える余裕もありますが、1ヶ月前ともなると”とりあえずまずは行く”なんてくらい、期間がない状態となります。
その② 自身の考えの整理
「海外赴任」と聞いた瞬間、”あなた”の頭の中ではいろいろなことが一気にぐるぐると駆け巡ると思います。「やった!」と思うかもしれませんし、「彼女とどうしよう…」なんてことが真っ先に頭をよぎる人もいるかもしれません。
この際に、”あなた”一人で勝手に方向性を定めずに、しっかりとパートナーと話し合いましょう、話し合いの前に、ある程度自身での考えを整理しておきましょう、というのが主旨になります。
その③ 会社規則の確認
”あなた”の考える方向性によっては予め会社の規則を確認しておいた方が良いこともあります。
特に、これを機に入籍を考える様な場合は、配偶者がいる場合といない場合では海外赴任における適用される規則に違いが出てくるためです。
また、相手も気にする可能性がありますので、事前に可能な範囲で調べておくことをお勧めします。
その④ 相手との相談・結論を定める
自分の考えも整理できて、ある程度会社の規則も把握ができたら、いよいよ「海外赴任になった」と相手に打ち明ける時です。
自分の意見と相手の意見を共有しあって、どの様に関係を続けていくのかを定めて行きましょう。もしかしたら、話し合いは一度では終わらないかもしれません。
その場合、何度かの話し合いを通して、「別れるのか」「一緒に行くのか」「遠距離で続けるのか」「これを機に結婚するのか」等が定まってくることになるでしょう。
その⑤ 結論に向けて進む
あとは二人で決めた結論に向かって進むだけです。
それぞれの結論については後述で更に詳細にご紹介します。
海外赴任で彼女と遠距離に…考えるポイントは?別れる?続ける?結婚か?
その⓪ 考える際のポイント
ポイント① 相手との将来をどの様に考えているか
一番重要なのは、”あなた”が相手との将来をどの様に考えているか、です。
海外赴任を機に結婚を決断したケースも多く見てきましたが、それと同じくらい海外赴任を機に別れを選択したケースも多く知っています。
結婚のタイミングは本当に人それぞれです。
やはり、何かを区切りに考える人が多いのではないかと思います。これは、海外赴任に限らず、国内での「転居を伴う転勤」でもそうです。
※”あなた”の思いだけではなく、相手あってこそですので、”あなた”が結婚を考えていても”相手”からこれを機に別れを切り出される可能性ももちろんあります。
ポイント② 海外赴任の期間
次に重要なのはやはり、一体どの程度海外に赴任をするのか…「期間」になります。
絶対に1年・2年であると明確にわかっている場合は、現状を維持する等の結論を出しやすくもなるかもしれません。
しかし、最低3年、その後あとは何年になるかわからない…などの不明確な場合は、”わからない”ことを前提に考えなければならないため、検討の難易度が上がることになります。
遠距離恋愛に耐えられる期間は「1年未満」と考えている人も多数います。
ポイント③ 海外赴任先
相手との関係性を続ける・続けないにおいて直接的には赴任先は大きな影響を与えることはないと考えますが…。
これが影響を与えるのは、入籍後などに「帯同」を考えた際に気にしなければならないポイントとなってきます。
関係を続けた後の、先の先までを見越した際には赴任先がどの様な地域なのかも考慮に入れておく必要があります。
ポイント④ 相手がどの様に考えているか?
外せないのは、”あなた”がどう考えているかに加えて、そもそも「相手はどの様に考えているか?」です。
二人の関係ですので、二人で決める必要があります。もちろん、”別れ”は一方的に決めることができます。しかし、続けるという決断は二人一緒でなければ出来ません。
自分の考えも持った上で、相手の考えも聞きつつ今後を考える必要があります。
その① 別れる?どうする?
