【就活】ガクチカ/自己PRで中学時代の話はありか?なしか?

就活では、企業へのエントリーの際に大きく3つの項目がエントリーシートなどでもよく聞かれます。それは、「志望動機」「学生時代に力を入れて取り組んだこと」「自己PR」です。いち人事として、新卒採用の面接をしていると時々出会うのが、ガクチカ/自己PRで中学時代の話をする学生です。それ自体が悪いわけではありませんが、いち人事としておすすめはしません。いち個人の意見も混じっていますが、いち採用担当としての意見でもありますのでご参考になれば幸いです。

【前提知識】企業がガクチカ/自己PRを通して見たいことは

エントリーシートも面接も、企業側が”あなた”のことを知る・評価するために行われているものです。”あなた”が自社の人材要件を満たしているかどうか、自社にマッチするかどうか、を判断するために行われています。(もちろん、”あなた”が企業を見定める場であるという逆の意味あります。)

主に企業から見られているのは以下です。
・人材要件を満たしているかどうか
・コンピテンシーを発揮しているかどうか
・知的能力(言語・計数・英語等)が最低限以上か

そして、
・再現性
・実績
です。

人材要件とは

端的に言うと、企業が求める人材象を明確化したものになります。企業が企業ごとに独自に設定しているものとなります。「企業が求める人材像」というとわかりやすいかもしれません。平たく言うと

・積極性
・外向性
・柔軟性
・協調性

等々になるわけですが、これを企業がそれぞれ企業ごとに定義し、明文化しているものが、人材要件です。

コンピテンシーとは

コンピテンシーとは行動特性のことをさします。優秀者に共通して見られる行動の特性で、自社で活躍している社員や企業の期待することなどから、その企業のコンピテンシーが定められます。

コンピテンシー例

・知識のインプットだけでなく、アウトプットする機会を意識的にもうけている。
・他者の意見を引き出し、共感を見せた上で、自身の意見を述べ相手を説得している。
・目標を定めてその目標達成のための的確なマイルストーンを置いて実行にうつしている。
等々です。

再現性・実績とは

新卒採用は、皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、”ポテンシャル採用”とも言われます。これは直接の業務経験がない人材を”ポテンシャル”≒”可能性”で採否を判断するというものになります。この際、企業が参考にするのは、お察しの通り、この「ガクチカ」「自己PR」等のES、そして面接での受け答えの内容となります。

再現性

その中で、前述の人材要件・コンピテンシー発揮についても判断しますが、その”再現性”、つまり企業に入ってからも同様の力を発揮できそうかどうかといったこともひとつ大切なポイントとなります。しっかりと個人なりにPDCAを回していて、その学生時代の経験が会社に入ってからもいきるかどうか、というところになります。

そのため、取り組み期間が短いものはこの再現性の確度が低くなるためおすすめできません

実績

また、実績(成果)をしっかりと出せたのかどうか、というのも評価要素としてありえます。その目標設定の難易度が高ければ高いほどものごとへの意欲が高いとも判断できますし、目標設定はAchievableであってもしっかりと達成していればそれも評価されうるでしょう。ただ、実績がないということは、”何か”プロセスに課題があるという捉え方もできます。そのため、出来れば実績が伴っていることが望ましいです。(失敗も成功のもとですので、必ずしもこれは全部が全部そうとは言いません。)

【前提知識】ガクチカと自己PRの違い

ガクチカ:何かしらの目標に向かって力を入れて取り組んだ話
自己PR:”あなた”がどんな人かについてPRすることが出来る話

とそれぞれ話す目的が異なります。

(ご参考)ガクチカはSTAR法・自己PRはPREP法で書くと良い。

STAR法とは…

S:Situation(状況)
T:Target & Task(課題・目標)
A:Action(行動)
R:Result(結果)

をベースに文章を構成する手法です。

PREP法とは…

P:Point(要点)
R:Reason(理由)
E:Example(例)
P:Point(結論)

をベースに文章を構成する手法です。

ガクチカ・自己PRに中学時代のエピソードはありか?なしか?

