【転職】選考で別ポジションの打診は内定のサイン?対応・返信は?

転職活動をしていると様々なシーンに遭遇するであろうひとつがこれです。書類選考や、面接中、面接後に「今回応募頂いた○○のポジションではなく別の□□ポジションについて興味はありませんか?」なんてことを聞かれることもあります。「え、私は○○のポジションだからこそ応募したのに…」と思われるかもしれませんが、何故企業はそのような打診をしてくるのか、その理由とそんな時は一体どのように対応したら良いのか。についていち人事の観点でお答えしたいと思います。

別ポジションが打診される理由

別ポジションが打診されるその訳は様々ですが、以下の通りいくつかご紹介いたします。

① 応募したポジションに”あなた”より適した他の候補者がいるから

応募したポジションがまだ募集中でありつつも、既により適した候補者がおり、その候補者が最終面接やオファー面談等の最終段階におり、入社確度が高い場合、”あなた”に他のポジションがオファーされる可能性があります。ただ、企業としては当然そのような場合は時間を稼いだり、そうせずとも不合格としてしまえばいいという話もありますが、”あなた”が他の求人でも可能性があると考えているが故に他ポジションを打診してくるのです。

② 応募したポジションより”あなた”が別のポジションの方がマッチするから

複数の求人を行なっている企業ですと、書類選考等の段階で、他の求人案件にもマッチしそうかどうかといった観点も含めて審査をしているケースがあります。その際、会社として、”あなた”が応募した案件よりも他の案件の方にマッチしている、他案件の方に応募してほしいと思った場合です。

③ 応募したポジションにはスキルがマッチしないから

残念ながら応募したポジションにはマッチしない。しかし、別の案件ならマッチする。なんて時に別ポジションを打診される可能性があります。このケースに該当する場合は、別ポジションの提案はチャンスでしかありませんので、もし自分自身がよければそのチャンスは積極的に掴みに行くことをおすすめします。

ここまでに共通することは、書類選考にしても1次面接の後にせよ、
そのタイミングで、”あなた”を不合格とするのは勿体ない
と企業が感じていることは間違いありません。

④ 実は他ポジションへの誘導がそもそもの目的

本来あってはならないことですが、やはり、求人案件によっては応募者が集まりにくいものもあります。
例えば、SE@東京勤務の案件には応募が一定数あっても、SE@長野県勤務ではほとんど応募がない。
といった形です。そうなってくると企業としてはなんとか人を集められないものか…と考え、嘘の求人とは言わないまでも、SE@東京勤務案件に応募してきた候補者に、「別ポジション(長野勤務)案件があるのですが、どうでしょうか?そちらの方があなたの経験を活かせると考えるのですが…」なんて提案をするズルいケースがあったりします。

別ポジションの打診があったら内定確実なのか?

もちろん、残念ですがそんなことはありません。

ただ、少なくとも言えるのは、前述の通り一定程度企業が”あなた”のことを認めている、評価しているということは間違いありません。そして、これは別ポジションを打診されるタイミングによっても内定の確度は変わってくると考えます。

書類選考時に打診された場合

残念ですが、1次面接、2次面接・・・とその後の選考フローは通常通り行われるでしょう。
また、合格率も特段通常時と変わらないものとなるでしょう。
何故なら、あくまで書類でわかる範囲での判断を企業側がしただけで、”あなた”自身の人となりや詳しい話はなにも聞けていない段階での提案であるためです。

1次面接後に打診された場合

少なくとも1次面接官は”あなた”のことが、他のポジションで合格の見込みがあるのでは?と考えて、別ポジションへの打診をしてきているので書類選考時に打診された際よりも当然、合格の確度は高まります。
ただし、2次ないし最終面接はそれはそれでそもそも判断されるものですので、提案があったからといって内定確実なわけではありません。

2次面接後(最終面接)に打診された場合

面接が何回行われるか、というのはありますが、一般的に転職における面接回数は2回とも言われますので、ここでは2次面接後(最終面接)時に打診された場合です。この場合、ケースによって合格ほぼ確実の場合と、是々非々で判断の二つの可能性に別れます。

ケース①

営業職で最終面接で営業管掌役員が登場。
面接後、「○○担当の営業職ではなく、別の△△担当の営業職に興味はありませんか?」
という場合はほぼ合格前提での提案と考えます。

ケース②

ソフト設計開発職の最終面接でソフト設計開発部隊の本部長が登場。
面接後、「ソフト設計開発のポジションではなく、SEポジションに興味はありませんか?もう一度面接に来ていただけませんか?」
この場合は、”もう一度面接”という言葉が入っているのはもちろんですが、
ソフト設計開発本部長におそらく、SEの採用権限はないため、
次の面接ではSE管掌の人が出てきて、SEとしての合否を是々非々で判断される可能性が高いのではと考えます。

別ポジションを打診された場合の対応は?

別ポジションの内容をしっかりと確認する

別のポジションを企業から打診したからには企業側にはその案件について説明する責任が当然あります。そのため、もしそのような提案があった際には…

企業
この度は弊社へのご応募誠にありがとうございます。
頂いた書類を精査し、社内でも検討させて頂いたのですが、
○○様には、ご応募頂いた△△の案件ではなく、□□の案件での選考をさせて頂けないでしょうか?
あなた
ありがとうございます。大変恐縮なのですが、△△の案件については自分なりにも調べさせていただいて、是非携わりたいという思いで応募させていただいたのですが…。不勉強で大変お恥ずかしいのですが、□□についてはどのような内容の求人か教えていただくことは可能でしょうか?