”海外”に抵抗がある彼女とはこのタイミングで別れも視野に
これは、”あなた”自身が海外赴任をどの様に受け止めているかも大いに影響してくるかもしれません。もし”あなた”自身も海外が不本意でしぶしぶ行く様な場合はこの限りではないかもしれません。
しかし、もし、今後もグローバルに活躍をしていきたいという思いを持っている場合、”海外”に抵抗がある彼女と将来に渡り関係を続けていくことは自身のキャリアを妨げる可能性があります。
結婚を考えられない相手である場合…
この時点で将来の結婚を考えられない場合は、別れるのがお互いのためと、いち個人としては考えます。
赴任先にもよりますが、”あなた”自身にも赴任先であらたな出会いはあるかもしれません。彼女にも”あなた”がいなければ向こう2~3年の間に新たな出会いがあるかもしれません。
将来的な結婚が見えない相手と2~3年間、このタイミングで遠距離をすることはお互いにとって不幸な結果になる可能性も多分にはらんでいます。
”遠距離で続ける”ことを停滞・保留と位置づけるような場合はむしろ、この選択肢を取ることは、「発展的解消」と言えます。
ただ、「続ける」という選択肢を取らなかったこと自体に対して後悔をする人もいるかもしれません。
その② 続ける?どうする?
双方が続けたい意思があれば続けるのも良し…
「やらない後悔よりやった後悔」という言葉もあります。続けてみることをトライすること自体もカップルによっては必要です。
続いたのか・続かなかったのか、これらは続けてみないことには分かりません。続けるからこそその先の可能性があります。
海外・日本間での遠距離を続けた、いち個人としてはこの選択肢も十分にありうると考えます。
続ける場合には徐々に程よい距離感の見定めを
続ける場合には、続けていくためのある程度のルールを決めることも大切ですが、それはお互いにとって程よい距離感(心地よくいられる決め事)にする必要があります。
毎日30分必ず電話、なんて決め事をしてもそれがどちらかにとって負担になってしまっては元も子もないのです。
そのため、最初はある程度のルールを決める必要はあるかもしれませんが、お互いにとって負担になりすぎない関係性を構築していく必要があります。
”会う”ことについてもある程度の方向性を定めていくのが良いと考えます。
その③ 結婚する?どうする?
決断を出来るのであれば結婚(入籍)も良い選択…
前述の通り、海外赴任をきっかけに結婚を決断したケースはいち人事としていくつも見てきました。
海外赴任を命じられるタイミングは人それぞれですが早ければ半年前、一般的には3ヶ月前に…直前でも1ヶ月前には伝えられることが多いでしょう。
1ヶ月前では流石に難しいかもしれませんが、半年前・3ヶ月前であればなんとか、籍を入れる段取りまで組むことが出来ると考えます。
籍を入れた後に、帯同するのか?単身赴任をするのか?の2つの決断をする必要もありますが、帯同・単身については一定期間検討をする余地があります。
まずは、これを機に”けじめ”をつけることで関係が固まり、大きな前進となります。
婚約というのも選択肢にはある
そんな急に”結婚”は出来ないという場合は、プロポーズをして婚約をする選択肢もあります。
一般的に婚約期間は半年~1年間程度になります。赴任前にプロポーズをして遠距離とはなるが、その中で結婚準備を進めていくことも出来ます。
もちろん、親との顔合わせはどうする、指輪はどうする、結婚式は?なんて…考えることは沢山ありますが、そんな話をしているうちにあっという間に半年~1年が過ぎていくことと考えます。
晴れて無事に籍を入れた際には、家族帯同なども選択肢に入ってきます。
※会社によっては婚約者であれば帯同可等を定めている会社もあると聞きます。
焦って結婚、関係性に不安がある状態での結婚は悪手
さて…ただ、気をつけて欲しいのは、海外赴任という事象に”迫られて”の結婚、また相手との関係性に不安がある状態での結婚です。
”迫られて””やむを得ず””そこまで乗り気でもないのに””仕方なく””相手の押しに負けて””相手と別れたくがないために”…なんてありうると思います。後ろ向きな理由からの結婚は良い結果に終わらない可能性があります。
また、赴任前から喧嘩が多かったり、すれ違いが多かったりする様な中での結婚も悪手です。赴任後はコミュニケーションが更に取れない状態になります。行き違いは多くなり、遠距離は関係性の悪化に拍車をかけます。
事実…海外赴任前に入籍をしたは良いものの、帰任後に離婚に終わったケースも、いち人事として知っています。言うまでもないかもしれませんが、結婚をするかどうか…ということは慎重に見極める必要があります。
海外赴任で恋人(彼・彼女)と遠距離に…遠距離で関係を続ける場合、長続きさせる方法は?