基本は避けた方が良いです。つまり、”なし”です。

理由は後述の通りです。

ガクチカ・自己PRに中学時代のエピソードは避けた方が良い理由

企業は出来る限り、”今現在”に近いことが知りたい

企業側は当然、”今のあなた”のことを知りたいと考えています。中学時代の”あなた”のことではありません。そのため、エピソードとしてはやはり、中学・高校時代の話はふさわしくありません。

中学の経験、高校の経験を経て今の大学(院)を過ごしている”あなた”がいるわけではありますが、その最も最近の大学(院)での話をベースとしたエピソードを語ることが望ましいと考えます。

過去の成功体験にすがっているように見られる

大学(院)のエピソードよりも中学時代の”方”が力を入れていたこと、自己PRをしたいことがあるということは、”過去の栄光”にすがっているとも捉えられかねません。昔、頑張ったこと、昔PR出来ること、話の構成が全て”昔話”になってしまいます。前述しましたが、やはり企業は出来る限り”今”のことが知りたいのです。

そういう意味では、何か成功した話や、成し遂げた話ではなくとも良いです。頑張った結果失敗した話でも良いので大学(院)のエピソードにすることが望ましいです。

中学→高校→大学と右肩下がりに見られる

”学生時代に力を入れて取り組んだこと””自己PR(あなたの強み)”を話す必要がある、と思った時には、当然自分のこれまでの人生の中のベストエピソードで勝負をするのが通常と考えます。そうなった際に、面接官側からすると、そこで中学・高校時代の話をもってこられると、”あなた”のピークは中学時代だったのか、と受け取られる可能性があります。

大学で話せることもない…ということは、

中学時代に頑張ったこと>大学時代に頑張ったこと

ということで中学時代以上に力を入れて取り組んだことは大学時代にはないのだ、と判断されかねません。

向上心・成長意欲がないと見られる

中学時代のその経験を経て、より高みに、より成長するための取り組みが見られないと、向上心・成長意欲がないと見做される可能性もあります。

前述の通り、企業は”ポテンシャル”を見て採用を行うわけですが、そのポテンシャルを判断するための話が、中学生をベースとした話となると、極論、”あなた”を中学生としてはかるしかなくなってしまいます。

中学校の頃の周囲の人との関わり方を聞いたり、中学校の頃にぶち当たった困難・それをどう乗り越えたかをいくら聞いても、”子供の頃の話だよね”。そこから今はどうなの??どう成長してきたの?となってしまいます。

やはり、中学時代の話は避けましょう。

 

総じて詰まる所、”中学時代のことはわかりました。それで、今はどうなのでしょうか?”ということになります。

どうしても中学時代のエピソードを書きたい場合…

自己PRにする

学生時代に力をいれて取り組んだことに中学時代のエピソードを使うのは、自己PRで使う以上にアンマッチと考えます。自己PRであれば、”あなた”の強みをPRするその補強エピソードになりますので、そのエピソードとして象徴的なものを中学・高校時代からもってくる、というのはありうるかと考えます。

そして、メインに据えずあくまで前段に触れる程度にする

それメインで文章を構成するのはやめましょう。出来れば、あくまで”原体験”という位置付けで一文程度にとどめてそこから話を”今”に繋げましょう。

自己PR 一例

あなた
私の強みは粘り強く物事に取り組む姿勢です。この姿勢が培われたのは中学時代の部活動を通してです。~~~略(培われた具体的エピソード)~~~~。この強みが高校時代の~~~。そして、今(大学やアルバイト)においても~~~といった点で活かせています。この強みを活かして御社でも貢献できたらと考えています。

どうしてもガクチカ/自己PRに悩んだらエージェントがおすすめ

ガクチカ/自己PRの難しさは”自分一人”で考えるからです。私自身いち人事として模擬面接という形でしばしば現役の就活生の面接をしますが、その人が、自分の力を入れた話はこれだ、自分がPR出来ることはこれだ、と思っていても、たかだか、1時間程度話すだけでその”思い込み””考え”が全く変わることも珍しくありません。

それはやはり、第三者の視点・観点に触れたことがないからです。”あなた”のこれまでの二十数年の人生は、そんなに薄っぺらくはありません。わざわざ中学時代まで遡って話を持ってくる必要はきっとありません。”あなた”は大したことないと思っていても、第三者からすると、「それってなかなか頑張ったんじゃない!?」ということはままあります。

自分を再発見するためにはやはり、”他人”に相談するということが近道です。

是非、新卒のエージェントを活用してみるのもひとつです。必ずエージェントを通して就職しないといけないわけではありませんので、自己の再認識、視野を広げる、色々な意味をこめて一度話してみるのはいかがでしょうか。

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さいごに

ガクチカ/自己PR、どんな企業に応募するにしても、まずは求められる標準的なテーマです。そのため、その作り込みは非常に重要な意味を持ちます。そのため、そこに中学時代のエピソードを持ってくることは正直、”悪手”と考えます。”あなた”からするとそれが本当に最も力を入れて取り組んだことなのかもしれませんが、とは言ってもです。2番目でも、3番目でも良いので大学時代に頑張った話をエピソードにしましょう。