いきなりざっくりですが…ざっくり新卒の就活において受ける企業数の平均は20社、その中で内定をもらえるのが2、3社と言われています。
自ら辞退する企業もあるでしょうが、そうでないとすると、大体15社程度からはお祈りメール(不合格の連絡)を受けることとなります。そんなお祈りメールについてですが果たして返信する必要はあるのか?はたまた返信をしたとしてどうなるのか?
もう一度チャンスはあるのか等々数々の気になることについていち採用担当の見解をご紹介いたします。
お祈りメール、返信は必要?
と、一つ目のテーマはコチラです。お祈りメールへの返信は必要なのか?
お答えとしては、
当然、企業側も自分たちの送ったお祈りメールに対する返信は期待しておりません。
企業からは不合格の連絡(お祈りメール)をしたことを持ってもう選考は終了し、その後のやりとりはないという認識をしています。
また、企業側として注力する先は今後選考する学生や合格をだした学生に対してであり、残念ながらお祈りメールを出して以降、基本的に不合格となった学生へさく労力は極力減らしたいと考えているのも実態ですので、返信が欲しい、とも思っておりません。
お祈りメール、返信をしてはいけない?
そんなこともあるかもしれません。
この場合、”あなた”が感謝の気持ちを伝えたいのであれば返信をしてももちろん構いません。ただし、この際は”あなた”が返信をしたそのメールへ企業から返信があることを期待はしないようにするべきではあります。
お祈りメール、返信をした方が良い説もあるけど?
どちらかが誤りでどちらかが正解というわけではありません。
最終面接まで行ったのだから、最後にお礼メールくらいするべきという話もありますし、様々な理由をもってお祈りメールに返信をした方が良いという話があります。
返信をした方が良いかどうかは”あなた”とその応募先企業との関係性も大きく関係してくると考えます。
なにか特別お世話になったのであれば最後にお祈りメールに対してお礼の気持ちを込めて返信するのも良いと考えますが、特段、選考を受けただけ程度の企業であればわざわざお祈りメールに返信をする必要はやはりないと考えます。
大企業ともなると、1日で何十人も、下手したら3桁を超える候補者をピーク時には不合格としたりすることもあります。
この数からお祈りメールの返信が何十通も来たら、と考えると、採用担当としては困ってしまいます。
お祈りメール、返信をするとしたらその理由って?
その① 不合格の理由が知りたい場合
多くあるわけではありませんが、かと言って珍しい、というほどでもないケースです。いち人事として比較的毎年何名かの就活生から、「不合格の理由」について教えて欲しいというメールは返信で頂戴します。
確かに、何故不合格になったのか、その理由を知ってその後の就活に活かしたいと考えるのは当然のことと思います。
この場合は返事が来ない可能性が高いことも承知した上で、ダメ元でお祈りメールへの返信で、不合格となった理由を聞いてみるのはありです。
その② 気持ちを切り替えたい場合
お祈りメールを一方的にもらいっぱなしでは、次に気持ちが向かない。なにかちゃんと決着がついていないようでもやもやする。そんな人もいるかもしれません。そんな場合は、”あなた”も一方的に返信を送りつけていただいて全く問題ありません。
「合否の連絡ありがとうございます。この度は、御社との縁がなく大変残念でありますが、気持ちを切り替え就活を継続していきたいと思います。御社の今後のますますの発展をご祈念いたします。」
でも良いです。お祈りメールに返信をすることで”あなた”が前を向きやすくなるのであれば遠慮なく送りましょう。
その気持ちを企業は受け止める必要があると考えます。
その③ お世話になったお礼を伝えたい場合
昨今ではインターンシップもかなり一般化してきて、選考までにも採用担当の人や職場の人に非常にお世話になった。そんなケースもあるのではないでしょうか?
夏季のインターンシップでは何週間かのプログラムで職場内に入り込んでインターンをしていたり、見学会・説明会・座談会等々の各種イベントへも参加していたり…そんな場合、お礼の気持ちも込めて返信をしていただく、ということもあるかと思います。
返信を阻むものではないため、お礼を伝えたい、そんな理由がある場合は是非お礼メールであっても返信をして頂いて問題ありません。
お祈りメール、するともう一度チャンスはある?