です。しっかりと話を聞いた上で、別ポジションへの応募について是々非々で自分なりに答えを出せば構いません。それこそある意味企業側の都合で打診をされているようなものなので、遠慮なく聞きましょう。

即答せずに、数日の時間をもらって考える

また、この場合即答する必要はありません。

あなた
大変申し訳ないのですが、自分なりにしっかりとまた調べさせていただき、検討した上での返答とさせて頂けませんでしょうか?

と数日時間をもらいましょう。その上で返事をしていただいて構いません。

転職ということ自体が人によっては非常に大きな決断でもあります。考えた上で応募したポジション、それが企業側からの打診で別ポジションに変わってしまう訳ですので、数日程度考える時間をもらうのは全く不自然ではありませんし、むしろ当然とも言えます。

別ポジションの打診を受け入れる際には応募理由の再構築を

企業から打診されたからといって、所謂、志望理由について全く触れる必要がなくなったわけではありません。

企業としては、こちら(企業)から別ポジションをオファーはしたものの、
・一体どんなポイントを魅力に感じてもらえただろうか?
・そのポジションで将来的にどんなことをやってみたいと思ってもらえたのだろうか?
等々様々な疑問を抱き、それらについても質問を投げかけてくるでしょう。

そのため、「御社に別ポジションを打診いただいたので、受けました」では安直すぎます。

企業側からの打診がきっかけではあったものの、しっかりと考えて応募しているんですということが伝わる必要がありますので、再度、応募理由を再構築し直す必要があります。

きっかけが企業側からの打診なだけであって、応募したのは”あなた”です。

そもそも元々応募していた先のポジションは不合格なのか?

別ポジションを打診されたけど、もともと当初応募した求人については不合格なの?という疑問もあるかもしれませんが、それはケースバイケースです。

当初応募ポジションが不合格の場合

企業によっては丁寧にしっかりと、

企業
○○のポジションにおける審査では不合格となりましたが、△△のポジションでは□□様の経験が活かせるのではないかと考えております。もし興味を持っていただけましたら是非、選考に進んでいただけませんでしょうか?

と言ってくれます。応募したポジションは不合格だった上で、別ポジションの打診ということでスッキリしますね。

当初応募ポジションにおいて合否判定をしていない場合

しかしながら、企業側が単純に
「○○案件よりも△△案件の方がフィットするからそちらで打診してみよう」
というスタンスで打診してきた場合は、当初応募していた先の案件が必ずしも不合格ではない可能性もあります。
明確に応募した案件に関しての合否が明らかにされないまま、別ポジションの打診をされた場合、

あなた
ありがとうございます。是非、△△の案件にも興味がありますので応募させていただけないかと思っております。また、大変恐縮なのですが、差し支えなければ当初応募させて頂いた○○の案件については不合格という扱いになりますでしょうか?

と聞いてみるのもありです。
ただ、明確に合否を企業として決めていないとすると、企業の回答は色々なパターンが考えられますが、以下のような回答がくることが考えられます。

想定パターン①

企業
現時点、○○案件にて合否の審査は行っておりません。弊社として△△の案件の方が□□様にマッチしているのではと考え、提案をさせて頂きました。当初の○○案件でのご応募を希望される場合は、そちらで選考を進めさせていただきます。

想定パターン②

企業

(バタバタと社内で調整後)大変申し上げづらいのですが、○○案件においてはマッチせずと判断させて頂いております。しかしながら、先般ご連絡させて頂いた通り、△△の案件であればご経験が活かせるのではないかと考え、別ポジションとなり恐縮ですが、そちらでの選考をご提案させていただきました。

別ポジションの打診は受けた方が良い

いち人事として別ポジションの打診は受けた方が良いと考えています。何故なら、別ポジションを打診するその背景には、前述の通り、

・応募ポジションが他の候補者で埋まりかけている
・応募したポジションより他のポジションがマッチしていると思われている
・応募ポジションにはスキルが足りないと思われている

と、なんらかの事情があるためです。

相対評価にせよ、絶対評価にせよ、

当初ポジションにおける合格可能性 < 打診された別ポジションの合格可能性

と考えます。

そのため、当初の応募求人が第一希望であることは重々理解するのですが、打診された別ポジションはチャンスと捉え挑戦することをお勧めします。

※もちろん、自分のやりたいこととあまりに解離がある場合はこの限りではありません。

さいごに

別ポジションへの誘導はいち個人的にはあまりやりたくありません。何故なら、応募者の方はあくまで”そのポジション”に応募をしてくださったのに、それを別ルートに誘導するのは不誠実と若干個人的に感じるためです。とは言っても、企業として別ポジションがある、そっちの方がいいのでは?と思って、応募者の方にもそっちでも頑張りますので選考を受けさせて下さいと双方がWIN-WINな選考となることが出来ればこの限りではないです。一期一会とも言いますが、せっかくの機会ですので、別ポジションを打診された場合にはぜひ前向きに検討してみてください。