国内と海外で違いは多少あれど、まず、参考にしてみて頂きたいのは以下です。国内での遠距離とも重複する部分は多くあります。表現の仕方はいろいろありますが、いち個人として考える、海外との遠距離恋愛で関係を続けるコツは以下です。
- 共通の趣味を持つ
- コミュニケーションはこまめにとる
- ビデオ通話・FaceTime等を活用して、時には顔を見て話す
- 計画的に会う
- 会うのは双方向に
- 会った時には愛情表現・スキンシップもたっぷりと
- マイクロマネジメントをしない
- 相手を信頼する
- 歩み寄り
等々、これらが大切になってきます。
海外赴任で恋人(彼・彼女)と遠距離に…Q&A
Q1. 一体どの程度日本に帰ってくることが出来る?
企業によるところではありますが、一般的に少なくとも1年に1回は1~2週間程度の帰国休暇が制度として定められている企業が多いのではないかと考えられます。
既婚者か独身者かでその取り扱いが異なる会社もあります。例えば…既婚者であれば年1回の帰国休暇、既婚者(単身赴任者)であれば年2回の帰国休暇、独身者は年1回の帰国休暇…なんてこともあります。
Q2. 一時帰国の費用は会社負担?
前述した、1年に1回の帰国休暇として制度で定められている様な場合にはその往復のフライト代も会社負担であるケースがほとんどかと考えます。
企業によっては、赴任者自身が1年に1回帰国するフライト代と1年に1回家族を現地に訪問させるためのフライト代を負担することも出来る、なんて定めていることもあります。
Q3. 日本との連絡手段は?
余程の地域でない限り、今やインターネットは使用できます。そのため、パソコン・スマホでのLINEでのコミュニケーションが問題なく取れます。iPhone同士であればFaceTimeも活用できますし、”手段”にはほとんど困らないのではないかと考えられます。
但し、中東などの特定の国ではVoIP(LINE等での音声・ビデオ通話)が使えないことがありますので、赴任先の国・エリアでの状況確認は必要です。
Q4. 海外赴任(遠距離)の期間ってどれくらいになる?
一般的には3〜5年と考えられますが、1年・2年というケースもあります。
本人希望も相まってかもしれませんが、個人的には7年、10年も海外に駐在している様な人と出会ったこともあります。一つの国だけでなく、ケースとしてA国からB国へなんて第三国間の転勤をする人もいます。
海外駐在・出向に行きたいと思っている人、赴任を命じられて一体どの程度の期間になるんだろうと思っている人、すでに赴任していて3年になるが…一体いつ帰るんだろう?と思っている人、等々この「期間」が気になる方も多くいるのでは無いかと思います。[…]
さいごに
海外赴任はほとんどのケースで”チャンス”として捉えられます。企業によってはそれくらい、貴重な機会です。そうでなく、逆に海外赴任があたり前の企業であればそれはそれで海外赴任を辞退するなんて選択肢にも乏しいでしょう。
そんな中、恋人の存在は頭を悩ませるかもしれません。しっかりと、お二人で話し合ってお二人にとって最適な道を見つけられることを祈念し、以上と致します。
海外駐在、命じられた本人・家族の方はもちろん、会社の中で同期なり同僚なり身近な人が海外赴任の命を受けているのを見た時に…ふと、それぞれの立場で「海外赴任?出世?」または、もしかしたら「海外赴任?あ…とばされた?」なんてことが頭をよぎ[…]
海外駐在・出向の話になると、現地の生活環境や業務内容はもちろんのこと、「給与」についてもとても気になるのではないでしょうか?こちらでは、海外駐在・出向者の給与について、いち人事としてこれまで見聞きしてきたこと及び自身の経験・見解をご[…]