極めて僅かな可能性かもしれませんが、確かに探せば逆転劇(再チャレンジからの合格)が起こったケースもあるのかもしれません。しかし、滅多なことでそれは起こらないということを理解して頂きたいと思います。
その熱意や、どうやったら逆転出来るかについて悩んで返信メールを考える時間があったら、頭を切り替えて他社の選考対策に時間を投資したほうがよほど有意義と考えます。
また、お祈りメールに返信することで再チャンスを狙うくらいであれば、面接後のお礼メールを速やかに送ることに力を注いだほうが良いと個人的には考えます。
就職(新卒)・転職活動をしていて気になる一つがこの、面接後のお礼メールは送るべきかどうか?についてではないでしょうか。そして更に気になるのは、お礼メールを送ったこと送らなかったことが面接の合否に影響を与えるかどうか?といったところではないで[…]
企業として、一度正式に「不合格」として連絡したお祈りメールに対して返信をどんなに熱意を込められても、その判断をおいそれと翻し「合格」に変えるわけにもいきませんし。「不合格」は「不合格」という判断は変わらないと考えます。
お祈りメール、返信するとどうなる?いち採用担当がとるリアクション
その① 不合格の理由が知りたいという返信に対して
そんな採用担当もいるということで、いち採用担当としては、実は答えています。
応募者の方が自社を将来の進路の選択肢のひとつとして選んでくれて、企業研究もしてもらい時間を割いて選考にのぞんでくれた、その事実に対して少しでも報いることができるとすると、不合格となった方に対してその説明をする、ということと思っています。
そのため、流石に不合格となった人全てに個々にその説明をすることはかないませんが、もし、その方が理由を知りたいと思って連絡してきたのであればそれに答えるのがいち採用担当としての責任かとも思っています。
その② 気持ちを切り替えたい場合の返信に対して
この場合は、一読し、こちらからは特段返信をすることはないです。
気持ちを切り替えたいためのメールに見受けられた場合は、こちらからの返信はむしろその学生にとっては、せっかく、踏ん切りをつけたのに返信の返信が来てしまった・・・ともなるかと思いますので、このように受け取った場合は、静かにおいておきます。
その③ お世話になったお礼の場合の返信に対して
こちらの場合もありがたく受け取って、一読し、それ以上返信をまたこちらからすることはありません。こちらから選考の結果の連絡をして、それに返信をいただいた。そこでやりとりはやはり完了していると考えますし、何往復もするのもお互い負担になると考えるからです。
きっとこの方は、返信をもらってしまうとまた、その返信に返事をする必要があるだろうか?なんて悩ませてしまうのも本意ではありませんのでこの場合は、ありがたく受け取りそれまでとします。
ただ、余裕があれば採用担当者として特別つながりのあった学生に対してては最後の手向けの応援の返事をするかと思います。
その④ 再チャンスを狙っていると思われる返信に対して
残念ながら、相当な何かがない限り判断が覆ることはないので、丁重な返信と共に改めて今後のご活躍の祈念をせざるを得ないと思います。熱意に報いてせめてもの返信をするというのがいち採用担当としてのスタンスです。
会社はたくさんあります。そこまで”一社”に執着をする必要はないですし、もしそこまで本当に志望をしてくれているのであれば、将来的なキャリアの中で転職という選択肢が出た際に再度、応募していただくというのがあり得ると思います。
その⑤ 反撃・嫌味・恨みのこめられた返信に対して
これは、ある意味その②と同様に受け取ります。きっとその人なりの気持ちの切り替え方だろうなと理解しますし。こちらも読むと内容によってはいち個人としてカチンと来ますが、こちらから不合格を言い渡した以上多少の反撃は受け止めざるを得ないと考えます。
そのため、一読したのち、カチンとしつつも、仕方がない…と堪えます。もちろん特段返信は致しません。
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さいごに
お祈りメール、私自身も思い出すと何通ももらいました。お祈りメールをくれた企業の製品・サービスは2度と使うもんか・買うもんかなんて思うくらいお祈りメールってショックを受けますね。
そういった意味では、採用担当も決してお祈りメールを出したいと思って出しているわけではないというのもありますね。会社として仕事としてやらなければならない、という側面もあります。
企業にメールを送る、就活の時期になるとそんな機会も多くなってくるかと思います。メールを受け取る側の採用担当としてよくあるケースを交えて一体どのように企業にメールを送ったら良いのかを説明していきたいと思います。使うメールアドレスから、[…]